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大豊神社 狛ねずみがいる神社 子年のお詣り・子年生まれの方に。

大豊神社 概要

名称 大豊神社
(おおとよじんじゃ)
創建 仁和3年(887)(社伝)
主祭神 少彦名命様 応神天皇 菅原道真公
境内社/摂社・末社 日吉社 愛宕社 美田稲荷社 大国社
主な御神徳 治病健康 福徳長寿 身も心も洗い清める『御神水』
所在地 京都府京都市左京区鹿ケ谷宮ノ前町官有地
最寄りの公共交通機関 京都市営バス「東天王町」バス停→徒歩10分
京都市営バス「宮ノ前町」バス停→徒歩5分

 

椿ヶ峰山麓に抱かれた 大豊神社へ

 

哲学の道から大豊神社への入り口

 

哲学の道を歩いていると、大豊橋という橋があります。この橋から山側へ向かうと、大豊神社に辿り着きます。大豊神社は比叡山から稲荷山まで連なる、東山三十六峰の内の一つ、椿ケ峯を御神体とした山霊崇拝が起源の神社です。

大豊神社京都市設置の駒札

 

なだらかな参道を歩いて行きます。哲学の道からずっと石畳が整備されているため、山に向かっていますが歩きやすい参道です。

大豊神社参道

大豊神社参道沿いの狛犬

 

参道入り口の狛犬と参道途中の狛犬。途中にいる狛犬はなんともユーモラスな表情でした。

 

大豊神社手水舎

手水舎には『椿ヶ峰の御神水』と書かれていました。水量豊富で、とても冷たい水でした。

由緒書きによると、椿ヶ峰より流れる水は天の真清水として身も心も洗い清める「御神水」だそうです。

また、椿ヶ峰らしく、椿の枝が添えられていたのは御神職の計らいでしょう、とても粋なあしらいでした。

 

大豊神社 境内へ

 

この日(5/4)は大豊神社の還幸祭の日で、氏子の方々が所狭しと集い、男衆が御神輿を大きく揺らしていました。

大豊神社神事

神幸祭は「神の御幸」の意味で、広義には御幸の全体を、狭義には神社から御旅所などの目的地までの往路の過程を指す。後者の場合は目的地から神社までの復路の過程に還幸祭(かんこうさい)という言葉を用いる。

出典:wikipedia-神幸祭

 

御旅所や磐座などに向かって神事を行った神様が氏子町内各地を神輿に乗って回り御祈祷をし、最後に御霊を神社に御戻しする式典の、帰り道の部分のこととでも言いましょうか?
大豊神社の還幸祭は、御神輿だけではなく神馬や剣鉾も練り歩いていて、非常に賑やかな還幸祭でした。ちなみに、大豊神社の神様が本殿を出発する神幸祭は4/29です。

祭礼の日時を知らずに伺った寺社で祭礼に出逢うと、出迎えられているようで嬉しくなります(写真は圧倒的に撮れなくなります)。

大豊神社本殿

 

お祭りが終わり、地元の方々が解散して帰るのを待ち、本殿へご挨拶。

本殿に祀られているのは、少彦名命様、応神天皇、菅原道真公です。

 

本殿横の大国主社

 

大豊神社大国社

 

 

少彦名命様と言えば、忘れては行けないのが大国主様。本殿横の境内社にいらっしゃいます。そして、この大国主社の前に居るのが、狛ねずみ。小さく口を開けた右側の狛ねずみは巻物を、左手の狛ねずみは水玉と言われる酒器を持っています。薬効や豊穣を示すそうですが、薬師如来様の薬壷のような感じでしょうか?少し苔むしていますが、歴史を感じさせるものではありません。

大豊神社狛ねずみ

 

この大国主社と本殿の間には、稲荷社があります。

 

狛ねずみだけじゃない、大豊神社

 

愛宕神社を守る『狛鳶(トビ)』と、日吉社を守る狛猿。愛宕神社は猪が神の使いだった気がしますが、眷京都市最高峰の霊山と言われる程崇拝された愛宕神社の神様を祀った愛宕社です、属が一種類とは限らない、ということなのでしょう。日吉社と愛

宕社は本殿の左手に横並びに祀られているため対とはなっておらず、鳶と猿が一体ずつです。そして、唐突に現れるのが、狛巳です。蛇のようにピカピカ。守りの役目を果たしているのかどうかは、置かれた位置を見る限り、微妙です…。

他にも本殿前に狛犬、稲荷社前にお狐様が鎮座していらっしゃいます。

大豊神社狛猿

大豊神社拝殿など

 

大豊神社の絵馬社

 

大豊神社自体が現在はこじんまりとした神社なので、絵馬社も比較的小さめです。ですが、しっかり絵馬が掲げられた上、中には布袋様と干支の置物と思われるネズミ、白虎などが鎮座していました。お祭りだからなのか、通常も飾られているのかはわかりませんが、お行儀よく並んでいる様子は、『カワイイ』の一言です。

大豊神社絵馬舎

大豊神社

 

椿ヶ峰は椿の名所

 

大豊神社は山に囲まれて山と一体となってしまいそうな神社です。山霊崇拝の考えから行けば、それが相応しいというか正しいんだろうな、と、そんな気持ちになって来ます。

境内や周囲には多くの椿の木があり、それぞれに品種名が書かれた札が掛けられていました。今回は訪れたのが5月だったので椿はあまり咲いておらず、きれいに見えたのは、この一種類だけ。

本殿後ろの紅枝垂梅と枝垂桜も有名な大豊神社。手が加えられていない自然な木々に囲まれた神社でした。参道の小手鞠もきれいに咲き誇っていました。

大豊神社の花々

 

大豊神社 御朱印

 

大豊神社で頂いた御朱印と由緒書略記。由緒略記は100円でいただくことができます。由緒略記によると、平安時代の古地図にその名があるという、大豊神社。社紋が扇である大豊神社の御朱印は、豪華絢爛に飾られた扇でした。

大豊神社 御朱印

 

 

2019.06.02 大豊神社へ再訪しました。【追記】

 

安楽寺の縁日に伺ったあと哲学の道を歩き、大豊神社へ。お祭りの時以外はわかりにくいのですが、御旅所もあります。

安楽寺 拝観謝絶が解かれるくさの地蔵縁日へ。
京都市左京区、哲学の道から一本東の通り沿いにある安楽寺。日頃は拝観謝絶の安楽寺の門が開かれるのは、法要・自然に合わせた特別公開、そして毎月2日に行われる「くさの地蔵御縁日」。この日は皐月の開花(予想)に合わせた公開と同時にくさの地蔵御縁日が行われていました。
大豊神社 御旅所 20190602

大豊神社 御旅所 20190602

 

相変わらず椿ヶ峰は力強い緑。鬱蒼という言葉がよく似合います。

大豊神社の参道 20190602

大豊神社 参道 20190602

 

今回は手水鉢に植物は入れられていませんでしたが、手水鉢に使われている岩から植物が育っていました。これはこれで珍しい光景。自然の力強さを感じます。

大豊神社の手水鉢 20190602

大豊神社 手水鉢 20190602

 

拝殿の上には、歌詞でしょうか?衝立に歌が書かれていました。

大豊神社の拝殿

大豊神社 拝殿 20190602

 

本殿から順番に参拝。

大豊神社の本殿

大豊神社 本殿 20190602

 

今回、大豊神社の境内社の中の稲荷社の蟇股部分が可愛らしかったので、手を合わせてお願いしてから撮影させていただきました。

大豊神社境内社稲荷社蟇股20190602

大豊神社 境内社 稲荷社 蟇股 20190602

 

そして、稲荷社の隣の境内社の大国社。2020年は子年。多くの参拝者で賑わうことでしょう。

大豊神社の大国社前の狛ねずみ

大豊神社の大国社前の狛ねずみ(北側から)

大豊神社の大国社前の狛ねずみ

大豊神社の大国社前の狛ねずみ(南側から)

 

大豊神社の御朱印【前回の直書きと今回の書置3種類】

 

大豊神社で頂いた御朱印。以前「大豊神社の御朱印が増えた」という話を聞いていたので、今回改めていただき直して来ました。

左が前回頂いた直書きの御朱印。右側が今回頂いた書置の御朱印。日付以外は印刷…かもしれません。こちらの御朱印は手書きでいただくことも可能だそう。

大豊神社の新旧御朱印

大豊神社の御朱印 (左)今回頂いた書置の御朱印/(右)平成29年に頂いた直書きの御朱印

 

そして、今回初めて頂いたのが下の2種類。意外と説明が多く書かれていて、なかなか新鮮な御朱印です。今回、書置3種類セットで1000円で拝受してまいりましたが、一枚単位でいただく場合は1枚400円だそう。

大豊神社の御朱印 20190602

大豊神社 御朱印 20190602

※御朱印の内容・種類・価格等、変更になっている場合があります、ご了承ください。

 

久々の大豊神社参拝。本当はGWの例祭に伺えたらよかったのですが、再訪できただけでも感謝です。

大豊神社に置かれていた縁起物 20190602

大豊神社 20190602

 

境内には休憩用のスペースがあるのですが、前回は干支のねずみの縁起物がずらりと並んでいました。今回は端っこの方にギュッと。

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