・観音堂修復落慶記念に合わせて用意されている限定御朱印。
・国宝の金堂での法要に参加できる機会もある。
仁和寺 概要
名称 | 仁和寺(にんなじ) | 別称 | 御室御所 |
山号 | 大内山 | 本尊 | 阿弥陀如来 |
開基 | 宇多天皇 | 宗派 | 真言宗御室派 |
札所 | 真言宗十八本山 第6番 京都十三仏霊場 第9番 近畿三十六不動尊 第14番 神仏霊場巡拝の道 第92番 三弘法詣 御室八十八ヶ所霊場(成就山八十八カ所霊場) |
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所在地 | 京都府京都市右京区御室大内33 | ||
最寄りの公共交通機関 | 京都市営バス/JRバス → 御室仁和寺 → すぐ 京福北野線 御室仁和寺駅 → 徒歩約3分 JR嵯峨野線 花園駅 → 徒歩約20分 |
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拝観時間等 | 9:00~17:30 ※1 | 拝観料(通常) | 大人 500円 小中学生300円 ※2 |
※1 特別公開などの際は変更になることがあります。 ※2 拝観する場所・組合せ・時期により変わります、詳しくは仁和寺公式サイトで。
仁和寺:参道-金堂への様子↓

仁和寺 観音堂修復落慶 秋季特別内拝へ。
重要文化財に指定されている、観音堂。五色の幕が掛けられ、大きな角塔婆が2本。そして角塔婆には「千手ひも」と名付けられた、黒・赤・白・黄・(白に)緑の五色の紐が垂れ下がっていました。この紐は観音堂の本尊の千手観音像とつながっている、とのこと。現地の説明に従い、しっかりと握らせていただきました。
観音堂内部へは、向かって右に作られたスロープから。観音堂の内部では椅子が用意されており、御本尊の千手観音像の手の本数のお話や内陣の二十八部衆や風神雷神像の説明、須弥壇の後ろの3つに分かれた壁画の説明、堂内の側壁の説明などを聞いてまいりました。最後の方に物販の案内があったのが印象的。「若いお坊さんにそこまでさせたらあかん(笑)」と、心の中でツッコミながら楽しく聞かせていただき、内陣や側壁を見学して終了。

仁和寺の観音堂修復落慶記念特別内拝は、2019年9月7日(土)〜12月8日(日)まで。次の予定は未定です。
仁和寺 観音堂修復落慶記念 限定御朱印
観音堂の前には特別内拝限定なのでしょうか?仁和寺の境内には若干不釣り合いな白っぽいプレハブの納経所が作られていました。手前には観音堂修復落慶記念として御本尊の千手観音、脇侍の不動明王・降三世明王、風神・雷神の御朱印の見本が置かれており、多くの人が立ち止まって見ていました。観音堂特別御朱印は書き置きのみで各1躯500円。1躯ずつ違う色の用紙が使われていたため非常に悩んだのですが、やっぱり御本尊だ…ということで、千手観音の御朱印と観音堂の公式ガイドブック(500円)をいただいてまいりました。
この公式ガイドブックがなかなか見応えがあるもの。御朱印を1種類減らしでも購入をオススメします。
※御朱印は変更される可能性があります。
金堂裏堂 真言宗十八本山お砂ふみへ
観音堂の内拝を終えて金堂辺りから人が少なくなった頃、この日一番の目的である「真言宗十八本山お砂ふみ」の為に、再び金堂へ。既に金堂周辺では片付けが始まっていて、多くの方々が片付けの為に奔走されていました。
金堂に向かって左側に用意された受付から入ると、浄財用の両替が用意されていました。用意をして出向いていた為両替はスルーし、靴を入れる袋を受け取り靴を脱ぎ、案内されるままに金堂の縁を歩いて裏側に向かいます。時間が遅かったことも幸いし、待ち人数は20人程。1人が出て来ると1人が案内される…そんな感じで金堂裏堂内の人数は制限されていました。
堂内はさほど明るくなく、隣の人の表情がわかる程度。順に敷かれた砂の上に立ち、十八本山の種字本尊(梵字で書かれた仏像の名前)の書かれた掛け軸に手を合わせて行きました。
お砂ふみと同様に今回の目的だった、五大明王壁画。率直な感想は「黒っぽい」。煌々と照らされた中で見たわけではないので、その環境も影響しているかとは思いますが、濃い青、群青とか藍色とかよりもさらに濃い青〜黒に見えました。
終了後、記念のお守りをいただきました。
仁和寺 境内を散策
お目当ての観音堂内拝、真言宗十八本山お砂ふみ法要を終えたので、境内の散策です。まずは五重塔。五重塔も重要文化財です。近くまで寄らせていただきましたが、内部はほとんど見えず。初層の額には「アーク」、五重塔の中心に祀られている大日如来を表す梵字。
五重塔をぐるりと周ったあと、九所(くしょ)明神の鳥居へ。ここでも鳥居に向かって石を投げた人が何人もいるようで、鳥居に石が乗っていました。
秋の始まりとは言えまだまだ緑が美しい状態の中、既に夕方近い時間、九所明神周辺はほぼ貸切状態。
重要文化財の拝殿と思われる建物は囲われていた為、横を周り、九所明神本殿・左右殿へ。近くに概要が説明されていたのとどこにどの明神様が祀られているのか?とどの神社にあたるのか?が書かれていたので、非常にわかりやすかったです。
九所明神の後ろには、経蔵。経蔵も重要文化財。以前特別拝観されたこともある…ような記憶がありますが、この日はキッチリ閉められていました。経蔵とは言え、内部には釈迦如来などが祀られているという、ただの経典の倉庫ではない、仁和寺の経蔵。左右の花頭窓の緑が気になりながら、東側にある金堂方面へ。
片付けのために車が乗り付けられている金堂前を通り過ぎ、鐘楼へ。鐘楼とはいうものの、鐘がないなぁ…と思い、東に歩き振り向いたら…。
撞木(しゅもく)が見え、あー西側から突くのね、と。梵鐘自体は遠目のためによくわかりませんでしたが、撞木がその存在を教えてくれます。鐘楼もやっぱり重要文化財。袴腰式の鐘楼は初めてではないにしても、久々だなぁ…という印象。
鐘楼のさらに東側には御室水掛不動尊。
その名の通り、水を掛けてお詣りするわけですが、石とは言え、水を掛けるのはあまり好きではない私はそのままお詣り。この不動明王が近畿三十六不動霊場の札所本尊となります。
さらに西に進むと仁和寺の北西の端に御影堂がありました。御影堂と御影堂中門も重要文化財。
御影堂(重要文化財)- 1641-1645年建立。旧皇居の清涼殿の用材を用いて建設したもの。宗祖空海を祀る。
出典:wikipedia-仁和寺–
バランスが取れた感じの非常に美しい御影堂ですが、東寺の御影堂と比べると小さめ。
御影堂の横には成就山への入口が案内されていました。巡拝約2時間…軽い山登りと聞いたことがありますが、まだ未体験です。
御影堂前辺りにある、大黒堂。なぜか仁和寺公式サイトの境内のご案内のページでは紹介されていません。ですが、こちらの大黒堂では毎月の護摩供の日時と護摩供の様子の写真が掲示されていました。
瓦葺きで比較的近代のものでは?と思われる大黒堂です。
大黒堂までお詣りを済ませたので、この日の拝観は終了。今回、金剛華菩薩像や霊宝館、黒猫の御朱印が頂けるという御室会館は時間の関係で立ち寄りませんでした。【追記:2019年11月24日、近くに出掛けた帰りに立ち寄りました。】

仁和寺には毎月8日限定で頂ける薬師如来様の御朱印もある、と間紙(挟紙)に書かれていました。
帰宅後に観音堂特別内拝の人に渡された袋を見てみたら、散華とお守り、ポストカードなどが入っていました。特別拝観の割に割高感があったことは否めないのですが、これだけのものを用意して頂いていたら仕方ないかな?…と思う量です。
御室桜や修復後の宸殿も含め、まだまだ見たいと思う所が残ってしまった仁和寺。今度はもっと時間的余裕を持って伺いたいと思う、素敵なお寺でした。
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