・圧巻の提灯、火が灯ると赤く染まる境内。
・迫力ある絵馬と可愛らしいお地蔵様のお守り。
矢田寺(矢田地蔵) 概要
名称 | 矢田寺/矢田地蔵尊 (やだでら/やだじぞうそん) |
山号 | 金剛山 |
御本尊 | 代受苦地蔵菩薩像 (だいじゅくじぞうぼさつ) |
創建 | 平安時代初期 |
開山 | 満慶上人 | 宗派 | 西山浄土宗 |
所在地 | 京都市中京区天性寺前町523-5 | ||
最寄りの公共交通機関 | 京都市営地下鉄 東西線 京都市役所前駅 → 徒歩約5分 京都市営バス/京都バス 河原町三条 → 徒歩約6分 |
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拝観時間等 | 8:00~19:00 | 拝観料(通常) | ー |
矢田地蔵尊は三条寺町の交番横
京都市中京区。寺町通は四条-御池通間が10時~24時まで自転車も走行禁止の歩行者専用道路となるため、いつ訪れても人が多い人気の場所です。その寺町通と三条通が交わる場所は少し広くなっているのですが、その角の三条寺町交番の横に矢田寺があります。
寺町通沿いにある多くの寺社と同じように、矢田寺も豊臣秀吉の行った区画整理の影響を受けています。
寺伝によれば、当寺は、平安時代の初め、大和国(奈良県)の矢田寺の別院として五条坊門(下京区)に創建され、以後、寺地を転々とし、天正七年(1579)に現在の地に移されたといわれている。
境内は狭く、北側にしあわせ大日如来様、正面にびんづる様と御本尊の地蔵菩薩様、南側に石仏とぐるりと見回せる範囲が参拝可能な範囲となっています。御本尊は2mもある大きな地蔵菩薩立像。周囲を炎に囲まれながらも静かな表情で立っていらっしゃいます。境内の提灯の灯りと御本尊の周囲を囲う炎で周辺全てが赤く見えてきます。
開山の満慶(まんけい)(満米(まんまい))上人が冥土へ行き、そこで出会った生身の地蔵尊の姿を彫らせたものといわれ、俗に代受苦地蔵と呼ばれ、地獄で亡者を救う地蔵として人々の信仰を集めている。
正面から撮影すると御本尊様が写ってしまいそうなので、斜めからの撮影のみに留めました。
いつもの駒札は境内にありました。駒札を読んだ後、改めて御本尊と対峙すると、改めてその静かな表情の奥に秘められた「人々の苦しみを代わろう」とするお姿に、頭が下がります。
矢田寺は便利な場所にあるというだけではなく、お盆の季節の「送り鐘」として行われる精霊送り鐘供養(8月16日)や冬至のかぼちゃ供養(12月23日)でも有名で、時々ニュースなどでも紹介されています。
矢田寺で頂いた御朱印
矢田寺で頂いた御朱印。非常に可愛らしいお地蔵様の印が添えられていて思わず笑みが溢れます。3月に訪れた時は寺務所が閉まっており、御朱印対応できない旨の案内がされていました。英語でも案内されていたのが非常に印象的でした。そして寺務所の前の壁には、書置の御朱印が数種類張り出されていましたが、寺務所が空いていない時にどのようにして頂けばいいのかまでは分かりませんでした。
購入しなかったので撮影は差し控えましたが、絵馬の図柄が圧巻の矢田寺。矢田寺に伝わる「矢田地獄縁起絵巻(重要文化財/京都国立博物館寄託)」がモチーフになったものだと思われますが、なかなかに細かく迫力のある図柄になっていますので、ぜひご覧頂きたいと思います。
【追記】2020年2月5日。矢田寺の前を通りかかった際、再訪して御朱印を頂いてまいりました。今回は書置きのもの。前回は4種類掲げられていた気がするのですが、今回は3種類が掲げられており、その中の1種類は既に終了していました。恐らく、書置きの御朱印は季節などに応じて入れ替わる模様。御朱印の対応は16時までのようです(2020年2月5日現在)。
※御朱印や対応時間は変更となる可能性があります。
境内に床几が置かれており、ゆっくり座っている人を見かけることもある矢田寺。静かながら力強いお地蔵様のご加護を頂けます様に。
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