西院春日神社の夏越の大祓に参加させていただきました。
今年2度(1度はしっかり、2度目は通りがかりに)お詣りをしていた、西院春日神社。
御朱印はこちら↓
最初に訪れた時におすすめされた、10月第2土曜日・日曜日の春日祭にお邪魔しよう、と思っていたのですが、その前にまたお詣りすることを決めたのは、街中を自転車で走っている時にポスターを見かけたから。
西院春日神社の夏越の祓は19時。 pic.twitter.com/GrrsWLCSKH
— 寺女 (@Love_kyoto_life) 2018年6月17日
このポスターが貼られていたのは、西院春日神社の氏子地区の町内の掲示板。氏子地区の方々へのお知らせだろう…ということはわかっていましたが、ポスターの素敵な雰囲気と土曜の夜の神事ということで思わずツイートさせて頂き、伺うことを決めました。
西院春日神社の夏越大祓 神事直前の様子。
2018年6月30日。西院春日神社に到着したのは18時50分頃。境内に用意された茅の輪と最初に訪れた時に疑問に思っていた、拝殿らしき神聖な場所(後のアナウンスで拝殿と判明しました)を取り囲んだり本殿へお詣りをしたり、茅の輪の写真を撮ったりと、思い思いに神事の開始を待っていました。小学校と幼稚園に挟まれた西院春日神社、子供達や親同士が仲良さげに話している姿も、地元に密着した神社の神事ならではの光景です。
拝殿の中には神事の為にあつらえられた祭壇・お供えと、西院春日神社関係者の方々も。巫女さんたちは藤の花の挿頭(かざし)、準備万端です。
西院春日神社の夏越大祓 神事の様子。
拝殿周辺への集合を促すと共に撮影の際は参拝者に配慮して…、という旨のアナウンスで自由に過ごしていた人たちが動き始め、その動きが収まった頃、雅楽の生演奏が始まりました。
まずは宮司さんの茅の輪くぐり
宮司さんが茅の輪の前に立ち夏越祓の歌を1つ読み茅の輪を左周りで潜り一周
↓
再度茅の輪の前に戻り次の夏越祓の歌を読み右周りで潜り一周
↓
三度茅の輪の前に最後の夏越祓の歌を読み左周りで潜り抜けて拝殿へ進む。
このように、神職の方の茅の輪くぐりで、西院春日神社の夏越大祓の神事が始まりました。
西院春日神社の夏越大祓は、茅の輪くぐりだけではありません。
夏越の祓では、半年間の穢れを祓う為に茅の輪くぐりをするのですが、西院春日神社の夏越大祓では茅の輪くぐりともう1つ、穢れを祓う儀式が行われます。夏越大祓の序盤の宮司さんが茅の輪をくぐり拝殿に到着した後、境内の人もアナウンスに従い茅の輪を一度くぐり、そこで巫女さんから受け取っていた、この袋。
夏越大祓の途中、アナウンスに従いこの中に入れられていた形代を使い、心身の穢れを祓うのです。
※形代を使い穢れを祓った後。
各自が穢れを祓った後も夏越大祓は粛々と進められ、夏越大祓式は終了しました。
雅楽の生演奏や祝詞の奏上、境内の参拝者へ向けての祓串を使ったお祓いなどの神事と、茅の輪くぐりの茅の輪の説明などを合わせて45〜50分程行われた、西院春日神社の夏越大祓。導かれるまま低頭したり穢れを祓ったり…と、実際にかかった時間よりもあっという間に感じました。
西院春日神社の夏越の大祓の詳しい説明は公式サイトでも行われているので、私は割愛させていただきます。
西院春日神社 公式サイト 夏越の大祓↓
西院春日神社の夏越大祓式の後。
西院春日神社の夏越大祓式が終わると、参拝していた人のほとんどが茅の輪くぐりに向かいました。∞を書く様に茅の輪を潜る必要があるため、宮司さんの様に茅の輪の前で立ち止まって夏越祓の歌を読む人は居ませんでしたが、多くの人が茅の輪の前で立ち止まり、軽く一礼していました。そして譲り合って左→右→左と3回潜り抜け、拝殿前に用意された箱に形代を納めていました。
茅の輪を潜った後は、本殿へ向かう人、授与所で茅の輪のお守りを求める人、配られたうちわを受け取りに向かう人、茅の輪の写真を撮る人…など、再び思い思いの場所へ。
私も本殿へお詣りをする列に並び、その後うちわを頂きました。
※夏越の大祓式後の拝殿。
※照らし出された西院春日神社の本殿。
西院春日神社の茅の輪
境内のほとんどの人がくぐり終わった後の茅の輪。西院春日神社の茅の輪には、形代が付けられていました。
茅の輪はチガヤを使って作る、というのはどの神社でも同じだと思われますが、鳥居や門に設置されていたり竹で支えられていたり。その竹も枝葉が付いている若竹だったり枝葉が取り払われていたり、中には茅の輪からチガヤを抜いて小さな茅の輪を作りお守りとして持つことを許可している神社やくぐる回数が違うこともあります。
同じ様に見える茅の輪くぐりですが、それぞれの神社で微妙な違いがあるので、見比べてみるのも一興かと思います。
茅の輪をくぐり今年半年の穢れを祓い、京都の夏が始まったなぁ…と。一晩明ければ、7月。一月に渡り様々な神事が行われる、祇園祭月間の始まりです。
記念のうちわを頂きました。
社務所の前で配られていたうちわ。近くにいた人の話では、表の柄(朝顔と風鈴柄)が毎年少しずつ違うのだとか。googleの口コミへの返信や撮影時の配慮等のアナウンスでわかっていたことですが、本当に細かな所まで配慮されているなぁ…という印象を受けました。
京都市の中でも人気の西院地区でこれだけの敷地を維持し、信仰され続けている西院春日神社。夏越の大祓でこれだけの人が集まるということは、秋のお祭りは本当に賑やかでしょう。今から楽しみです。
西院春日神社 概要
名称 | 西院春日神社 (さいいんかすがじんじゃ) |
創建 | 天長十年(833年)二月二十八日 |
主祭神 | 建御賀豆智命・伊波比主命・天児屋根命・比売神 | ||
境内社/摂社・末社 | 春日若宮社 還来神社(もどろきじんじゃ) 西院宮 弁財天社 稲荷社 住吉社 金刀比羅宮 大元宮 天満宮 猿田彦社 | ||
主なご利益 | 病気平癒災難厄除 旅行の安全 その他 | ||
祭事 | 夏越の大祓(なごしのおおはらい) 6月30日 春日祭 10月第2土、日 |
||
所在地 | 京都府京都市右京区西院春日町61 | ||
最寄りの公共交通機関 | 阪急電鉄 西院駅→4分 京福電気鉄道 嵐山本線 西院駅→7分 京都市営バス 西大路四条→3分〜6分 |
西院春日神社 公式サイト↓
毎年10月第2土曜、日曜に行われる例祭「春日祭」宵祭に出向いてきました。
コメント