西院春日神社 例祭 「春日祭」
毎年10月の第2土日に行われる、西院春日神社の春日祭。以前お詣りに伺い御朱印を頂戴した際、「是非」と言われたことを思い出し、公式サイトで日程を確認して、いそいそと伺って参りました。
四条春日通りから西院春日神社へ。
西院春日神社の春日祭が行われている2日間、西院春日神社の前を通る春日通(佐井通)りの三条-四条通り間は車両通行止めの歩行者天国となり、朝から露店が立ち並びます。20年以上前に西院に住んでいた頃に驚いた露店の多さと人出の多さ、露店は若干減った様に感じましたが、今も変わらず大勢の人で賑わっていました。
西院駅周辺は京都外国語大学と京都外大西高等学校の最寄駅の一つである関係か、普段から学生さんが非常に多い印象があります。その四条通りと交差する佐井通りは片側一車線+歩道というそこそこの広さ。宵宮では人混みで立ち止まってしまうことはありませんでしたが、人気の露店の前では人の流れが悪くなる場所もありました。
※四条通りと春日(佐井)通りの交差点
※四条通りと春日(佐井)通りの交差点から見た春日通り(三条方面を見ています)
西院春日神社へお詣り
佐井通りに面した、西院春日神社の鳥居。この鳥居の前では多くの人が写真を撮っていたため、今回は撮影を控えて境内へ。境内へ入った途端、強烈なニンニクの匂い…。どうやら露店の中の1店舗の唐揚げ屋さんから漂う食欲そそる匂いだった様です。神社の神様はニンニク大丈夫なんだな…悪じゃないし当たり前か…なんてことを思いながら、手水舎で手と口を清め、参拝へ。
境内の西側の舞台の上に置かれたお神輿2基と、その横に作られた舞台。
社殿の前には参拝待ちの人の列。長時間並ぶ…ということはない人数なのですが、私が境内にいる間は途切れることなく参拝待ちの人が列を成していました。2日間に渡り行われるために、訪れる人も分散化されている印象を受けました。
社務所前に置かれた、子供神輿。お神輿に飾られた鳥居や神鏡など、近くで拝見させてもらいました。
社殿の前には、翌日の巡行の際にお神輿を載せる台車が既にスタンバイしていました。
列に並び、お詣り。いつもとは違い、お賽銭箱が地面に降ろされていて、そちらからお詣りする様になっていました。多分、階段の上り下りでの混雑を防ぐための措置かと思われます。遠目から見ても拝所と本殿の間には、神饌がいっぱい並んでいました。並んだお供え物で隠れてしまい、本殿前の狛鹿さんが見えなかった…気がします。
最後に2基のお神輿が待機している舞台へ。こちら、南に(左側の小さい方)置かれたお神輿の横に西組、北に(右側の大きい方)置かれたお神輿の横に東組と書かれた看板が建てられていました。舞台の上にあった為に至近距離で見ることは出来ませんでしたが、ライトアップ効果も加わり、荘厳な雰囲気。
神輿
・東組神輿―千木(ちぎ)
創作年代 江戸時代
重量約2トン。絢爛豪華なことは、全国的にみて最高級のもので、今日にいたるまでの氏子の経済力、情熱、活気をうかがい知ることができます。・西組神輿―卯ノ鳥(うのとり)
創作年代 江戸時代
重量は東組に比べてやや軽量で1.6トン。毎年の春日祭には東組神輿と交互に、春日大神と若宮大神を遷御し、氏子区内を巡幸します。(…中略…)
巴廻り
西大路四条交差点が通行閉鎖され剣鉾、神輿が交差点内を廻る「巴廻り」。
長さ約7〜8メートルの剣鉾を垂直に立て、腰を落として上下することにより「鈴」(りん)を二度鳴らす独特の差し方は、高度な技術を要します。この剣鉾は、祇園祭の鉾の原型です。
最後に西組(1.6トン)、東組(2トン)の神輿が差し上げられます。出典:西院春日神社 公式サイト-年中行事・春日祭–
残念ながら宵宮では剣鉾を見つけることは出来ませんでしたが、それでも賑やかで地元の人が多く集まる西院春日神社のお祭り、という印象は深まりました。
西院春日神社でいただける御朱印と昼間の参拝の様子はこちら↓
西院春日神社で行われた、夏越の大祓(なごしのおおはらい)の様子(2018年)
西院春日神社の境外社 野々宮神社↓
西院春日神社 露店で見つけた、春日祭散策のお供
西院春日神社から三条通りまで北上。やっぱり多くの人が露店を楽しんでいました。あくまでも私の印象ですが、京都の露店で常に行列ができているのは「前田のベビーカステラ」。この日も一番人が並んでいたと思います。現在、前田のベビーカステラの公式サイトは閉鎖されて別の内容になっているようですが、Facebookページで出店情報を確認することができます。
私が散策のお供に購入したのは、三条通り近くにお店を構えていた「よもぎもち」。お話をお伺いしたところ、滋賀県の甲賀から来て出店されているとのこと。お餅のきめが細かく、舌触りの滑らかなお餅に粒餡が入って150円。餅粉ではなくきな粉をまぶして軽く焼かれたよもぎ餅は程よく香ばしく、美味しくいただきました。
食べ歩きと持ち帰りを尋ねてもらい、私は食べ歩きを選択。お土産の場合はフードパックに入れてもらえるので、お土産にもオススメです。
西院春日神社の他に、毎月21日に行われている東寺の弘法さんと毎月25日に行われている北野天満宮の天神さんにも出店されているとのこと。目印は忍者の書かれたお軸の様な幕。写真もSNSもOK!という優しい雰囲気のお母さんでした。
西院春日神社 概要
名称 | 西院春日神社 (さいいんかすがじんじゃ) |
創建 | 天長十年(833年)二月二十八日 |
主祭神 | 建御賀豆智命・伊波比主命・天児屋根命・比売神 | ||
境内社/摂社・末社 | 春日若宮社 還来神社(もどろきじんじゃ) 西院宮 弁財天社 稲荷社 住吉社 金刀比羅宮 大元宮 天満宮 猿田彦社 | ||
主なご利益 | 病気平癒災難厄除 旅行の安全 その他 | ||
祭事 | 夏越の大祓(なごしのおおはらい) 6月30日 春日祭 10月第2土、日 |
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所在地 | 京都府京都市右京区西院春日町61 | ||
最寄りの公共交通機関 | 阪急電鉄 西院駅→4分 京福電気鉄道 嵐山本線 西院駅→7分 京都市営バス 西大路四条→3分〜6分 ※降りる場所により時間が変わります。 |
西院春日神社は、京都十六社巡りのうちの一社でもあります。
西院春日神社の公式サイトは非常に丁寧に作られている上に、更新もしっかりされているので、公式サイトを見ながらの参拝がオススメです。
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