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六角堂 聖徳太子建立(伝) 紫雲山 頂法寺

紫雲山 頂法寺(六角堂) 概要

名称 頂法寺(ちょうほうじ)
通称:六角堂
山号 紫雲山
御本尊 如意輪観音菩薩 脇侍/安置仏 毘沙門天立像
地蔵菩薩像
開基 聖徳太子(伝) 宗派 天台宗(単立寺院)
札所 西国三十三所 第18番
洛陽三十三所観音霊場 第1番
聖徳太子霊跡 第25番
巡礼通称寺
所在地 京都市中京区六角通東洞院西入堂之前町
最寄りの公共交通機関 京都市営地下鉄 烏丸御池駅5番出口→徒歩3分
京都市営地下鉄 四条駅 / 阪急京都線 烏丸駅21番出口→徒歩5分
市バス「烏丸三条」バス停→徒歩2分
市バス「烏丸御池」バス停→徒歩4分
市バス「四条烏丸」バス停→徒歩5分
拝観時間等 6:00–17:00
(納経時間 8:00–17:00)
拝観料(通常) 無料

六角堂は京都のへそ(中心)

京都の中心部を走る通りの一本に、東西に走る六角通り(ろっかくどおり)という通りがあります。この六角通り沿い、京都の人が烏丸六角と呼ぶ場所に、通りの名前にもなった六角堂があります。

六角堂は聖徳太子が建立した!?

紫雲山 頂法寺は、聖徳太子創建と言われるお寺です。

聖徳太子が用明天皇2年(587)に創建したと伝え、本尊如意輪観音像が人々の信仰を集めてきました。華道家元池坊が住職を務め、いけばな発祥の地としても知られています。

出典:紫雲山 頂法寺 六角堂公式サイト-六角堂について

実際の創建は10〜11世紀頃ではないか?という話が有力なため、史実がどうなのか?はさておき、とにかく長い歴史を持つお寺であることには変わりありません。

六角堂は生け花の池坊流の本拠地でもあるため、周辺に着物を着たご婦人やお花を抱えたご婦人が多いのも特徴の一つです。烏丸六角の西南の角のお花屋さんの「花市商店」は、池坊お抱えのお花屋さん。多くの華道の生徒さん(ご婦人含む)が出入りしています。

池坊流華道を習う中でごく稀に池坊の歴史に触れることがあるのですが、その中で聖徳太子と並ぶ、歴史上の有名人の名前が出てきます。小野妹子です。

六角堂の北側に、聖徳太子が身を清めたと伝えられる池の跡があります。この池のほとりに、小野妹子を始祖とする僧侶の住坊があり、「池坊」と呼ばれるようになりました。代々六角堂の住職を務める池坊は、仏前に花を供える中でさまざまな工夫を加え、室町時代の「いけばな」成立に至ります。

出典:紫雲山 頂法寺 六角堂公式サイト-六角堂について

ここでも史実を確認するのは控えたいと思いますが、聖徳太子と小野妹子は社会の授業で絶対に聞いたことあるのでは?と思います。京都の中でも珍しい位に古い武将ではない有名人の組み合わせではないでしょうか?

六角通りから見た六角堂

※六角通りから。

六角堂京都市の駒札

 

おみくじを2本の柳の枝を一緒に結ぶと良縁に恵まれる、という縁結びの柳。

平安時代、妃を求めていた嵯峨天皇が夢のお告げに従ってこの柳の元を訪れた時、絶世の美女と出会ったことから縁結びの柳となった、六角堂の柳の木。京都では有名な恋愛祈願のスポットです。季節にかかわらず多くのおみくじが結ばれていますが、葉の勢いが衰える寒い時期には、少し重そうに見えてしまいます。

この柳の下に隠される様に由緒書きがあります。由緒書きですが見どころまできっちり記されているので、この由緒書きを見てから拝観すると、重要な見どころをしっかりと拝観出来る様になっています。

その柳の右横に、地面に埋め込まれた六角形の石が。この石こそが、京都の中心の証とされている、へそ石です。

山門をくぐると、右前方の敷石の中央に、中央にまるい穴があいた六角形の石があります。門前の六角通りにあったものを、明治時代初期に門内へ移したもので、六角堂が京都の中心とされたことから、体の中心であるへそになぞらえて「へそ石」と呼ばれています。また、平安京造営時、本堂の位置に道を通すために祈ったところ、堂が少し北の現在地へ移動し、もとの位置に石が一つ残ったという伝説から、「本堂古跡の石」ともいいます。

出典:紫雲山 頂法寺 六角堂公式サイト-その他見どころ

 

六角堂山門から

六角堂縁結びの柳

六角堂由緒

六角堂へそ石説明

六角堂へそ石

六角堂のご本尊は、如意輪観世音菩薩様。今まで如意輪観世音菩薩様にはなかなか御目通りして来なかったなぁ…と思いながら、参拝しました。六角堂の如意輪観世音菩薩様は秘仏。この秘仏の如意輪観世音菩薩様は2017年の春には特別公開が行われました(行けず終いでした…残念)。

如意とは如意宝珠(チンターマニ)、輪とは法輪(チャクラ)の略で、如意宝珠の三昧(定)に住して意のままに説法し、六道の衆生の苦を抜き、世間・出世間の利益を与えることを本意とする。如意宝珠とは全ての願いを叶えるものであり、法輪は元来古代インドの武器であったチャクラムが転じて、煩悩を破壊する仏法の象徴となったものである。

出典:wikipedia-如意輪観音

心に住まう煩悩(魔)を祓い、思いのままに願いを叶え、利益を与えるという如意輪観音菩薩様。霊験灼かなのは言うまでもありません。

古来より六角堂ご本尊如意輪観世音菩薩様は、特に寿命を延ばす、病気を治すなどの健康面でのご利益があるとされ、子宝に恵まれたり、難産を緩和させるといったご利益もあります。

出典:六角堂公式サイト-六角堂の歴史

ところで、如意輪観世音菩薩様の座り方や頬杖の付き方に色気を感じるのは、私だけでしょうか? アンニュイな雰囲気を持つイメージがなかなか払拭されません。

六角堂本堂正面から

六角堂本堂

六角堂 扁額 20190610

六角堂 扁額 20190610

六角堂へは、WEST18という池坊関連の建物(スタバが入っている方(地下に花市さんが入っていない方)の建物)を通り抜けて入る方法と、烏丸六角の交差点を東に入ってすぐから入る方法があります。この建物のWEST18とは、西国18番札所からとった名称です。WEST18には展望エレベーターがあるので、六角堂が如何に六角か?を上から眺めることも出来ます。

 

六角堂の境内には、お地蔵さんがいっぱい?

へそ石のさらに左手には、合掌地蔵と十六羅漢像。十六羅漢というと、一切の煩悩を断って修行の最高位に達した、尊敬に値する方々ということで、渋い顔をされた像であることが多いのですが、六角堂の十六羅漢像は非常にほんわかしたお顔立ちです。

2017年4月29日 六角堂十六羅漢像

2017年4月29日 六角堂十六羅漢像

2017年12月3日六角堂合掌地蔵様と十六羅漢像

2017年12月3日 合掌地蔵様と十六羅漢像

2017年4月29日 六角堂十六羅漢像

2017年4月29日 六角堂十六羅漢像

六角堂

六角堂十六羅漢

 

2012年の六角堂の桜の時期に伺った時には、満開の桜の下、さらに穏やかな十六羅漢像を拝見することができました。この十六羅漢の奥に親鸞堂があり、100日間六角堂に通ったと言われる親鸞聖人が祀られています。

六角堂2012年の桜

境内にはその他にも、一言願い地蔵様や御所を守る北向地蔵、わらべ地蔵や地蔵山などがありますが、どのお地蔵様も写実的ではなく、非常に可愛らしい(失礼)お地蔵様なので、つい写真に収めたくなる、フォトジェニック(インスタ映え)なスポットです。

今回、娘ちゃんに撮影を任せたところ、撮影した写真の半分近くが十六羅漢でした。それくらい、可愛らしく優しい雰囲気なのです。中学生では親鸞堂や太子池には興味はないようです…。

六角堂一言願い地蔵

六角堂一言願い地蔵の説明

石不動様(正面・座像)と不動明王様(木造の立像)。

石不動は安永9年(1780)刊行の『都名所図会』に描かれています。

出典:紫雲山 頂法寺 六角堂公式サイト-境内・諸堂

少なくとも200年以上はここで京都の中心に睨みを利かせてきた石不動様。お不動さんがこのように連続して祀られているのは、珍しいのでは?と思います。

六角堂お不動さん

御朱印やお守りなどは、山門横の納経所の中でいただくことが出来ます。この納経所の中にも多くの仏像が祀られている場所があるのですが、説明がされているかどうかわかりませんでした。六角堂に所縁のある方か、六角堂を崇拝していた方が祀られているのかな?と思いましたが、お賽銭箱があるのに説明がないのは、少し残念な気がします。

六角堂授与所

御朱印やお守り、お土産に興味がない方も、ぜひ立ち寄ってお詣りしてみてください。

紫雲山 頂法寺(六角堂) 御朱印

2017年現在、六角堂を含む、西国三十三観音の札所にあたるお寺で御朱印をいただくと、草創1300年記念の朱印が一つ追加されています。この1300年記念の朱印ですが、六角堂ではシャチ●タを用いていたので、少し興醒めしてしまうかもしれません…。シャチハタなら要らない!という方は、事前に申告してください。六角堂では、事前に不必要ですと伝えれば、この朱印を除いた状態で御朱印をいただくことができます。【追記】2019年6月現在、六角堂で頂ける御朱印を全て頂きました。2019年も西国三十三観音の草創1300年記念の朱印が押されていました。

石不動と西国三十三観音霊場巡拝の御朱印

六角堂  石不動と西国三十三観音霊場巡拝の御朱印

六角堂 洛陽三十三観音霊場巡と聖徳太子霊跡の御朱印

六角堂 洛陽三十三観音霊場巡と聖徳太子霊跡の御朱印

洛陽三十三観音巡礼の御朱印長にいただいた御朱印。基本の御朱印である西国三十三所巡礼の御朱印と同じ「六角堂」の御朱印。右上部の朱印だけが違います。

六角堂 頂法寺 洛陽三十三観音巡礼御朱印 20190610

六角堂 頂法寺 洛陽三十三観音巡礼御朱印 20190610

六角堂 頂法寺 御詠歌の御朱印と聖徳太子千四百年大遠忌法要の印入り太子守本尊の御朱印

六角堂 頂法寺 御詠歌の御朱印20190610と聖徳太子千四百年大遠忌法要の印入り太子守本尊の御朱印20220103

久々に伺った2022年のお正月。聖徳太子霊跡の御朱印には聖徳太子千四百年大遠忌法要の印(左上部)が追加されていました。結願法要が令和4年11月11日に予定されているので、その辺りまでは追加されているのではないでしょうか?

六角堂界隈の様子

京都の中心部に位置する六角堂 紫雲山 頂法寺。京都のへそだからこそ、この辺りから歩いて15~20分で行ける寺社仏閣、史跡がいっぱいあります。その中で、私が知っている参拝可能な寺社仏閣は以下になります。(祭事・神事・法要等の場合は、参拝不可の恐れがあります)。

六角堂からは京都御所へも徒歩20分程で辿り着けます。二条城も頑張れば徒歩20分で辿り着けるかもしれません。

六角堂2017年4月に六角堂を訪れた時、六角堂はイベントの一箇所に指定されて居たため、観光客+お花を抱えたご婦人方+イベントに訪れた方で本当に賑わっていました。

2017年のコナン映画は『から紅の恋歌』ということで、京都市内の5ヶ所でデジタルスタンプラリーが行われていました。多くの方がスマホでスタンプラリーに参加しているようで、この看板の前に人だかりが出来ていました。

また若い方が多かったため、柳の周りには人だかりが出来ていて、順番待ちをしている人が居たほどです。

コナン人気、流石です。

日頃から観光客だけではなくビジネスマンも多い四条烏丸周辺。この辺りの渋滞には辟易しているため、私は極力避ける様に生活していますが、それでも年に数度、用事を済ますために訪れます。

四条烏丸周辺は京都のあらゆる中心地なので、スターバックスコーヒー、ドトール、カフェベローチェ、モスカフェなどのチェーン店のカフェが多く、六角堂辺りならまぁどこか座れるお店があるんじゃないの?というノリでブラブラする流れで、フラリと六角堂へお詣りしているここ数年です。一筋入るとお洒落なカフェなどもあるので、ぜひブラブラしてみてください。

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