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【東福寺塔頭】天得院 2019年桔梗の季節の特別拝観へ。

天得院 概要

名称 天得院(てんとくいん) 山号 萬松山
御本尊 千手観音立像 脇侍/安置仏 不明
開創 無夢一清禅師 宗派 臨済宗
所在地 京都市東山区本町15-802
最寄りの公共交通機関 JR奈良線/京阪本線 東福寺駅 → 徒歩約10分
京都市営バス 東福寺 → 徒歩約8分
拝観時間等 要確認(通常非公開) 拝観料(特別拝観のみ) 500円

天得院 年に2回の特別拝観へ。

京都市東山区、東福寺の塔頭寺院で東福寺中門と日下門の間にあるの天得院。普段は拝観できない天得院ですが、年に2度、桔梗の季節と紅葉の季節に拝観できると知り出向いて参りました。

東福寺中門から天得院へ向かう途中。紫陽花と夏萩、青紅葉。最近は寺社仏閣でも新しい品種の紫陽花を目にする機会が増えてきたように思います。

東福寺中門から天得院へ 20190709

東福寺中門から天得院へ 20190709

天得院の山門。写真でわかるように、天得院には東福寺児童館と東福寺保育園が隣接されており、伺った日も山門あたりでは子供たちの声が聞こえていました。

天得院山門 20190709

天得院山門 20190709

天得院は東福寺の中門と日下門の間にある、と前述しましたが、天得院山門前からみた中門、日下門は以下の通り。中門よりは日下門に近く、日下門からはすぐのところです。あまりにも近いので、スマホのカメラでも一枚の写真に収まりました。

天得院山門からみた東福寺中門 20190709

天得院山門からみた東福寺中門 20190709

天得院山門からみた東福寺日下門 20190709

天得院山門からみた東福寺日下門 20190709

天得院 看板 20191112

天得院 看板 20191112

天得院山門と東福寺日下門 20190709

天得院山門と東福寺日下門 20190709

改めて、天得院山門。山門前には駒札と慈母観音像が立っています。保育園や児童館がある施設に立つ慈母観音像。東福寺保育園と児童館に通う子供達は守られて育つのだろう…と思わせる、穏やかなお顔。

天得院山門 20190709

天得院山門 20190709

天得院 慈母観音像 20190709

天得院 慈母観音像 20190709

山門を見上げると桔梗。蟇股に花があるのは珍しいのではないでしょうか?

天得院 山門蟇股の桔梗 20190709

天得院 山門蟇股の桔梗 20190709

天得院 山門の中へ。

山門の中は綺麗な石畳が敷かれ、木々の奥には保育園の遊具も見え隠れしています。庭園入口の木札が立つ庫裡から入り、特別拝観の拝観料をお支払いして拝観スタートです。

天得院 山門の中 20190709

天得院 山門の中 20190709

天得院は一度は取り壊されたお寺。

慶長19年(1614年)に東福寺第二二七世 文英清韓(ぶんえいせいかん)長老が住菴となり、豊臣秀吉や秀頼の五山の学僧として手厚い扱いを受けていました。そして、秀頼の請に応じ、方広寺の鐘銘を撰文することになりました。この鐘銘中に「国家安康君臣豊楽」の文字があり、家康を引き裂き豊臣家の繁栄を願うものとして家康に難詰され、天得院は取り壊されました。
堂宇は、その後、天明9年(1789年)に再建され、明治元年(1868年)には、山内の塔頭、本成寺を合併し、現在に至っています。

出典:天得院 公式サイト-沿革

御本尊にお詣りをして、方丈前のお庭を拝見です。「桔梗の寺」の名の通り、枯山水庭園には紫と白の桔梗が一面に植えられていました。見頃を少し過ぎて居たのか…少し頭が重そうな桔梗。伺った日は平日でしたが、数人のグループが何組かとカメラを構えた人が数人。賑やかになるほどではありませんでしたが、貸切になることもありませんでした。

天得院 桔梗 20190709

天得院 桔梗 20190709

天得院 桔梗 20190709

天得院 桔梗 20190709

 

入口の正面には華頭窓。順番待ちが出来ていました。

天得院 華頭窓 20190709

天得院 華頭窓 20190709

方丈は西側も解放されていたので、華頭窓から見えた灯篭の全体像を見ることも。

天得院 灯篭と桔梗 20190709

天得院 灯篭と桔梗 20190709

入口では珈琲と桔梗の和菓子のセットを申し込むことが出来るようでしたが、この日は既に完売だったため、方丈前から書院へと移動してお抹茶を頂いてまいりました。懐紙にも桔梗の絵。徹底されています。事前に予約をすると精進料理を頂くことも出来ます。

書院の丸窓から見えた西庭の端には、半夏生と小さな灯篭。それはそれで趣のある風景でした。

天得院 茶席 20190709

天得院 茶席 20190709

天得院 筆塚 20190709

天得院 筆塚 20190709

天得院の御朱印

天得院で頂いた御朱印。拝観受付に申し出て頂いた書置のもの。天得院の御朱印は書置のみでした。拝観料をお支払いした際に受け取った天得院のパンフレットには、略記と庭の話が書かれて居ましたが、御本尊に関する記載は一切ありませんでした。それはそれでなかなか珍しいものかと思います。そして、拝観料をお支払いした際に一緒に頂いた交通安全のステッカー。何故の交通安全なのかは不明です。

天得院 御朱印 20190709

天得院 御朱印 20190709

※御朱印は変更となる可能性があります。

天得院 参拝の余談。

実は最初に訪れた時、東福寺中門までしか到達出来ませんでした。

伺った2019年6月28日、この日は東福寺全体に規制がかかっていました。どなたが来られるのかさえもわからない状態でしたが、チラホラ「外務省」の声が…。そう、この日はG20大阪サミットで来日中のご婦人方が東福寺を満喫された配偶者プログラムが行われた日。

当日朝まで天得院の公式サイトで特別拝観の日時を確認していましたが、まさかの拝観NG。山門までさえも辿り着けませんでした。現地で確認した東福寺の公式サイトには全面参拝不可の説明はありましたが、場所は日下門より中となっていたため日下門の外にある天得院は参拝できるのかな?とも思いましたが、中門前に居た警察の方によると中門以降は料理などの予約をしている方のみ参拝可能とのお話。予約をしていた方は入れた様ですし、同じく東福寺塔頭の勝林寺さんも当日朝まで参拝時間の案内をツイートしていらしたので、G20関連の東福寺の参拝は急遽決まったものだったり、塔頭寺院に知らされたのは極間近なのかもしれません。

塔頭寺院の参拝時はその上の寺院まで確認しないといけないな…と思わされた一件でした。

2020年、再訪。

2020年6月29日、桔梗の時期だと思い、天徳院さんへ再訪してまいりました。2019年よりも暑い6月だった京都、近所の玄関先の桔梗の花が朽ちたのを見て、慌てて再訪した次第。

天徳院さんの桔梗は見頃を迎えていました。

天徳院 20200629 桔梗

天徳院 20200629 桔梗

天徳院 20200629 桔梗

天徳院 20200629 桔梗

天徳院 20200629 桔梗

天徳院 20200629 桔梗

実はお目当ては桔梗ではなく、昨年食べそびれた桔梗を形どった和菓子。今年はいただくことが出来ました。東福寺駅から天徳院へ向かう道沿いにある鶴屋弦月さんのお菓子です。

天徳院 20200629 お抹茶とお菓子 800円

天徳院 20200629 お抹茶とお菓子 800円

この綺麗な桔梗を食べるための再訪。とても優しい甘さの美味しい桔梗でした。

天徳院 20200629 お菓子

天徳院 20200629 お菓子

COVID-19の影響か精進料理の提供はなされていませんでしたが、2020年は団体さんと遭遇することもなく、静かにお庭とお茶を堪能させていただきました。令和2年の桔梗の季節の拝観は6月27日~7月12日が予定されていますが、早めの拝観がオススメです。

天得院周辺へもご一緒に。

周辺には東福寺や東福寺塔頭があります。天得院と一緒に散策したいところ。

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その季節にしか伺えない場所も。

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東山区にある、東福寺塔頭寺院の一つの勝林寺。御朱印と御朱印帳、ほぼ毎日行われる坐禅体験などをSNSを上手に使って広報していて、いつ訪れても人が多い人気のお寺です。お正月と秋の特別拝観の際にだけ公開される、秘仏の御本尊様と紅葉を満喫してきました。
【東福寺塔頭】善慧院と明暗寺、2019年秋、虚無僧さんとお話してきました。
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【東福寺塔頭】四神の庭に囲まれた一華院。
東福寺塔頭の一華院。秋の特別拝観期間で賑わう東福寺界隈の中、静かに特別拝観が行われておりました。メインはお庭の拝観の様ですが、しっかりと御本尊様もお詣りさせていただくことができました。非常に新しく綺麗で、これからどのような変化を遂げるのだろう…?と思わせるお庭でした。
【東福寺塔頭】四神の庭に囲まれた一華院。
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