世界的人気を誇る、伏見稲荷大社の夏の大祭
伏見稲荷大社と言えば、過去数年に渡り世界1の観光地と評されたおかげで、平日休日に関わらず多言語が聴こえてくる、賑やかな、日本を代表する観光地となっています。
ですが、元々は観光地ではなく、稲荷信仰の総本宮。
伏見稲荷大社のある稲荷山はあちこちに鎮座するお稲荷さんや神仏習合の名残が随所に残る、慕われ続ける信仰の山です。
「宵宮祭」と「本宮祭」
伏見稲荷大社のある稲荷山にある多くの灯籠に火が灯され、灯籠に加え、奉納された提灯で京都の夜の山に赤々と照らし出され、この日だけは市内の離れた所からもその鳥居を見ることができます。
※楼門前のお稲荷様 口には鍵を。
それが、伏見稲荷大社の夏の大祭「宵宮祭」です。
まるで映画の中に迷い込んだような、朱色の世界が広がります。
※楼門前のお稲荷様 口には宝珠を。
「宵宮祭」は「本宮祭」の宵祭りとして、本宮祭の前夜に行われるお祭りです。
※本
※境内から見た山門と拝殿
※本殿横にある舞殿
また、拝殿や舞殿・奥の院には日本画家さん達による奉納行灯に灯が点けられ、浮かび上がる絵に見入る人も多くいます。
照らし出された千本鳥居をくぐり、奥社参拝所まで
宵宮祭の日の奉納提灯は、楼門から続く門前から奥の院(奥社奉拝所)まで続きます。
※千本鳥居・右側通路
※奥の院(奥社奉拝所)
奥の院では、宵宮祭でも御朱印の授与が行われていました。ちなみに、奥の院の御朱印は宵宮だけではなく、通常でも書き置きのものです。
奥の院から続く千本鳥居には、通常の街灯らしき灯しか見られません。その先に行きたい方はご自身の判断でお登りください。
本当に見て欲しいのは、山の上に照らし出された鳥居
※JR稲荷駅のコンビニ前から。鳥居の間にぽつりと見えるのが、頂上付近の鳥居。
頂上の鳥居が照らし出されているのが市内の離れた所からもわかりますが、近づくとその姿がくっきりと浮かび上がっているのが肉眼でもわかります。ですが、稲荷山に登り始めると見えなくなってしまうんですよね。近づき過ぎる程気がつかなくなる、というのは日常生活でもよくあることですが、そんなことを思い出させてくれる、伏見稲荷大社の宵宮祭でもありました。
普段は17時過ぎには店じまいを始める店もある横の参道のお店も、宵宮祭りの日は遅くまで開いています。この日は21時頃に店じまいをしているお店が多くありました。また、夜店はその時間でもまだまだ営業中でした。
門前のお店の中には、店内でスズメの丸焼きを売っているお店が数店あります。実は、すずめの丸焼きは伏見稲荷門前の名物。五穀豊穣の神を祀る伏見稲荷では、スズメから五穀豊穣の象徴である稲を守るため、スズメを食べるようになった、という説があります。近年は時期によってはスズメの丸焼きの取扱いがないこともあるそうなので、タイミングがあったなら、是非チャレンジしてみてください。
伏見稲荷大社概要
名称 | 伏見稲荷大社 | 創建 | 和銅年間(708年-715年) |
主祭神 | 本殿:宇迦之御魂大神、大宮能売大神、佐田彦大神、四大神、田中大神 奥殿:稲荷大神 上ノ社:末廣大神 |
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境内社/摂社・末社 | 天照大神、応神天皇、大山咋神、若王子神、須佐ノ男神、他、数え切れず | ||
主なご利益 | 五穀豊穣、商売繁昌、産業興隆、家内安全、交通安全、芸能上達 | ||
住所 | 京都府京都市伏見区深草藪之内町68 | ||
最寄りの公共交通機関 | JR奈良線 稲荷駅下車 正面/京阪本線 伏見稲荷駅下車 東へ徒歩5分 京都市営バス南5系統 稲荷大社前下車 東へ徒歩7分 名神高速道路 京都南インターから 約20分/阪神高速道路 上鳥羽出口から 約10分 参拝駐車場有り ※但し祭事の際は利用不可になる可能性があります。また、近隣道路は普段から交通量の多い通りです、ご注意ください。 |
伏見稲荷大社 公式サイト↓
いかがでしたか?
伏見稲荷の宵宮祭と下鴨神社のみたらし祭は日程が重なることが多く、京阪電鉄を上手に利用すれば、乗り換えもなくスムーズに、一晩で両方のお祭りに参加することが可能です。また、本宮祭は翌日なので、本宮祭と二日間に分けて神事に参加することも可能です。
湿度が高くとても暑い京都の夏ですが、夏ならではの楽しみの一つとして、夏祭りに是非参加してくださいね!
2018年もお詣りしてまいりました。↓
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過去情報:2018年の本宮祭宵宮祭は7月21日 18:00から、本宮祭は22日の9:00からです。
2017年の伏見稲荷大社の本宮祭は土用入り(7月19日)後の最初の日曜の7月23日(日)9:00から、その前夜の宵宮祭は22日(土)18:00からとなります。
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