・交通の要所の一つ、河原町御池からすぐ。京都御所からも徒歩圏内。
法雲寺 概要
名称 | 法雲寺(ほううんじ) | 山号 | 清水山洗心院 |
御本尊 | 阿弥陀如来像 | 脇侍/安置仏 | 不明(非公表) |
開基 | 源蓮社清善 | 宗派 | 浄土宗 |
所在地 | 京都府京都市中京区河原町通二条上る清水町364-1 | ||
最寄りの公共交通機関 | 京都市営バス 京都市役所前 → 3〜5分 京都市営地下鉄 東西線 京都市役所前駅 → 5分 京阪本線 三条/神宮丸太町駅→ 10分 |
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拝観時間等 | 9:00〜17:00 | 拝観料(通常) | 無料 |
法雲寺の入り口には情報がたっぷり
中京区にある法雲寺。入り口は河原町通沿いにあります。この入り口、法雲寺の看板だけでなく、久坂玄瑞・吉田稔麿等寓居跡の石碑と久坂玄瑞・吉田稔麿・寺島北三郎ゆかりの地がある、情報量豊富な入り口となっています。この久坂玄瑞・吉田稔麿・寺島北三郎ゆかりの地と書かれた看板には、長州毛利家ゆかりの地という周辺地図が書かれていて、中には池田屋騒動の舞台となった池田屋の場所も書かれています。
京都市の駒札も、この河原町通沿いに建てられていました。駒札には法雲寺の歴史のみが書かれていましたが、この法雲寺は中老格長井雅楽殺害に失敗した久坂玄瑞らが謹慎したお寺でもあります。
8月18日の政変後、長州藩士・久坂玄瑞(1840-1864)が当寺に謹慎させられる
法雲寺 山門から境内へ
路地の奥の山門。河原町通りから見えていた山門です。山門には自動車の出入りに注意するようにという看板が貼られていました。境内には石畳が敷かれ、その上を歩いて行くと境内図が描かれていました。
境内は広いのですが、駐車場として利用されている上、境内の西と北に高層住宅が建てられているため、『京都のお寺』という雰囲気はなく、非常に驚きました。現在は本堂が境内の真ん中に建つシンプルな法雲寺ですが、明治初期には観音堂も建立されていたとのこと。
1818年(文化15年)に建てられた本堂。残念ながら本堂の中を伺うことは出来ませんでした。2019年の豪雨か台風の影響でしょうか?足場が組まれた状態でした。屋根の上には立派な鬼瓦、対になった鍾馗さんや獅子、軒瓦に水の文字が見受けられました。懸魚(けぎょ)につけられているのは寺紋でしょうか?痛んだ状態ではありましたが、建立当時は立派なお堂だったことが見受けられます。
御縁の神様、菊野大明神へ
境内の寺務所の横にある、菊野大明神参拝入口。この奥に菊野大明神様と豊川大明神様が祀られています。
良縁は結び、悪縁は切るという縁切り祈願の神として民間信仰の特異な存在である。
出典:京都観光オフィシャルサイト 法雲寺 駒札
ブロック塀の入り口を潜ると、右手に菊野大明神が、左手に豊川大明神が祀られています。菊野大明神様が祀られているお堂は内部撮影禁止です。この菊野大明神様、平安時代前期の絶世の美女・小野小町に恋焦がれ「100夜通い」を伝えられた挙句、99日目の夜に亡くなったと言われる深草少将が腰掛けて休んだ石と言われる霊験あらたかな石が祀られていると言われています(他の説もあります)。
お堂の外には参拝方法が詳しく描かれています。また、法雲寺の公式サイトにも同じように参拝方法が記載されているので、縁切り・縁結びを希望される方は、一度ご確認を。
この参拝方法を実践するためには、先に寺務所でかわらけを購入しておく必要があります。かわらけには良縁結びと悪縁切りの2種類が用意されており、各500円で購入することが出来ます。ロウソク・お線香・かわらけ・護摩木のセットも良縁と悪縁の2種類が用意されていて、1000円で購入出来ます。
看板に描かれた通り菊野大明神様のお堂を周り、良縁を願った私は三方の上にかわらけを納め、豊川大明神様のお堂へお詣りをし、縁結びの祈願終了です。
菊野大明神様のお堂、以前は女性の髪の毛や五寸釘の打たれた藁人形が置かれていたりしたそうですが、現在は綺麗にされています。ですが、堂内は薄暗いので少し緊張感があります。縁切り・縁結びと言われると、どうしても男女の仲のイメージがありますが、法雲寺の縁切り・縁結びは万能だそう。参拝者が絶えないわけです。
法雲寺で頂いた御朱印
法雲寺で頂いた御朱印。参拝用の良縁セットを頂いた際にお預けして、参拝後に受け取りました。菊野大明神様の御朱印は直書きしてもらうものと和紙に書かれた特別御朱印が用意されていました。法雲寺のおみくじは、菊野大明神様のお堂の中に用意されています。出てきた棒の番号を壁に書かれた看板で確認するスタイルです。
髪の毛や藁人形、五寸釘と聞くと、物々しい感じもしますが、それだけ必死な願いがあったのでしょう。今後、有名になりそうな法雲寺です。
他にも京都市内で縁切りと縁結びが同時にできる寺社があります。
縁切りならば、ここも。
仲違いした男女の中に特化した御利益をいただけるという千手観音様はこちらで。
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