若宮八幡宮 概要
名称 | 若宮八幡宮 (わかみやはちまんぐう) |
創建 | 1053(天喜元年)年 |
主祭神 | 応神天皇 仲哀天皇 神功皇后 仲恭天皇 | ||
境内社/摂社・末社 | 鍾馗神社 阿波天満宮 秋葉社 稲荷神社 祖霊社 陶祖神社 | ||
主なご利益 | 安産 美人祈願 縁結び 病気平癒 など | ||
所在地 | 京都市東山区五条橋東五丁目480 | ||
最寄りの公共交通機関 | 京阪電鉄 清水五条駅 → 徒歩約10分 京都市営バス 五条坂停 → 徒歩約5分 |
清水焼発祥の地、若宮八幡宮
京都市東山区。片側4車線と京都の中でも交通量の多い国道1号線が通る五条坂。清水坂へ向かうであろう人が多く歩く五条坂の途中の北側に若宮八幡宮があります。
立ち止まって覗いては通り過ぎる外国からの旅行客の方も数組。本殿まで続く参道の長さ故、少し戸惑ってしまうのでしょうか?場所の割に人が少ない境内を満喫させていただきました。
入口には清水焼発祥之地 五条坂と彫られた石碑と京都市の駒札。実際にこの場所が清水焼の発祥の場所ということではなく、若宮八幡宮に陶祖神である椎根津彦命が合祀されていることから建てられたようです。
若宮八幡宮 境内の様子
自動車が止められている参道を歩くと広い場所に出ます。東側に手水鉢と社務所、西側に境内社とレンタルサイクルが置かれていました。
まずはそのまま正面の階段を上がり、本殿に向かいます。
若宮八幡宮 本殿周辺
階段を上がるとすぐ横に御胞衣埋納所と連理木があります。特に華美に扱われている訳ではないので見落としてしまいそうですが、非常に大きな木と一緒にあるので目につくとは思います。そして、本殿前のハートの石。こちらのハートの石には縁結び効果があるとか。ちなみに社務所に用意されている絵馬もハート型です。
若宮八幡宮は拝所からのお詣りとなります。
京都市指定有形文化財。現在の本殿は承応3年(1654)の造営と伝える。三間社流造の庇を取り込んで前室とし、更にその前に向拝一間を付けた前室付きの流造である。
出典:若宮八幡宮 公式サイト-境内案内-
若宮八幡宮の陶器製の狛犬なども、この囲いの中。隙間から覗くと本殿の様子や陶器製の狛犬を目視確認することができます。
本殿に祀られている三柱のうちの神功皇后が強く美しい神様だったため、美貌と子育てのご利益がいただけるそうですが、ご利益をいただけるのは本殿だけではなさそうです。
拝所に向かって左手には、蓬莱石があります。この蓬莱石がある以上、若宮八幡宮には病気平癒のご利益があるなぁと思います。ただ、触れた方がいいのか拝めばいいのかわからなかったので、その辺りがわかるとありがたいかなぁと。
若宮八幡神祠に一奇石あり其の名を蓬莱という。足利尊氏将軍かねてより若宮の神を深く信仰せしが病悩にかかりし折、特に立願せられ、病癒えこれを祝して珍宝七種を献じ敬謝せり。この石は其の一つ也。(…中略…)即ちこの蓬莱石には不思議な御新徳御加護のある貴重な宝石である。
出典:若宮八幡宮 公式サイト-境内案内-
拝殿に向かって右側に当たる東側には、駒札と美貌の碑と言われる鏡が埋め込まれた石碑があります。五条通沿いの鳥居にも駒札はありましたが、こちらの駒札の方があちこちでよく見かけるタイプです。この碑の鏡に全身が映るように参拝するといいとのことですが、鏡に映っていると思うと自然と背筋が伸びる気がします。
若宮八幡宮 境内社
本殿周辺を見た後は、階段を降りたところの境内社へ。本殿側から鍾馗(しょうき)神社、阿波天満宮、秋葉社、稲荷社、祖霊社と並びます。
京都に住んでいると割と鍾馗さんは目にするし話も聞くので知ってはいるのですが、京都に住んでいない人はどれくらい鍾馗さんになじみがあるのでしょう?京都の和風の住宅の一階の庇の上というか中屋根にいる…という表現が的確かどうかわかりませんが、鍾馗さんはまぁそんな感じで家を守る神様です。古そうな家や商家、最近では和風に改装された民泊施設などに見受けられます。ちなみに私は京都に住むまで鍾馗さんの存在さえ知りませんでしたが、今では鍾馗さんがいる家の前を通ると「あぁ、鍾馗さんいはるなぁ」と嬉しくなります。
そんな鍾馗さんがなぜ若宮八幡宮で祀られているのかは若宮八幡宮の公式サイトか現地の駒札で確認していただきたいのですが、鍾馗さんが祀られているのは多分日本中で若宮八幡宮だけだと思います。
洛陽天満宮二十五社順拝第19番札所の阿波天満宮や秋葉神、稲荷神、祖霊社とお詣りをして、参道の反対側へ。
参道挟んで社務所側に陶祖神社。陶祖神である椎根津彦命が合祀されているとのことですが、陶祖神と呼ばれる方の存在も初めて知りました。流石、八百万の神、何でもいらっしゃいます。
若宮八幡宮でいただいた御朱印
2023年6月現在、若宮八幡宮でいただける御朱印は2種類。過去には阿波天満宮や鍾馗神社の御朱印もあったようなので、今後変更される可能性もあります。今回は両方ともいただいたのですが、各御朱印に一枚ずつお手製と思われる由緒書きも付けてくださいました。そして「美貌の神」の肌守りもいただき、今回の参拝は終了です。「美貌の神」の肌守りは年頃の娘へのお土産。
肌守りを入れてくださった袋には、菊紋と社紋(神紋)。御朱印に社紋がないことは多々ありますが、お守りなどをいただいた時にもらう紙製の袋には高確率で社紋が入っているよなぁ…と思います。お守りを多く持つのは賛否両論あると思いますが、このように社紋の入った紙袋を見ると、御朱印以外の授与品をいただく楽しみの一つにもなるのではないでしょうか?
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