朝日神明宮 概要
名称 | 朝日神明宮 あさひしんめいぐう |
創建 | 貞観年間(858~876) |
主祭神 | 天照大神 | ||
境内社/摂社・末社 | 猿田彦社 | ||
所在地 | 京都市下京区麩屋町通五条上る下鱗形町 | ||
最寄りの公共交通機関 | 京阪電鉄 清水五条駅 → 徒歩約8分 京都市営地下鉄 烏丸線 → 徒歩約10分 京都市営バス/京阪バス 河原町五条 → 徒歩約3分 |
街の人が守る、朝日神明宮
京都市下京区。観光の人はなかなか通らないであろう麩屋町五条を上がった所に、朝日神明宮があります。市内で時々見かける、社務所がなく、もしあっても授与品などのない町の人が守っている小さな神社だなぁという認識で存在は知って居たのですが、通り過ぎるだけだった朝日神明宮。
夏越の祓が行われる6/30に前を通りかかったところ、神事のためのお供えなどの用意が行われていました。この規模の神社で茅の輪が設置されているところは、あまり見かけない気がします。「この日に茅の輪を見たら潜らねば!」ということで、初参拝して来ました。境内は横幅が狭いため、通常の∞の形では潜ることが出来なかったのですが、神事の用意をしている方が朝日神明宮での茅の輪潜りのルートを教えてくださいました。
無事に茅の輪も潜って、本殿へお詣り。朝日神明宮は拝所からお詣りする形になるのですが、覆屋の中には茅葺屋根に三社続きの本殿。本殿に祀られているのは天照大神様。ここで不思議だったのは本殿が三社繋がった形で紙垂も3つ並んでいたので、もしかしたら他にも二柱祀られている可能性が。でも、詳細はわかりません。駒札によると、昔は八社の末社を持つ広大な神社だったと書かれていたので、その中のどなたかかもしれません。
京都の人だけかどうかはわからないのですが、茅の輪くぐりの茅の輪から茅を抜いて小さな茅の輪を作り、お守りにするとのことですが、抜きすぎて茅の輪がやせ細り形が崩れてしまうことがあるのですが、朝日神明宮では茅の輪から抜かなくても良いように、別で茅を用意されていました。
神事は13時から神職の方が来て行われるとのことでしたが、この日はその時間帯に用事があったため、残念ながら参加は出来ませんでした。
朝日神明宮 本殿後ろの猿田彦社
「後ろに猿田彦社がありますよ」と教えていただき、本堂と駐車場の間の細い道を抜けて後ろの末社の猿田彦社(幸神社)へ。本殿と猿田彦社の間はそこそこのスペースがありました。秋のお火焚きはこのスペースで行われるようです。
「猿田彦社」とはいうものそこにあったのは社ではなく、神石二個と子猿を抱いた猿の石像。神石二個は猿田彦命と宇壽女命。しっかりご夫婦で祀られていました。
9月に行われる大祭では、神楽も見られるとのこと。なんとなく神様が私たちを守るというイメージがあったのですが、朝日神明宮に関しては、守り守られているんだろうなぁという印象を受けました。可能であれば秋の大祭かお火焚きに伺いたいと思った、朝日神明宮。神と共に、というのはこういうことなのだろうと思える素敵な神社でした。
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