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【建仁寺塔頭】亥いっぱい!禅居庵

禅居庵 概要

 

名称 禅居庵(ぜんきょあん) 別名 摩利支天堂
御本尊(摩利支尊天堂) 摩利支尊天像(秘仏) 御本尊(禅居庵(非公開)) 聖観音菩薩
開基 大鑑清拙正澄禅師
(だいかん せいせつ しょうちょう) 
宗派 臨済宗建仁寺派
所在地 京都市東山区大和大路通四条下る4丁目小松町146
最寄りの公共交通機関 京阪電鉄 京阪本線 祇園四条駅 → 7分
阪急電鉄 阪急京都線 河原町駅 → 10分
京都市営バス 清水道 →10分/四条京阪前 → 約7分
拝観時間等 9:00~17:00 拝観料(通常) 無料

 

 

狛亥が守る、禅居庵。

 

建仁寺と京都ゑびす神社の間、大和大路通と八坂通の角地に、建仁寺の塔頭の禅居庵があります。

禅居庵という呼び名よりも「摩利支尊天堂」という呼び名の方がしっくり来るのは、大和通沿いに掲げられた看板の影響でしょうか?十日えびすで何度か伺っていた禅居庵ですが、摩利支尊天堂と呼んでいたため、禅居庵が正式名所だと今回の参拝で知りました。

そんな禅居庵。大和大路通沿いと八坂通沿いの2ヶ所の入り口があります。

 

五筋壁の大和大路通沿から。

 

冠木門の手前には、摩利支尊天堂といえば!…の阿吽の狛亥さんがお迎えしてくれています。摩利支尊天堂には3対の狛亥さんたちが居ますが、門の外に居るのはこの1組だけです。少し足を踏ん張った感じの狛亥さんです。

 

禅居庵

禅居庵

禅居庵

禅居庵

 

小松地蔵尊、荒熊大権現、三光威徳天などにお詣りをしながら、摩利支尊天堂へ。

 

禅居庵

 

亥堂の亥像の下には、亥みくじを引いた後のミニ亥がいっぱい奉納されています。インスタや検索画像でよく見かけるこの光景、さながら親分子分(もしくは母と子たち?)のようです。

 

禅居庵

 

禅居庵 摩利支尊天堂正面の八坂通り沿いから

 

八坂通り沿いの門の前に立つと、正面に摩利支尊天堂が見えます。なぜか八坂通り沿いで五筋壁から普通の壁に変わってしまっている禅居庵。大きな門ではありませんが、重厚さを感じます。

 

禅居庵

 

こちらで出迎えてくれる狛亥さんたちは、毛並みや爪まで、細かく作られた迫力のある狛亥さん。こちらの「阿」の狛亥さん、お尻をつけている(犬で言うおすわりの形)、珍しい狛亥さんです。他でも狛亥さんを見たことがあるのですが、記憶にある限り、岩(らしくもの)に前足を掛けた状態で出迎えてくれています。

 

禅居庵

禅居庵

 

禅居庵に亥が多い理由。

 

禅居庵に亥が多い理由は、摩利支天堂に祀られている摩利支天尊像に起因しています。

 

元来二臂の女神像であるが、男神像としても造られるようになった。三面六臂または三面八臂で月と猪に乗る姿などもある。

出典:wikipedia-摩利支天

 

膳居庵の公式サイトにも、以下の説明がなされていました。

 

即ち三面六臂の憤怒相で一面は菩薩の相、もう一面は童女の相をしている。六臂にはそれぞれ持ち物があり、弓・箭・針・線・鉤・羅索・金剛杵などの武器を持ちます。針や線は害するものの口と目を縫い合わせ害を加えないようにするためです。また、腕が八本の姿のものもあるようですが経には更に、猪車に乗りて立つこと舞踏の如し、と記されています。

出典:臨済宗建仁寺塔頭禅居庵公式サイト-摩利支天について

 

帝釈天が象に、梵天がガチョウに乗っていることがある様に、摩利支天は亥に乗っている像が多く、猪は摩利支天尊の眷属と考えられています。そのため、禅居庵では至る所に猪(亥)がいるのです。

 

私が摩利支天尊が猪に乗っていることを知ったのは、こちらの本でした。
全てが可愛らしいイラストで書かれているので、飽きることなく読むことができました。

印相の意味やファッションから見分けるなど、全てが簡単な説明なので、初心者向けの入門書としてオススメ。

摩利支天尊堂へのお詣り

 

現在、禅居庵は非公開となっているため、摩利支尊天堂にお詣り。この摩利支天尊堂の前にも、しっかりと狛亥さんたちが居ます。好みはあると思うのですが、摩利支尊天堂前の狛亥さんが一番愛嬌があって、さらに低い所にあるので写真も撮りやすく、私好みです。正面からの顔も可愛らしいので、是非正面から撮影してみてください。

 

摩利支天尊堂

摩利支天堂 狛亥

摩利支天堂 狛亥

摩利支天堂 狛亥

摩利支天堂 狛亥 十日えびすの夜

※2014年の十日えびすの夜に。

そして、摩利支尊天堂の唐破風の蟇股にも、亥がしっかり。こちらは非常に躍動的です。奥の提灯の両脇には、まるで亥堂のおみくじの亥のように、大量の亥が書かれた絵馬が奉納されていました。

 

摩利支天尊堂

摩利支天尊堂

摩利支天尊堂

 

堂内には右手の入り口から入らせて頂くことが出来ます。外と比べると薄暗い堂内は、人々が祈りを捧げてきた過程を思い起こさせるには十分な雰囲気。伺ったこの日、中でお詣りをする人は少なく、ゆっくりお詣りすることができました。

ですが、天井に描かれているという龍図はよくわからず…。もう少し明るい状態であろう、法会の際にでも再訪したいと思います。ちなみに年に一度の秘仏のご開帳の日は、毎年10月20日、この日に合わせ、修験宗による採燈大護摩供も行われるとのこと。是非この日に再訪したいものです。

 

摩利支天堂から建仁寺に抜けられます。

 

東側の手水舎。手水舎の上の彫刻は、龍でしたが、手水鉢にはしっかりと亥さんが。こちらも迫力のある亥さん。しっかりお仕事されています。

 

摩利支天尊堂

摩利支天尊堂

 

この手水舎の奥の唐門から、隣接する建仁寺に抜ける道。「ゆずりあいの道」と書かれていました。長い道ではありませんが、風情のある道です。

 

摩利支天尊堂

 

禅居庵 御朱印

 

禅居庵(摩利支天堂)でいただける御朱印は、書き置きのものでした。「印刷ではありません」と張り紙がされていて、お寺さんもなかなか大変だなぁ…と。印刷でも直筆でも、ご縁を頂いたのは同じこと。負担のない範囲で続けていただければ…と改めて思いました。

 

摩利支天尊堂御朱印

 

京都ゑびす神社の十日えびすに合わせ、1月9,10日は夜も参拝できる禅居庵。この日は境内の提灯に灯りが入れられ、冬の暗い夜が少しだけ明るくなります。

こちらの摩利支尊天堂、亥年生まれの人には特に大きなご利益が頂けるそうです、ぜひお詣りを。

神の使いの狛イノシシがいる神社はこちら↓

護王神社 新旧入り混じる、イノシシの神社
京都市上京区の護王神社。足腰へのご利益があると言われる護王神社では、神様の使い言われるいのししがあちこちに。狛いのししに拝殿の柱の足元、コレクションも。駐輪スペースは喜多門(北側の門)を入った右手、護王会館の横です。

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