京都十二薬師霊場巡礼へ。
毎月一度は訪れる東寺。東寺の御本尊は薬師如来様。この日はいつもの毎月のお詣りではなく、知人の病気平癒をお願いしに訪れました。とは言っても、御影堂で祈願をお願いするのもお守りを購入するのも会う予定がないからちょっと違うかなぁ…?と思案していました。
そこで思い立ったのが、京都十二薬師霊場巡礼です。以前から興味はあったものの、洛陽三十三観音巡礼など他の巡礼を初めていたため手付かずの状態でした。
平安末期に起源を持つと言われる、洛陽三十三所観音巡礼。衰退・復興を繰り返し、形を変えながら現在に伝わっています。
東寺の境内で調べたところ、公式サイトから確認できるパンフレット.pdfに「1日で廻れる」と書かれていたため、東寺の食堂で御朱印帳を求めてスタートすることに。
※このページは巡礼当時の情報です。地福寺が退会し、第5番が真正極楽寺(真如堂)「石薬師」に変更となりました。
東寺 京都十二薬師霊場巡礼 第2番
改めて、スタートを決めた東寺から。東寺の御本尊でもある金剛薬師が京都十二支薬師霊場巡礼の対象の薬師如来様です。御朱印は他の御朱印と同じように食堂でいただきました。専用の御朱印帳は2穴バインダーの簡易版のようなもので1200円、御朱印は都度300円。御朱印帳には御朱印を書いていただくスペースがなく、都度そのお寺で紙を追加されていくスタイルのため、書置きされていて日付だけ記入するという対応もありそうです。また各寺で巡礼の対象となっているお薬師様のお姿をスケッチした御身影が別紙で500円でいただけます。御身影の紙も挟み込めるように穴が開けられているので一冊にまとめられて便利です。東寺の金堂前で御朱印帳を持った写真を撮ったのが2023/04/30 12:50。ここから自転車で移動です。
水薬師寺 京都十二薬師霊場巡礼 第3番
京都市下京区にある水薬師寺。京都十二薬師霊場巡礼第3番の水薬師寺は幼稚園の中にあります。日曜日だったので門は閉じられていましたが、インターホンを鳴らして中に入れていただきました。対応していただいた方のお話では毎年1月8日には幼稚園を休みにしてご開帳されるとのこと。御朱印をいただいた後、門前の写真を撮影したのが13:15。
水薬師寺(水薬師)京都十二薬師巡礼 第3番 ご朱印 20230430
壬生寺 京都十二薬師霊場巡礼 第4番
京都市中京区にある壬生寺。壬生寺のお薬師様は境内の真ん中辺りにある中院にいらっしゃる歯薬師様。御朱印は他の御朱印と同じく、境内にある施設入口にある授与所でいただきました。御朱印をいただく前に中院の写真を撮ったのが13:33。GW中で壬生狂言期間中の日曜日ということもあり、授与所には数人の人が並んでいました。
地福寺 京都十二薬師霊場巡礼 第5番
京都市上京区にある地福寺。実は2023年5月現在、地福寺は霊場ではあるのですが御朱印対応をされていません。地福寺の巡礼用御朱印は第1番の平等寺でいただくことになるので伺う必要はないのかもしれませんが、やっぱり門前からでもお詣りしておきたいという思いと次の第6番の福勝寺からすぐでもあるので門前を通ることにしました。地福寺の門の横には見事な枝垂れ梅があり春には可愛らしいピンクの花が咲き乱れて本当に見事なのですが、この日は4月末、既に青々とした葉が茂っていました。門前の写真が14:02。
福勝寺 京都十二薬師霊場巡礼 第6番
京都市上京区の福勝寺。節分会にひょうたんのお守りをいただけることから「ひょうたん寺」とも呼ばれる福勝寺は洛陽三十三観音巡礼の霊場でもあります。以前洛陽三十三観音巡礼でお伺いした時にはなかったのですが、近年公式サイトを立ち上げられ、更に1日、16日だけ本堂と聖天堂を解放されているようです。またその二日間限定の御朱印が出来たようです。伺ったのは残念ながら4月30日の月末。あと1日遅ければ…と思いましたが、洛陽三十三観音巡礼の2周目は日付を合わせて伺おうと決め、この日は京都十二薬師巡礼の御朱印だけいただき、外に出たのが14:15。
新しい情報はSNSの方が良さそうです。
福勝寺から薬師院に向かうために世界遺産二条城の近くを通りました。なんとなく方向を認識して自転車で向かった際の感想はこちら↓。
ルートを確認せずに進むと碁盤の目の中でも時々通りが遮られて回り道をしなければならないことがあるのですが、今回は二条城に阻まれました。
薬師院 京都十二薬師霊場巡礼 第9番
京都市中京区にある薬師院。二条城にも御所にも近いこの辺りですが用事がなければなかなか来ないかもしれません。到着した時に本堂の写真を撮影したのが14:32。帰り際に京都市の駒札を撮影したのが14:55。説明などを伺っていたので思った以上に長居をしていました。
今回は京都十二薬師霊場巡礼のお御朱印以外の御朱印も頂いてまいりました。
大福寺 京都十二薬師霊場巡礼 第10番
京都市中京区にある大福寺。大福帳の由来のお寺ということでお正月には多くの商売をされる方で賑わうお寺です。近年は豆御朱印でも人気なお寺ですが、一時期より豆御朱印ブームが落ち着いたのでしょうか?以前はお詣りすることを戸惑う程に列が出来ていたのですがこの日はスムーズに御朱印をいただくことができました。御朱印をいただいて外に出て15:07。
この日はここで白山神社に立ち寄りました。
ここから西光寺、永福寺と新京極通にあるお寺にあるため、近隣の駐輪場に自転車を停めて徒歩で向かいました。京都で1番の繁華街になるため、この辺りは駐輪場も満車なことがあります。
西光寺 京都十二薬師霊場巡礼 第11番
京都市中京区にある西光寺。修学旅行の定番コースの新京極通沿いの入口はその奥を想像させる京都らしい入口です。この細くひっそりとした入口は敷居が高く感じられるのですが、西光寺さんは新京極8社寺の1寺ということで以前にも伺っていたお寺です。新たにパンフレットを作られていました。お堂の更に奥に墓地があるのですが、墓地の主のような猫がいました。どうやら住み着いているようです。西光寺でのお詣りを終えたのが15:44。
永福寺 京都十二薬師霊場巡礼 第12番
西光寺から南へすぐ、1分も掛からずにある永福寺。蛸薬師通の名前の由来の蛸薬師堂です。こちらは境内撮影禁止のため、入口からの写真のみ。到着時刻は15:44、本当に1分とかからず到着していました。以前から独特の雰囲気でしたが、更に磨きが掛かっており、アジア調の音楽が掛かっていたような…気がしますが、周囲も賑やかな場所なのでしっかり聞き取ることができませんでした。御朱印が豊富なお寺なので数人の御朱印待ちをしましたが、比較的スムーズにいただくことが出来ました。
駐輪場に自転車を取りに戻り、再び自転車で移動開始です。
平等寺 京都十二薬師巡礼 第1番
京都市下京区の平等寺。以前近くに住んでいたこともあり、迷うことなく到着したのが16:01。この日は特別公開中ということもあり多くの人が参拝されていました。平等寺さんといえば、私の中では本堂の懸仏なのですが、やっぱり立派でした。そして近年増えた馬頭観音像も初対面でした。現在、第5番の地福寺さんの御朱印も平等寺さんでいただくことになっているため、2ヶ寺分の御朱印をいただきました。
午後から始めたため1日では回りきれず、この日はこれでおしまい。
京都十二薬師霊場巡礼 1日目のルートと所要時間
移動ルートのイメージは以下の通り。新京極通が徒歩のため多少の時間のロスはありましたが周りやすい霊場巡礼だなという印象です。Googleのルート検索では徒歩で2時間33分とありますが、実際その時間で歩くのは少し厳しいかな?と思います。
自転車(電動ではない)で廻った時の大まかな時間の流れは以下の通り。細かな道に詳しい訳ではないので多少迷ったり探したり寄り道したりしましたが、スムーズに廻っても2〜3時間は必要です。
名称 | 住所 | 時刻 | |
2番 | 東寺 | 京都市南区九条町1 | 12:50 |
3番 | 水薬師寺 | 京都市下京区西七条石井町54 | 13:15 |
4番 | 壬生寺 | 京都市中京区壬生梛ノ宮町31 | 13:33 |
5番 | 地福寺 | 京都市上京区七本松通出水下ル七番町356 | 14:02 |
6番 | 福勝寺 | 京都市上京区出水通千本西入ル七番町323の1 | 14:15 |
9番 | 薬師院 | 京都市中京区釜座通二条上ル大黒町694 | 14:32 |
10番 | 大福寺 | 京都市中京区麸屋町通二条上ル布袋屋町498番地 | 15:07 |
寄り道 | 白山神社 | 京都市中京区麩屋町通御池上上白山町243 | 15:10 |
11番 | 西光寺 | 京都市中京区新京極蛸薬師上ル中筋町495の1 | 15:44 |
12番 | 永福寺 | 京都市中京区新京極通蛸薬師下ル東側町503 | 15:44 |
1番 | 平等寺 | 京都市下京区烏丸松原東入る因幡堂町728 | 16:01 |
大超寺 京都十二薬師霊場巡礼 第8番
日を改めて、第8番の大超寺。大超寺は京都市左京区にあります。久々の叡電。なぜ上京からいきなりこんな左京区の山裾に…?と思いましたが、いただいたリーフレットによると昭和59年までは上京区の千本一条にあったとのこと。千本一条ならば地福寺→福勝寺→大超寺へという流れはとても自然なことかと思います。御朱印帳を預けている間、本堂にて参拝をさせていただくことが出来ました。
せっかくここまで来たから…と思い、帰りに三宅八幡宮に立ち寄りこの日は終了です。
雙林寺 京都十二薬師霊場巡礼 第7番
京都市東山区にある雙林寺。第7番札所ではありますが、今回の巡礼の最終札所になりました。東山の八坂神社やらねねの道やらという大人気観光スポットの奥にあるため、観光客の間を掻き分けて訪ねるイメージでしたが、平日に雙林寺周辺まで登る人は少ないようで、とても静かな場所でした。
京都十二薬師霊場巡礼を終えてみて
全部廻ってみて、実際に「1日で廻れるのか?」と聞かれたなら「廻れないことはない」というのが正直な感想です。ただ、順番に拘らずに事前にルート検索をして…というしっかりした計画が必要そうです。
用意されていた専用の御朱印帳は1200円、巡礼用の御朱印が一体300円×12ヶ寺=3600円、お薬師さまの御身影が一体500円×12ヶ寺=6000円、計10800円でした。各寺ごとに色が違う綺麗な御朱印帳(3000円)も10ヶ寺で用意されているので、好みの御朱印帳を求めてそのお寺からスタートするのも良いかもしれません。
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