・ここでしか出会えないような骨董も。
・食べ歩きも楽しめる(ゴミだけは気を配る必要あり!)
東寺 概要
名称 | 東寺(とうじ) (通称:教王護国寺) | 山号 | 八幡山 |
正式名称 | 金光明四天王教王護国寺秘密伝法院(こんこうみょうしてんのうきょうおうごこくじひみつでんぽういん) 正式名別称:弥勒八幡山総持普賢院 | ||
御本尊 | 薬師如来像 | 脇侍/安置仏 | 日光菩薩/月光菩薩 その他敷地内に多数 |
開基 | 桓武天皇 | 宗派 | 真言宗 |
住所 | 京都府京都市南区九条町1 | ||
最寄りの公共交通機関 | 近鉄東寺駅から徒歩約8〜15分 京都市営バス 東寺東門・東寺南門・九条大宮・東寺西門前 | ||
拝観時間等 | 05:00〜16:30、17:00、18:00 (季節によって変わります。夜間拝観も、一度閉門退出後、再入場になります) | 拝観料(通常) | 拝観料:庭園内(金堂講堂含む)500円 ※拝観内容により変動あり・無料で見られる場所もあり |
※2021年年明けの東寺公式サイトのリニューアルに伴い、弘法市・ガラクタ市共に、東寺の公式サイトで開催情報が発表されるようになりました。お出かけ前にチェックを‼️
東寺 弘法市 縁日
東寺では毎月21日に、境内いっぱいに縁日が出て、地元の人から観光客まであらゆる人で賑わいます。京都の人はこの市のことを親しみを込めて「弘法さん」と呼んでいます。
上の写真は、2015年6月21日の弘法さんの縁日。朝まで雨が降っていたため、比較的混んでいない日の弘法市の南門からの風景。弘法さんの縁日の日は、早朝から大勢の人で賑わいます。
元々”縁日”とは神仏がこの世と”縁”を持つ日とされており、この日に参詣すると大きな功得があるということです。東寺では祖師空海入寂の3月21日を期して毎月21日に御影堂で行われる御影供のことを指しています。 当初は年に1回行われていたものが、1239年以降は毎月行われるようになったそうです。
一方、人々が盛んに参詣に訪れるようになったので、当時『一服一銭』と言われるごく簡素な屋台で茶を商う商人(茶店の前身のようなもの)が出てくるようになり、江戸時代には茶店だけではなく、植木屋や薬屋なども出てくるようになりました。これが現在の「弘法さん」の起源だと言われています。出典:東寺出店運営委員会
東寺さんの弘法市と北野天満宮で毎月25日に行われている北野天満宮骨董市(天神市)は、業者さんの多い骨董市です。あの有名俳優さんのご実家の酒屋さんも見かけたことがあります。私の知人のお菓子やさんも以前出店していましたが、普段は別の場所で営業していて21日だけ東寺にも商品を持ってきて出店する、という形を取ってました。
弘法さんではお花や盆栽、骨董品(古着〜食器、その他昔使われていたもの)、靴、大工道具、手作りのお漬け物や佃煮、鞄にのれん、その場で食べられるものなど、様々なものが売られています。
南門の入り口でコーヒーを買って飲みながらブラブラ回ることが多いのですが、私がよく買うのが、お花。下の方の要らない葉や棘などを落としたりという、一般的な花屋さんで行われるような処理がされていないものも多いため、格安の値段で購入することができます。盆栽やお花は大宮通沿いにある東寺の東門から入った周辺に多く出店されているので、気になる人は東門辺りへどうぞ。
夏場は風鈴、冬はお餅と季節によって売られているものが変わるのも、飽きないポイントの一つです。特に12月21日に行われる弘法市は「終い弘法(しまいこうぼう)」と呼ばれ、南天や松、お餅など、正月準備用の品物が多く扱われ、多くの人が購入しています。
4月21日の弘法さんは、この日だけ灌頂院の北門が開けられ閼伽井が公開されるので、更に多くの人で賑わいます。
閼伽井を見に行った時の話は、こちら。
2018年3月21日 東寺 弘法市
暖かい日が続いて居たのが、一転して寒くなった日。雨も降ったり止んだりの春分の日に、東寺の弘法市に行ってまいりました。2017年の11月の弘法市以来、久々でしたが、空を見上げながらの駆け足での参拝でした。
弘法市の時には、南大門の横の門扉が開かれます。普段は潜ることが出来ない門です。
そんな天候が影響してなのか、それとも4月の弘法市に備えてなのか、境内の出店数も参拝する人の量も、いつもより少ない気がしました。
それでも南区の東寺周辺は、タクシードライバーさんの間では有名な「京都市内では雨が少ない場所」。北から運転して来ても、この辺りは雨が止んでいることが多い場所なんだそう。
弘法市の日は、普段は柵で囲われていて有料拝観以外では遠くから拝むことしか出来ない御本尊の薬師如来様、脇侍の日光/月光菩薩様の拝顔が出来る日。
夜桜ライトアップの際にも、こちらの扉が開かれています。
四国霊場八十八ヶ所お砂踏み
毎月の21日の弘法市の時だけ、食堂の外回りに一周ずらりと写真の様に掛け軸が飾られます。前日の夕方には用意が始まっているため、20日の午後に東寺を訪れると、掛け軸は見られるかもしれません。
そして、その足元には砂が入れられた四角い袋が置かれます。ここで出来るのが、四国霊場八十八ヶ所お砂踏み。
入り口で500円を支払いスタンプカードとお札の束をもらいお参りの仕方を教えてもらます。初めて東寺の四国霊場八十八ヶ所お砂踏みを東寺で行った時は、こんなカードはなかったような…よく覚えていません。(2021年現在、行われているか不明です。)
四国霊場八十八ヶ所の各寺院と高野山に見立てた掛け軸の下にその寺院から持ち帰ったという砂の袋が置いてあるので、そこを「南無大師遍照金剛」と唱えながら(心の中でもOK)一ヶ所ずつお参りをしていきます。
南無大師遍照金剛とは、弘法大師様と大日如来様に変わらずに帰依します、という意味だそうです。南無大師遍照金剛はともかく、同行二人という考えが、いつでもどんな時でも例え孤独を感じても弘法大師様が近くに居てくださるようで、私は好きです。
このお砂踏みを一周まわると、四国霊場八十八ヶ所を一周回ったことになるのだとか
京都で四国霊場八十八ヶ所お砂踏みが出来るのは
です(私が知らないだけで、もっとあるかもしれません)
時間がかかるのと、前後の人の速さなどが気になってアタフタしてしまうお砂踏みですが、四国は遠いし八十八ヶ所回る時間なんてないし…という人にはオススメです。
弘法市の時だけ買うことができる、どら焼
今日は東寺の弘法さんへ行って来ました。
娘さんが行きたがっていたお店でラーメン食べて、東寺近くのお店でおはぎを買って、更に笹屋伊織さんの毎月20~22日限定販売のどら焼も買って。
エンゲル係数…。 pic.twitter.com/b83JUAnpzb— 寺女【京都(Kyoto)】 (@Love_kyoto_life) 2018年9月21日
笹屋伊織さんが販売している、どら焼。一般的に販売されているどら焼きとは全く違う形状と味。このどら焼、弘法さんの前後3日間だけ販売される限定菓子です。
江戸時代末期、京都東寺の銅鑼の上で焼いた棹(さお)菓子。
秘伝の皮に棒状のこしあんをのせ、くるくると巻いたこのお菓子はお坊さんの副食として作られたもの。以来、弘法市(弘法さん)の前後3日間(20.21.22日)のみご用意しております。一子相伝で守り続けた素材と製法。京都を代表する銘菓のひとつです。出典:高島屋オンライン-笹屋伊織–
竹の皮ごと切り分けていただく、このどら焼。見た目は年輪のようにグルグル、竹皮の風味とモチモチ感と控えめな餡。一切れでも十分お腹がいっぱいになる、お得感のあるどら焼でした。
本店も東寺からさほど遠くない距離ですが、どら焼を求めたい場合は、東寺東門を北に少し歩いた所の民家の軒先か京都駅、京都市内の百貨店での購入も可能です。お値段は徐々に上がっているようですが、私は1,620円で購入…した気がします。
2019年4月21日の弘法さん。
日曜日と重なった弘法さんの日。この日は近くにある伏見稲荷大社の御旅所にお神輿が来る、神幸祭(かんこうさい)の日とも重なった影響なのか、午前中から多くの人で賑わっていました。一億五千万円かけて作られた東寺のトイレも数日前にニュースとなった影響もあるかもしれません。
金堂前はいつもより小さなお店の出店が多かった気がします。また、骨董品を扱うお店も少なめだったような印象を受けました。
以前、小子房辺りに集まっていた大工道具やさんも減り、砥石やさんも見かけなかったような…。個人の方が描いた絵画や手作りのヘアバンド、バッグやアクセサリーを扱うお店が増えた気がします。
ますますガラクタ市との差がなくなってきた印象を受けますが、飲食物の扱いは弘法さんの方が多いなぁ…と思います。
金堂前を右に向かった辺りに、豆鉋などを扱うお店がありました。大工道具やさんを見かけるとなぜか「弘法さんに来たなぁ…」と思います。
東寺の北、洛南高校と観智院の間の参道に咲いていた、八重桜。濃いピンクの花がぎゅっと集まり、手毬のようでした。なぜか八重桜は人気がありませんが、私は好きです。2019年は桜の開花が遅かった京都。八重桜が咲き誇る弘法さんというのは珍しい印象です。
弘法さんの日は行列必須、巴屋さんのおはぎ
2019年4月21日の弘法さんの日。弘法大師様が高野山奥の院に入定した日が旧暦の3月21日と言うことで、新暦の4月21日の弘法さんの日に灌頂院の閼伽井の公開が行われます。2019年の4月21日は日曜日と言うことも重なり、多くの人出で賑わっていました。
静かに参拝したいとか言いながら、月参りを兼ねて人混みに突入しています。
今日は特別な弘法さんやし日曜日やし、めちゃ人多い。
サクサク退散予定です。#東寺#砂埃ひどい#巴屋さん待ち中 pic.twitter.com/vD3ASRBEy2
— 寺女【京都(Kyoto)】 (@Love_kyoto_life) 2019年4月21日
と言うことで、巴屋(ともえや)さんで10分ほど並び、おはぎを購入して来ました。巴屋さんは東寺の西門(御影堂を西に行った所の歩行者専用の門)を出た所の交差点を渡った南側にある小さなお店。購入する人が2人も入れば、いっぱいになってしまいます。2019年4月21日お昼過ぎの店内では接客する人の後ろでおはぎに餡やきな粉をまぶしていた為、並んでいる間ももち米を蒸した時の懐かしい匂いが漂っていました。
この巴屋さん、私も知り合いの70代の方から教えて頂いて買うようになったのですが、売り切れ次第閉店なので、弘法さんの日に伺うには難易度の高いお店です。実際に私も過去に買いそびれたことがあります。扱われているのはおはぎのみ、餡・きな粉(中に餡)共に2019年時点で各130円(税込)。
巴屋さんのおはぎ確保。 pic.twitter.com/D9GHAQGHxT
— 寺女【京都(Kyoto)】 (@Love_kyoto_life) 2019年4月21日
改めて。楕円形の長い方の直径が6㎝前後でしょうか?とても大きなおはぎというわけではありませんが、餡の量が多いのでズッシリとした感じのおはぎです。餡の舌触りのざらつき、餡の甘さを生かす為の塩味もしっかり感じられる「おばあちゃんの味」「お彼岸の味」という感じ。和菓子屋さんが作るおはぎのような上品さは感じられませんが、無性に食べたくなる味。
弘法さんじゃなければイートインもできる、と聞いたことがあるのですが、実際に食べている人に出会ったことはありません。お箸は付けていただけるようです。
2023年1月21日 初弘法
久々に訪れることができた弘法市。新年最初の弘法市は初弘法と呼ばれています。新型コロナウイルスの行動制限のない初弘法は土曜日ということもあり、多くの人で賑わっていました。一時期の出店数もかなりコロナ禍前に戻っている印象です。
2023年3度目の参拝ということもあり、決まったルートをお詣りしていつものベビーカステラを購入して、今回は終了です。
よしよし pic.twitter.com/nsETmCV0ER
— 寺女【京都】@冬眠希望。 (@Love_kyoto_life) January 21, 2023
毎月第一日曜のがらくた市
毎月第一日曜には、がらくた市が行われています。弘法市に比べて規模は小さいものの、近年拡大傾向にあり、それに伴い訪れる人も増えています。
数年前までは、金堂の前だけでこじんまりと行われていました。
最近は、講堂横辺りまで出店されていて、多くの人が訪れる様になりました。どちらかというと、がらくた市の方がフリーマーケット感が強いです。
弘法市もがらくた市も、14時頃にはあちこちで店じまいが始まります。天気によっては商売を切り上げて帰ってしまうお店も。食べ物などは終わりがけには売りつくしの為に値下げされていることもあります。
弘法市は21日と日付が固定されているので平日だとなかなか出向けないことも多いのですが、第一日曜のがらくた市が大きくなって来て、少し嬉しいこの頃です。
2018年3月 ガラクタ市へ。
2018年3月4日。毎月のお詣りも兼ねて、ガラクタ市が行われている東寺へ。のぼりが立てられているため、わかりやすいガラクタ市。
終わりがけでしたが、多くの人が訪れていました。今回見つけた珍しいものは、某お寺の御朱印に使われていたと思われる版木。現存する左京区のお寺のもので2500円で販売されていました。14時頃からは、閉店準備のために境内を車が走っていることがあります。参拝の際はお気をつけて。
2019年12月1日
午後から伺ったこの日。境内には紅葉と特別拝観に訪れた観光客や観光バスが多く見受けられました。14時ごろにはほとんどのお店が店じまいを始めていた東寺のガラクタ市。どうやらライトアップ期間中は出典も控えめで少し早めの店じまいのようです。
コロナ禍の東寺ガラクタ市 2020年8月2日
新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で開催されて居なかったガラクタ市。私自身も通り掛かりに参拝することはあっても、わざわざ出向くことは控えていました。そのため、いつ再開されたのかわかりませんが、2020年の8月の第一日曜日のガラクタ市は行われていました。規模はかなり縮小され、表面体温の検温後の入場となっていました。
コロナ禍の21日、2021年2月21日
新型コロナウイルス(COVID-21)により緊急事態宣言が出されていた迎えた弘法さんの縁日、2021年2月21日。
境内にお店は出ていませんでしたが、法要は行われていた模様。2021年は寒暖差が激しい割に暖かい日も多く、鐘楼横の河津桜が開き初めていました。
有料の庭園の梅は7部咲き。桜が多く綺麗な東寺の庭園、梅は庭園に入って左側にまとまっていました。
2021年3月21日 弘法市再開
お正月開けに公式サイトがリニューアルされた東寺。公式サイトで弘法さんが開かれるかどうか?を確認できるようになりました。新型コロナウイルス(COVID-19)の緊急事態宣言が解除されていた京都、東寺の弘法さんも久々に再開されました。
が、生憎の雨。雨のため出店も少なく、お客様もまばら。
暖かかった2021年は桜の開花も早く、不二桜も色付き初めていました。
御影堂横の陽光桜。早咲きの陽光桜は既に見頃に近い状態でした。
東寺 御朱印 十一面観音様
東寺の御朱印は現在9種類(過去は10種類あった時期もあったそうです。) 。私が御朱印を頂いていた頃に一度に拝受出来る御朱印は、3種類まででした。昨今の混み具合を見て居ると、変更されているかもしれません。新しい書き手の方も増えている印象です。東寺の御朱印は東寺の境内の中の無料で拝観出来る区域にある、食堂の中で頂くことが出来ます。土日祝日の午後や弘法市、がらくた市の日は高確率で並んでいますが、東寺の職員さんに従い列に並びましょう。
食堂に鎮座する、十一面観音様の御朱印。十一面観音様の後ろのお顔は、暴悪大笑面と言われています…怖いけれど、一度実際に拝顔してみたい、と思ってしまいます。
東寺は他にも見所がたくさん。ぜひのんびりと散策してください。
東寺出店運営委員会のサイトはこちら。
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