水火天満宮 概要
名称 | 水火天満宮 (すいかてんまんぐう) | 創建 | 923年 |
主祭神 | 菅原道真 | ||
境内社/摂社・末社 | 六玉稲荷大明神社 秋葉大神社 白太夫社 弁才天社 玉子神石他 | ||
主なご利益 | 水難 火難 厄除 学業 安産他 | ||
所在地 | 京都府京都市上京区堀川通上御霊前上る扇町722-10 | ||
最寄りの公共交通機関 | 京都市営地下鉄烏丸線 鞍馬口駅 → 徒歩約10分 京都市営バス 「天神公園前」下車 → 徒歩約1分 |
水火天満宮 紅しだれ桜を求めて
京都市上京区にある水火天満宮。本法寺や法恩寺、妙顕寺などお寺が多い印象がある堀川寺ノ内の交差点を少し北上した辺りに水火天満宮はあります。
以前、妙顕寺と本法寺に伺った際に立ち寄るか迷った水火天満宮。桜の時期に来たいなと思いそのまま立ち寄らなかった為に、今回が初参拝となりました。
今回、地下鉄烏丸線の鞍馬口駅から鞍馬口通を西に向かって徒歩で水火天満宮まで向かったのですが、堀川通で紫明通と交わる場所にある紫明せせらぎ第7公園では、見事な桜が咲いていました。敷地内にはソメイヨシノの札が掛けられた木があったのですが、そちらはまだほとんど開花しておらず。この桜には札が掛けられていなかったので桜ではあるものの品種はわからないのかもしれません。早咲種によくあるピンクが濃い桜ではなくソメイヨシノに近い淡い色。根元に近い辺りから枝が伸びているので上から下まで見事に満開でした。

紫明せせらぎ第7公園の桜を満喫したあと、堀川通を少し南下し、水火天満宮へ。水火天満宮の入口は2ヶ所あり、その内の1つが堀川通の南行に面しているため、すぐに見つけることが出来ます。
堀川通沿いの鳥居。提灯の足元には梅の文様があり、孝学堂跡の石碑もあります。
孝学堂は江戸時代水火天満宮境内に開設された塾で,民衆に孝道を説いた。この石標はその孝学堂跡を示すものである。なお,この孝学堂に由来する孝学氏は代々同天満宮の宮司を務めている。
出典:フィールド・ミュージアム京都

鳥居を潜ってすぐに目に入ったのは、見頃の馬酔木。ここまで鈴なりに花を付けた馬酔木は久々に見た気がしました。そして鳥居の正面に立った時から見えていた、今回お目当の紅しだれ桜。手前にはまだ蕾の状態のしだれ桜もあります。

紅しだれ桜に向かうように歩いて行くと、馬酔木の横に社務所受付、右手には手水舎と出世石、登天石と続きます。

この紅しだれ桜、扇町公園側の鳥居を挟んだ少し離れた所に植えられているにも関わらず、枝が伸びて来ているのが伝わるでしょうか?遠目から見たら満開に見えた紅しだれ桜でしたが、枝を見ると七部咲きでしょうか?それでも蕾が色付いている様子が伺えます。

扇町公園の鳥居の袂には、金龍水。チョロチョロですが絶えず水が流れ、周囲にはユキノシタと思われる葉が生えていましたが、そんなに詳しくないのと開花時期ではないのとで詳細はわからず。ユキノシタだったら、春が落ち着いた頃に咲くことでしょう。

水火天満宮 紅しだれ桜が覆う拝殿
改めて、紅しだれ桜。拝殿から公園側鳥居までを覆い、東側から西に向かって枝が伸びています。紅しだれ桜というだけあり、濃いピンク色が桜の可愛らしさに拍車をかけています。

桜の枝が覆う拝殿とその奥の本殿。こちらに祀られているのは、菅原道真公。
923年(延長元年)、醍醐天皇の勅願により水難火難除けの守護神として延暦寺の尊意僧正に勅命があり、菅原道真の神霊を勧請し建立された。
出典:wikipedia-水火天満宮
菅原道真公といえば学問の神様のイメージが強いのですが、水火天満宮では水難火難除けをメインとして勧請されているというのが他の天満宮との大きな違いでしょうか?

水火天満宮 境内社
本殿と拝殿の東側には敷地を囲う石垣に沿って境内社が祀られています。一番南側には鳥居からも見えていた六玉稲荷大明神。「縁を結ぶ」「就業成熟」の文字の通り、仕事関係の縁結びに強いお稲荷さんのようです。

そのままずらりと並ぶ境内社。すぐ後ろは公園なのですが植えられた木のお陰か森の中にいるかのような印象を受けました。



水火天満宮の公式サイトで細かな説明がされているので、ご祭神やご利益はそちらで確認していただきたいと思います。
水火天満宮でいただいた御朱印
今回水火天満宮でいただいた御朱印。堀川通沿いの鳥居を潜ってすぐに社務所の受付があったのでそちらでいただきました。書置の御朱印が3種類用意されていたのですが「書いていただけませんか?」と伺ったところ、二つ返事で記入していただけました。書置の御朱印は紅しだれ桜が描かれた物をいただきましたが、この御朱印の他に宝船が描かれたものと可愛らしい犬が描かれたものがありました。
御朱印をいただいた時に伺ったのですが、本殿前の紅しだれ桜は一重で社務所に近い方は八重だから開花時期が違うそう。開花時期が違うからこそ長く楽しめる、それはそれで素敵なことだと思いました。

ということで、改めて。別れを惜しんで一重の紅しだれ桜。本当に見事でした。

番外 水火天満宮の隣の扇町公園
水火天満宮のもう一つの入り口は、隣の扇町(天神)公園にあります。菜の花や桜が植えられた広く整備された綺麗な公園。


扇町(天神)公園から水火天満宮に入ると、一重の八重桜がすぐそこです。

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