菅原院天満宮神社 概要
名称 | 菅原院天満宮神社 (すがわらいんてんまんぐうじんじゃ) |
創建 | 不詳 |
主祭神 | 菅原道真公 菅原是善卿(これよしきょう・道真公の父) 菅原清公卿(きよきみきょう・道真公の祖父) |
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境内社/摂社・末社 | 梅丸社 戸隠社 地蔵社 | ||
ご利益 | 学業成就 病気(できもの 腫れもの 皮膚病 癌)の平癒 良縁祈願 | ||
所在地 | 京都市上京区烏丸通下立売下る堀松町408 | ||
最寄りの公共交通機関 | 京都市営地下鉄烏丸線 丸太町駅 → 約5分 京都市営バス 烏丸下立売 下車すぐ |
・京都御所の西側、御所散策と一緒にお詣りできる。
・給水所は自由に利用可能。
・梅丸大神様は、癌等にご利益あり。
御所の隣の「烏丸の天神さん」へ。
京都御所の西側にある、菅原院天満宮神社。京都駅からほぼ真っ直ぐに走る烏丸通(からすまどおり)沿いにある天満宮です。ここは菅邸跡に建てられたお寺が残した社から始まった神社。この地には菅原道真公の曽祖父〜道真公が住んでいたそう。烏丸通沿いにあることから、「烏丸の天神さん」と呼ばれています。
※交通量も人の通りも多いため、斜めから撮影。
菅原院天満宮神社 境内の様子
菅原院天満宮の境内は、まずは入ってすぐ左手にある手水鉢。天満宮らしく牛が出迎えてくれています。勢いよく流れる水がとても気持ち良い手水鉢。
手前は道路と同じ高さ、社殿や末社がある所は一段高くなっています。この階段の所に狛犬さんたちがいるのですが、とても明るい雰囲気、破顔の狛犬さんたち。…だったのに、写真を撮り忘れるほどに気になったのが、階段を上がった所にある末社。
菅原院天満宮神社 一段上の、神様ゾーン
階段を登った正面に、戸隠大神と九頭龍大神が合祀されているお社と天満宮御遺愛と言われる石燈籠、その横に梅丸社と和融稲荷社と並んでいます。この御寵愛の灯篭、平安時代の作だと聞いたことがあるのですが、風化した感じも少なく、綺麗な状態で残っています。
賑やかさを感じた、梅丸社と和融稲荷社。写真では、境内の前にガラスがはめられている為提灯がガラスに写り込んでいますが、それだけではない賑やかさがありました。
梅丸社の前に置かれているのが、平癒石。天満宮で病気平癒のご利益があるのは、この梅丸社の影響が大きいかと思います。この平癒石、ご利益を頂く方法があります。
社務所で癌封じの白いハンカチをいただき、社殿の前に備えられた平癒石にあてます。そしてそのハンカチを患部にあてがいください。
出典:菅原院天満宮神社 公式サイト –境内–
平癒石の横には、梅丸大神様のいわれが書かれた紙が置かれていました。
菅原院天満宮の本殿。本殿手前に設けられた拝所からお詣りします。拝所から見ると、本殿の横に境内社らしきお社が並んでいました。何らかの神様が祀られているのでしょうが、拝所からなので詳しくはわかりませんが、放置されているわけではありません。見えているけれどわからない、って状態が、余計に気になってしまいました。
境内の中で本殿だけが南向きで建てられています。御朱印を頂いた時にお伺いしたところ、「何か理由や謂れがないならば、南向けで建てるのが一番いいから」という理由だそう。御所の横に神社ゆえに何か別の理由があるのか?と思っていましたが、神様ファースト、神様に一番良い方法を選んでいらっしゃいました。
本殿前の左の灯篭あたりの地面には、こんな小さな牛さんたちが列をなしていました。
大きさはブロック一個分より少し大きい程度。過去に祀られていたり神様に寄り添っていた牛さんをこちらに置かれたのでしょうか? 少し風化が感じられる状態ですが、まだまだ現役です。この牛さんたちに何方かが被せてあげたであろう、マント。綺麗な状態ですので、しっかり手入れされているのだと思われます。そして、その横に誰かが置いていったのであろう置物の黒い牛…これ、実家のと同じかも!と思いながら写真を撮らせていただきました。
本殿前の左の灯篭の後ろの地面にいます、ぜひ探して見てください!
境内の真ん中には、大きな牛さんもしっかり鎮座していました。
産湯の井戸があるからここで生まれた。という説。
この菅原院天満宮は、菅邸の跡地ということで、菅原道真公が生まれた地と言われています。その証拠に、社務所の横に産湯の井戸があります。
菅原院天満宮では参拝者用に給水所が設けられていて、自由に組むことが出来ます。ミネラルが豊富に含まれたお水だそう、ぜひ頂いてみてください。
さて。
京都市内には菅原道真公が生まれた地と言われる神社が3ヶ所あり、菅原院天満宮神社以外の2社にも、菅原道真公が産湯を使うのに使ったと言われる産湯の井戸があります。
吉祥院天満宮も菅大臣神社も、この菅原院天満宮神社と同じで菅原道真公ゆかりの地に建てられていることは間違いなく、この3社のどこで生まれていてもおかしくない状況です。
そして、私が知る限りでは、菅原道真公の胞衣塚は京都市内に2ヶ所。
胎盤は切り分ければあちこちに埋めることが出来るので各地の神様に健やかな成長を願ったのだろう…ということは簡単に想像できるのですが、wikipediaにまとめられた情報によると、京都だけには止まらず、あちこちに誕生の地がある菅原道真公。
きっと古すぎて調べることも出来ないまま、各地で伝承が残ってしまっているのでしょう。有名人は大変です。
また、この地にはもともと別の天神さんが鎮主社として祀られていたのですが、その天神さんは豊臣秀吉公の都市計画により移転し、繁華街の中で祀られています。
菅原院天満宮神社 御朱印
菅原院天満宮神社で頂いた御朱印と間紙の由緒書き。そして、注目して欲しいのが御朱印の左上の緑の三角形。これ、しおりの様に使うカバーです。「これを挟んで置いて貰えば、次の場所がわかりやすいから、どうぞ好きなものを選んでください」とお声かけ頂き、頂いて参りました。
難しいものではないと思いますが、数を用意しておくのは大変なこと。ありがたい心遣いに甘えて、しばらく使わせていただこうと思っております。
※様々な説明が用意されています、詳細は現地で手に取ってご覧ください。
鳥居を潜り境内を出ると。
帰り際、楼門をみあげた所、軒瓦には梅と松。天満宮なので梅の木や梅紋があるのは理解ができるのですが、松と梅とはとてもおめでたい組み合わせ。何か意味があるのかもしれませんが、帰り際に気が付いたため、詳しいことはお伺いできませんでした。
菅原院天満宮神社の鳥居を出て正面に見えるのは、京都御所の下立売(しもだちうり)御門。下立売とは、菅原院天満宮神社の北側を東西に走る通りの名前です。
帰宅後、復習と確認を兼ねて公式サイトを見ていた所、梅丸大神様の御朱印があることを知りました。破顔の狛犬さんたちや給水所を撮り忘れたり、御朱印がもう一種類あることを後から知ったりと、学問の神様に記憶力をお願いする必要があるので、また訪れたいと思います。
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