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養源院 血天井と俵屋宗達を眺める

養源院 概要

名称 養源院(ようげんいん) 山号 南叡山
御本尊 阿弥陀如来 脇侍/安置仏
開基 淀殿 宗派 天台宗
札所
所在地 京都府東山区三十三間堂廻り656
最寄りの公共交通機関 京阪電気鉄道 七条駅 → 徒歩約10分 京都市営バス 三十三間堂前/東山七条 → 徒歩約4分
拝観時間等 9:00〜16:00 拝観料(通常) 600円

養源院 東山山麓の麓を感じられるお寺

京都市東山区にある、養源院。三十三間堂や豊国神社、方広寺に国立博物館、さらに東に向かえば智積院、新日吉神社に豊国廟と駅近観光地の集中した場所にあります。

養源院は三十三間堂の東側にあります。前述の通りこの辺りは京都駅からも近く観光出来る場所も集中しているため常に混雑している印象があります。また、秀吉公が大仏を建てたという方広寺からもすぐ近くということで秀吉公健在の頃から賑やかな場所であっただろうことは推測できるのですが、鴨川から続くなだらかな七条通の坂道が、この辺りが東山山麓の裾野で山際であることを強く印象付ける場所でもあります。

養源院|【京都市公式】京都観光Navi
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養源院 山門の中へ

養源院は山門から本堂まではまっすぐな坂道が続いており、山門の外からも小さく本堂を見ることができます。
山門を潜ってすぐ右手には、弁天社。弁天社らしく周囲には人工的な池がありました。こちらに祀られているのは、白衣弁財天様。近づくと奉納用と思われる小さな手桶と多くの提灯が掲げられており、その信仰の厚さを伺うことができます。
左手には手水舎としても使われていたのではないか?と思うような井戸。コロナ禍のため水が抜かれているのか…現在水が出るかどうかは不明です。

その奥には毘沙門天が鳥居の奥に祀られていました。毘沙門天が祀られている社も多くの提灯に囲まれており、白衣弁財天と同じく信仰を集めている様子が伺えました。
弁天社は神社でもよく見かけますが毘沙門天はあまりない印象…お寺で鳥居で祀られているのが天部の方…歴史があるということはこういうことだな、と思った次第です。
弁財天、毘沙門天へのお詣りを終えたらいよいよ真っ直ぐな坂道を登り本堂へ。坂とはいえ緩やかな坂なので緑を楽しみながら登ることができます。両脇には京都らしい細かな紅葉が多い上枝も低い所から残されているので、紅葉のシーズンには間近に色づいた葉を見ることが出来るのではないでしょうか?

養源院 木柵の奥、本堂周辺へ

坂を登り切ると木柵で囲まれた奥に本堂をしっかり捉えることができます。この本堂は公式サイトによると客殿とのこと。その辺りは後の拝観時の説明でも感じることができました。そして今は読むことができない状態の古い駒札。この駒札の方が山門前の駒札よりも詳細が書かれていたのでは?と思わせる文字量でした。柵の奥の左手に手水舎。手水舎の奥に白鷹龍神 赤桃明神 白玉明神と書かれた扁額が掲げられた鳥居とヤマモモの木、鎮守社だそうです。このヤマモモの木は京都市指定保存樹です。

養源院 拝観の様子

養源院の入口で靴を脱ぎ数段の階段を上がった所で拝観料を支払います。が、入口を入ると正面に俵屋宗達の獅子の杉戸絵があり、お出迎えされる形になります。拝観は解説のカセットテープを流した後で係りの人が追加で説明をする、というスタイルのよう。私が拝観した時は入口左手の牡丹の間の牡丹の襖絵と地蔵菩薩、如意輪観音像などの説明が始まっており、途中参加となりました。その後玄関の唐獅子前→廊下の白象図前→御本尊前→唐獅子図の裏の麒麟前→廊下の血天井→牡丹の間の前の順で説明を受けた気がします(麒麟と血天井は逆だったかもしれません)。どこかで養源院の縁起(浅井家と豊臣家、徳川家の繋がりからなる開山の話)や廊下が鶯張りで左甚五郎作だとも伺いましたが見るものが多い養源寺故に目が忙しく、どこで伺ったのか記憶に残っていません。
牡丹の来迎図の話や白象のフォルムの話、麒麟の麒と麟の話などは興味深く聞いていたのですが、一番驚いたのは血天井の人型の話。この人型は鳥居元忠という方のものだそうですが、誰の血の跡なのか、人名がわかるだけでリアルに感じられるものがありました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%B3%A5%E5%B1%85%E5%85%83%E5%BF%A0
説明を一巡聞いて入口の唐獅子の説明になったところで私の拝観は終了。ただ、途中できた人は途中から説明を聞く形になるため他の人はまだ説明を聞いている状態。入口すぐだったため、唐獅子の2度目の説明を聞かせていただいた後で離脱する形を取りました。1つだけ残念に感じたことは、説明について行かなければならないので、御本尊にお詣りする時間がなかったこと。御本尊前で少し余裕をいただけたら…と思います。

堂内(館内)は撮影禁止なので画像はありません。

養源院でいただいた御朱印【書置き2種】

拝観を終え養源院の御朱印は拝観料を支払ったところでいただきました。見本も掲げられているのでわかりやすいと思います。今回用意されていたのは書置きの墨字のものと両開きのカラーの唐獅子と宗達の秋(紅葉柄)のもの。宗達と書かれた白象図のもの用意されていました。

養源院 御朱印 300円 20221013
養源院 秋の見開き御朱印 700円 20221013

養源院さんの御朱印は公式Instagramにて紹介されています。また、養源院公式Instagramでは拝観休止情報も掲載されるので、拝観予定のある方は要チェックです。

養源院 本堂周辺と帰り道。

拝観を終え周囲を少し見学して帰路につきました。木柵を超えた右手奥の鐘楼(重要文化財)、ぎゅっと集められた地蔵尊、通路が塞がれた奥にある建物は何かわかりませんでした。養源院には特別公開の際だけ公開される庭園(京都市指定名勝)や護摩堂(重要文化財)、中門(重要文化財)、大日如来堂があるとのこと。特別公開のタイミングを待ちたいと思います。

京都市内には他にも血天井があるお寺があります。供養のため…とは言え、現在とは考え方が大きく違うなぁというのが本音。

また、伏見城の遺構にもあちこちで出会うことがあります。両者とも、木材の再利用という点では考え方も一緒かもしれませんね。

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