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【東寺】まとめ/御朱印まとめ。【限定御朱印10+α種類と通常の御朱印9+1種類掲載】

東寺 概要

名称 東寺 (通称:教王護国寺) 山号 八幡山
正式名称 金光明四天王教王護国寺秘密伝法院 (こんこうみょうしてんのうきょうおうごこくじひみつでんぽういん) 正式名別称:弥勒八幡山総持普賢院
御本尊 薬師如来像 脇侍/安置仏 日光菩薩/月光菩薩 その他敷地内に多数
開基 桓武天皇 宗派 真言宗
札所 洛陽三十三所観音霊場第23番 真言宗十八本山第9番 西国愛染十七霊場第8番 京都十三仏霊場第12番 京都十二薬師霊場第2番 都七福神(毘沙門天) 神仏霊場巡拝の道第84番(京都第4番)
所在地 京都府京都市南区九条町1
最寄りの公共交通機関 近鉄東寺駅から徒歩約8〜15分 京都市営バス 東寺東門・東寺南門・九条大宮・東寺西門前
拝観時間等 05:00〜16:30 拝観料(通常) 拝観料:庭園内(金堂講堂含む)500円 ※拝観内容により変動あり・無料で見られる場所もあり

東寺 京都駅近くの生活圏内にある世界遺産

世界遺産に登録されている東寺。真言宗の総本山の一つであると同時に京都駅から一駅で辿り着ける、人気の観光地。周囲は学校や保育園・病院、国道1号線もある、京都市民の生活圏内です。

20170910 東寺南大門
20170910 東寺南大門

東寺 日付が指定されているのは…?

東寺で有名なのは、毎月21日に行われる弘法市とがらくた市。以前の弘法市は市民のための…という雰囲気で古道具や古着、大工道具や包丁、靴、食品や植木や花などが多く、がらくた市は手作り市という印象でした。近年は垣根がなくなってきており、両市共に大工道具や包丁などの扱いが減ってきています。

毎月21日に行われる弘法市の中でも、4月の弘法市と12月の弘法市はちょっと特別。4月の弘法市では灌頂院の閼伽井の公開が行われます。12月の弘法市は「終い弘法(しまいこうぼう)」と呼ばれ、正月準備のためのお餅や松などが多く扱われるため、訪れる市民も多いのが特徴です。

また、4月21日には閼伽井の井戸しか見学出来ない灌頂院ですが、1後七日御修法と呼ばれる真言宗の最高儀式の結願日にあたる月14日の後拝みの際、約1時間だけ開門され、一般客もその建物の中に入ることが出来ます。灌頂院は1月14日・4月21日ともに日付限定の有料拝観になります。

後七日御修法は1月8日から7日間行われるのですが、初日・中日・最終日に皇室からの勅使が訪れます。その際、小子房の勅使門が開けられている様子も見ることができます。

東寺 後七日御修法期間 小子坊勅使門 20190108
東寺 後七日御修法期間 小子坊勅使門 20190108
東寺 金堂 20190108
東寺 金堂 20190108

東寺 桜の名所としての東寺 不二桜を眺めに。

東寺は街中にあるお寺なので、紅葉よりも桜の季節の方が美しい、と個人的に思っています。桜の季節、慶賀門(駐車場入り口横・東側の入り口の門)から入り、石畳を歩けば、綺麗な雪柳と桜を見ることができます。この池(水路?)、五重塔が水面に写る場所があるため多くの人が足を止めて写真を撮っていますが、夏には蓮で覆われてしまい、また違う景色を見せてくれます。

20180401 東寺 石畳の上から。
20180401 東寺 石畳の上から。
東寺 桜 20210329
東寺 桜 20210329
東寺 不二桜 20210330
東寺 不二桜 20210330
20180807 東寺 蓮の群生。
20180807 東寺 蓮の群生。
20181115 東寺 石畳の上から
20181115 東寺 石畳の上から

桜が集中しているところは東寺の中でも拝観料が必要なところ

東寺の境内で目を引く大きな木は不二桜と名付けられた桜です。年々弱まっている気がしていたのですが、写真を並べると一目瞭然。満開の日に拝観しているとは限らないので絶対に弱って来ているとは言い切れませんが、写真を並べて見ると、枝の長さが徐々に短くなって来ていることがわかります。足元に藁を敷いたり幹に薦を巻いたり…年々酷くなる暑さや寒暖差から守る努力をされている様子が見受けられるので、以前のように大きく垂れた枝を育ててほしいと思います。

この不二桜、無料拝観区域からも眺めることができますが、お時間とお財布が許す方は、是非庭園の中に入って近くで見てみてください。

東寺 不二桜 20210329
東寺 不二桜 20210329

2021年2月21日
東寺
庭園
🐢🐢
🦆🦆 pic.twitter.com/0jqkGjbBA9

— 寺女【絶賛春の微睡み中】 (@Love_kyoto_life) April 5, 2021

2021年2月21日
東寺庭園
アトラクション終了後のキャスト感溢れる🦆🦆 pic.twitter.com/JdvNSmeBcO

— 寺女【絶賛春の微睡み中】 (@Love_kyoto_life) April 5, 2021

金堂。御本尊薬師如来様のいらっしゃる金堂は、外観は外から拝見できるものの、中に入ってお詣りするには有料の庭園から向かう他ありません。21日の弘法市の際は区切られている柵が移動されて真ん中の扉が開かれ、外から拝顔してお詣りすることが出来ます。

中の御本尊の薬師如来様や日光・月光菩薩様、薬師如来様の足元の十二神将が大きくて素晴らしいのは勿論なのですが、建物自体もじっくり拝見したくなる重厚さ、桃山時代に建てられたと言われる国宝です。南大門から入った時、正面に見られる金堂の堂々たる姿はやはり特別なもの。特に見てもらいたいのは、一段切り上げられた屋根の下、拝顔用に開けられた窓の横に並ぶ双龍の姿。小さいながらもしっかり守っている感じがしてオススメです。

東寺 金堂 20180202
東寺 金堂 20180202
東寺 金堂
東寺 金堂

講堂。内陣須弥壇の21体の仏像が作り出す立体曼荼羅=講堂です。この講堂も有料の庭園から向かう他、方法がありません。昼間でもやはり少し暗く、自然と姿勢が伸びます。

2019年の桜の季節には、この講堂から帝釈天像を始めとする多くの仏像が東京に向かいました。

東寺 講堂
東寺 講堂

五重塔。東寺の東南角、庭園の端に建つ五重塔は通常は非公開ですが、お正月・特別公開の際には初層だけ公開されています。彩色が落ちてきているものの、それでも創建当時の豪華絢爛さは想像に難くない色合い。狭い空間に色々詰め込まれている感は否めませんが、逆に見事とも思えます。仁和寺や醍醐寺、法観寺の五重塔も見事ですが、東寺の五重塔は新幹線からも見られるため、京都のシンボル的な存在だと言っても良いのではないでしょうか?

五重塔の点検・修復が行われていました。

2019年の7月頃の約1ヶ月間、東寺の五重塔に足場が組まれていました。

逃げる様に、今月のお詣り。
相変わらずの蓮ジャングル。
蓮的には午後から来たのはちょっと失敗だったかも。
五重塔の足場の理由は知らないなぁ…。

私もその足場に登らせてもらえませんかね? pic.twitter.com/s2Id1AtzCq

— 寺女【京都】-忌中- (@Love_kyoto_life) July 9, 2019

東寺さんの五重塔の修復、8月までっておっちゃんが言ってた!
公式かどうかはわからないし、何の修復かもわからないけど! pic.twitter.com/4r7wKVP5Kj

— 寺女【京都】-忌中- (@Love_kyoto_life) July 9, 2019

東寺 五重塔 20190714
東寺 五重塔 20190714
東寺 五重塔 20190720
東寺 五重塔 20190720
東寺 五重塔 20190720
東寺 五重塔 20190720

五重塔の足場なくなってるやん。

— 寺女【京都】-忌中- (@Love_kyoto_life) August 6, 2019

約1ヶ月ほどの間、普段とは違う様相を見せていた、当時の五重塔。昼間しか写真を撮ることができませんでしたが、バスの車窓から見た夜の姿はダンジョンの様相を醸し出していて、それはそれで面白い!という印象でした。

東寺の塔頭寺院の観智院。こちらは修復が行われ、その後ずっと特別公開という形で公開されています。

無料で拝観出来る場所

東寺は全てが有料拝観という訳ではなく、無料で拝観出来る場所だけでも十分楽しむことができます。私の毎月詣りも無料で拝観できる場所だけですが、それでも多くのお仏像にお詣りすることができます。東側の慶賀門(駐車場入り口横・東側の入り口の門)から入るとどうしても石畳の上から庭園へという流れになりやすいので観光ツアーなどの団体さんが多いのですが、南大門前などは観光ツアーの方々がくることが少ないので、ゆっくりしたい方には絶対オススメです。

東側の門から入ってすぐに見られる宝蔵。この宝蔵、現在も多くの平安時代の瓦を使っているとのこと。一般公開がされたという話は聞いたことがなく、近くで見ることも出来ませんが、足を止めて見てください。冬場と蓮の時期を除くと、高確率で亀が居ます。

特等席 pic.twitter.com/19ktW44D9m

— 寺女【ボチボチ再開】 (@Love_kyoto_life) March 18, 2020

徒歩で東寺さんまで月参りに行って来ました。温かな1日だったので、久々に定位置に亀🐢がいるのを見かけました。
心配なのは、不二桜。
また小さくなった気がします。 pic.twitter.com/Gsp8yq6yxd

— 寺女【ボチボチ再開】 (@Love_kyoto_life) February 21, 2021

東寺 宝蔵 20210329
東寺 宝蔵 20210329

納経所がある食堂。こちらの中には十一面観音立像と火災に合いながらも尚立ち続ける四天王が。写経やグッズ・御朱印帳などの販売、時折行われる展示イベントの会場としても使われており、無料で入ることができます。

東寺 食堂裏 20210329-
東寺 食堂裏 20210329-

灌頂院と小子坊の間。東寺の境内の西南側。両方とも特別公開の対象にならなければ入ることができないので、とても静かです。

2019年5月、食堂の北側にあったトイレが新築されました。ただのトイレと侮ることなかれ。伝統技法を駆使し、1億五千万円かかったトイレです。噂では釘が一本も使われていないとか。元々この場所には古びたトイレがあったのですが、そちらが取り壊され、更にその場所から様々な昔のゴミ(割れた瓦とかそのようなもの)が出て来たために、途中発掘作業が行われたりもしていました。そのためでしょうか?本来ならば3月の完成を目指していたそうですが、5月にようやくお披露目となりました。

東寺 トイレ 20190520
東寺 トイレ 20190520
歩道橋から見た東寺と京都タワー
歩道橋から見た東寺と京都タワー
20170115 東寺南大門
20170115 東寺南大門
20230124 東寺
20230125 東寺

桜の季節にはピンクに染まり、秋のライトアップでは何通りもの中から選ばれた金に染まる、東寺。私の大好きで大切な場所です。

東寺でいただいた御朱印まとめ

各ページで少しずつ紹介している東寺でいただける御朱印を一挙に纏めてみました。

通常いただける御朱印9種類

東寺でいただける御朱印は9種類。東寺では全ての印を一度にいただくことはできないのですが、コロナ禍には9種類1セットの書き置きも用意されておりました。

直書きで最初にオススメされるのは、弘法大師の印。

東寺 御朱印 弘法大師
東寺 御朱印 弘法大師
東寺 御朱印 薬師如来と八幡大菩薩
東寺 御朱印 薬師如来と八幡大菩薩

基本的に弘法大師は御影堂、不動明王や大日如来は講堂…なのでしょうが、宝物館などにも多くの仏像があるため、どこの仏像がこの御朱印、と言い切ることは出来ないな…と感じるこの頃。

東寺 御朱印 不動明王と大日如来
東寺 御朱印 不動明王と大日如来
東寺 御朱印 愛染明王と十一面観音
東寺 御朱印 愛染明王と十一面観音

塔頭の観智院の御朱印も食堂でいただきます。

東寺 毘沙門天と虚空蔵菩薩
東寺 毘沙門天と虚空蔵菩薩

東寺ではいただける御朱印が増えたようです。

2024年、令和6年の春。4月から納経代が値上がりし、御朱印一体500円となった東寺。値上がりと同時に新たな御朱印が増えていました。今回いただいたのは、三面大黒天様の御朱印。東寺の三面大黒天様は大師堂の西に祀られているのですが、お札にもなっているほど非常に霊験あらたかだということで、御朱印として登場したようです。

東寺 三面大黒天御朱印 20240412

御朱印帳は複数用意されており、金糸で東寺の寺紋の東寺雲と京都 東寺と刺繍されています。東寺で購入する御朱印帳には弘法大師の御朱印が予め書かれており、その場で日付だけ入れていただけます。

東寺 御朱印帳
東寺 御朱印帳

洛陽三十三観音巡礼の御朱印帳にいただいた御朱印。上にもあるように、特に専用の御朱印帳でなくてもいただくことは可能です。

東寺 御朱印 洛陽三十三観音巡礼 十一面観音
東寺 御朱印 洛陽三十三観音巡礼 十一面観音

これらの御朱印は全て食堂の納経堂でいただくことが可能です。

東寺でいただける限定の御朱印

元々9種類の御朱印をいただくことができる東寺。月替わりや季節限定の御朱印などはありませんが、時々限定御朱印をいただく機会があります。

2020年 京都朝参りの御朱印

コロナ禍の最中の2020年夏。第1波と2波の最初の頃、2020年8月1日~8月31日の間に行われていた「京都朝参り」の一環で、東寺でも限定御朱印をいただくことができました。東寺の南門と五重塔が印刷された紙に弘法大師と書かれたもの。日付は入れていただけました。

東寺 2020年8月 午前限定御朱印
四国別格二十霊場 弘法大師御誕生1250年記念事業 特別御朱印

令羽5年の弘法大師御誕生1250年に合わせ、四国別格二十霊場会が行なっている「四国別格二十霊場 弘法大師御誕生1250年記念事業 特別御朱印」に賛同した形で東寺でも令和4年4月1日~令和6年12月31日(予定)の間、限定御朱印がいただけるとのことで早々いただいてまいりました。書置きで日付なし、見開きサイズで500円。

弘法大師御誕生1250年記念事業特別御朱印

通常の御朱印と同じく納経所(東寺では食堂)でいただけたのですが、通常の御朱印の9種類の方が目立つ場所に張り出されており、一瞬どこでいただけるのか迷ってしまいました。期間限定とはいえ通常よりも長い期間が設定されているので、いただきやすいのではないでしょうか?

夜間特別拝観限定の御朱印。

東寺では桜と紅葉のシーズンに合わせて夜間特別拝観が行われます。その時だけ販売される御朱印帳があります。その御朱印帳には事前に梵天と帝釈天の御朱印が記されており、購入後、日付を入れて手渡してくださいます。食堂は夜間特別拝観の対象外のため、売店で購入することになります。夜間特別拝観では、弘法大師の御朱印の書き置きも用意されており、こちらも売店でレジの方に直接申し出てください。

東寺 夜間拝観限定御朱印 梵天・帝釈天 20171126
東寺 夜間拝観限定御朱印 梵天・帝釈天 20171126
東寺 夜間拝観限定販売の御朱印帳
東寺 夜間拝観限定販売の御朱印帳
東寺 夜間拝観限定御朱印 20211212
東寺 夜間拝観限定御朱印 20211212
東寺 夜間拝観限定御朱印帳
東寺 夜間拝観限定御朱印帳
2023年 立教開宗1200年記念御朱印
東寺 立教開宗1200年記念御朱印

2023年が東寺真言宗立教開宗1200年にあたり、多くの特別法要が予定されています。立教開宗1200年の記念御朱印。書置きで500円。
私がいただいた時は夜桜ライトアップ期間の昼間にいただいたのでピンク色の台紙に書かれていたのですが、夜桜ライトアップの終了に伴い、若草色のような緑の台紙に変更されていました。
そしてGW終了後には薄水色の台紙へと変更されたので、こちらの御朱印は時期によって用意されている台紙の色が異なるようです。

東寺 千手観音見開き御朱印 20230429
東寺 千手観音見開き御朱印 20230429
都七福神 7日限定御朱印

令和5年のお正月から、都七福神に対応した御朱印に金印が入る日が出来ました。それは七福神にちなんだ7の日です。ということで、毘沙門天の御朱印は既にいただいていましたが、改めていただいてまいりました。直書きのものにはその場で金印を押してくださいました。また、和紙のものも用意されていたため、そちらもいただいてまいりました。

東寺 都七福神7日限定金印入り御朱印 20230707
東寺 都七福神7日限定金印入り御朱印 20230707
2023年秋限定(?) 見開きサイズの切り絵+金箔押し御朱印

毎月のお詣りで見かけた、切り絵で箔押しで見開きサイズという、流行りを詰め込んだ御朱印。赤と朱色の台紙が用意されていました。後ろに添えられていた紙には「御祈祷済」の印も。伺った日は真言宗立教開宗一二〇〇年慶讃大法会の最中だったのでその記念なのかなんなのか…日付を入れてくださった方にいつまでですか?と伺ってみたのですがはっきりしたことはわかりませんでした。

東寺 2023年秋 見開きサイズの限定御朱印(朱)
東寺 2023年秋 見開きサイズの限定御朱印(朱)

スキャンしてしまうと金色が潰れてしまうのはいつものことです。

東寺 20231008
東寺 20231008
東寺 新春 見開き箔押し切り絵御朱印 20240104
東寺 毘沙門天切り絵御朱印 立宗1200年限定御朱印(金)

2024年新春も様々な限定御朱印が用意されていました。真言宗立教開宗一二〇〇年記念の切り絵御朱印。と立宗1200年記念の通常サイズの御朱印。立宗1200年記念の弘法大師の御朱印は、新春らしく金の和紙。スキャンした画像ではわかりにくいですが、キラキラした台紙です。

真言宗立教開宗一二〇〇年記念の切り絵御朱印は2024年春も用意されていました。台紙の色は薄いピンクと濃いピンクがありましたが、今回いただいたのは薄いピンクの台紙のもの。真言宗立教開宗一二〇〇年記念の切り絵御朱印は値段が変わらず2000円でした。

東寺 限定切り絵御朱印 2024春

最近は東寺も限定御朱印が増えて来ました。

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