六孫王神社は桜がいっぱい。
2018年の春分の日、降ったりやんだりの生憎の天気の中東寺の弘法市へ出向き、その足で六孫王神社へと桜の様子を見に行って参りました。
東寺の不二桜はCMで使われたりポスターになったりと比較的有名なのですが、東寺北総門から徒歩3分程で辿り着く六孫王神社の桜もとても綺麗なのです。
六孫王神社 2018年3月21日の桜
2018年3月21日の14時半頃の六孫王神社。まるで咲きたくて仕方がない様に、枝が薄らと色付き始めているのがわかります。少し気が早い花は、すでに開いていましたが、まだまだ咲き始め、という感じ。
睦弥稲荷神社と誕生水弁財天社の間の桜。
神龍池の中(というか、「恋の架け橋」の下、社務所側)、品種によると思われますが、春分の日にはこの桜が一番咲いていました。
暖かい日が続いたらすぐに咲いてしまうなぁ…と思う程、まだ蕾のはずの枝がピンクに染まっていました。
六孫王神社 2018年3月25日の桜
さて、4日後の2018年3月25日の14時すぎ。六孫王神社の桜は5〜7分咲き、と言ったところでしょうか?
この日は六孫王神社が桜の名所、と知っている人達が境内に数組。
鳥居の下の狛犬さんの横(左手)から、睦弥稲荷神社と誕生水弁財天社を見ると、桜で覆われてしまっていました。
睦弥稲荷神社と誕生水弁財天社の間の桜。4日間でこれだけ咲きました。
近所の老人福祉施設の方々も、桜を楽しんでいらっしゃいました。幾つになっても桜が咲くのは嬉しいことのようで、とても穏やかな時間を過ごしていらっしゃいました。
六孫王神社20180328 いよいよ満開
仕事が終わってから自転車を走らせ、18時前に六孫王神社に到着しました。近づくに連れて見えて来たのは、西の空は夕暮れ、東はまだ少し青空が覗く様な空の中、煙るような淡い白に囲まれた境内。
睦弥稲荷神社の前から。
誕生水弁財天社の前の桜。1週間で満開です。
ソメイヨシノではないと思われる品種。赤っぽい葉が同時に出て来ています。
本殿に行き、満開の日に参拝できたことへのお礼を述べてから、恋の架け橋を。平日の夕方ということもあり、地元の人が自転車に荷物を乗せたままにして、桜を見ていました。
海外からの旅行客らしき方が、一生懸命写真を撮っている姿が印象的でした。
洛南と呼ばれる地域より南(南区〜伏見区)、2018年は、3月中いっぱいが桜の見頃ではないでしょうか?(品種にもよります)。六孫王神社でも、散り始めている様で、弁財天社の中には花びらが散っていました。
この辺りの学校や公園の桜も、同じくらい咲いていました。
六孫王神社 20180408の様子。
どうしても黄色い桜が見たい!と思い、再び訪れた六孫王神社。入り口横のしだれ桜、まだまだ花は咲いて居ましたが、若干見頃は過ぎた様子。
神龍池にかかる恋の架け橋の手前は、すでに葉桜と言って良いほど、緑がかっていました。
恋の架け橋〜本殿前が満開の様子。2018年。
六孫王神社では、恋の架け橋の手前側にソメイヨシノ、本殿側に他の種類と植え分けているのかの様に、桜の開花時期が異なります。私が見たかったのは、鬱金桜という、黄〜黄緑色の花びらを付ける桜。
満開を迎えていた2018年4月8日、橋を渡る前からその場所が分かる程、見事に咲き誇っていました。橋を渡ってすぐの左手に咲いているのが、私が見たかった桜です。
サトザクラなのか鬱金桜なのか御衣黄桜なのか?
この桜を見ようと六孫王神社を訪れていたのは私だけではありませんでした。「間に合ってよかった」と、嬉しそうに写真を撮り始められた男性とお話をさせて頂いたのですが、木にはサトザクラと書かれた桜、御衣黄桜では?とのこと。
花の大きさは、京都市や結城市で直径2から2.5センチメートル、北海道松前町で4から4.5センチメートルなど、場所によって異なる。花弁数は10から15程度[1][4]の八重咲きで、花弁は肉厚で外側に反り返る。色は白色から淡緑色である。中心部に紅色の条線があり、開花時には目立たないが、次第に中心部から赤みが増してきて(紅変)、散る頃にはかなり赤くなる。場所や時期によって、花の大きさや色合いなどに大きな差がある。花の緑色は葉緑体によるもので、同じく葉緑体をもつウコン(鬱金)も若干緑色がかかるのだが、その量が少ないためにもっと薄い淡黄色である。また濃緑色の部分の裏側には、ウコンの花にはない気孔も存在する。
出典:wikipedia-ギョイコウ
開花直後の色と、その後の経過を見比べていかないと分からない様な気がしますが、詳しい人ならこの状態でも鬱金桜と御衣黄桜の違いがわかるのでしょうか?
どちらにせよ、恋の架け橋から本殿の間の桜は濃い八重桜も薄い色の八重桜もどれも満開で、まだ数日は楽しめそうな状態でした。
境内では既に、藤が咲き始めていました。
2019年。黄桜を見るために。
桜はどこで見ても綺麗なのですが、黄色い桜を見るために、2019年も六孫王神社を訪れました。3月後半から合計6回訪れたのですが、例年以上に多くの人が訪れていました。また、カラードレスで結婚写真の撮影をする海外の方にも出喰わしたりと、かなり環境が変わって来た気がします。
2019年はどちらかといえばソメイヨシノよりも、恋の架け橋の向こうに植えられている遅咲きの桜を目的に伺いました。
八重桜などの遅咲きの桜が5分咲きの状態で、ソメイヨシノは終わりがけ。その年により違いはあると思いますが、明らかに恋の架け橋〜拝所は遅咲き種が集められています。
色の移り変わりが見たくて訪れた2019年4月15日。2019年はソメイヨシノから10日程遅れてようやく満開に。それでもまだ色は黄緑〜白っぽい色。
再度訪れた4月21日。ソメイヨシノはすっかり葉桜、遅咲き種が集まる恋の架け橋から。
色が代わり始めていました。本当に見事に、花脈に沿って色がついています。
桜の花は塊になっているという表現がピッタリかと思うのですが、その塊ごとに色づき具合が違い、一本の木でも見応え十分です。
ぎゅうぎゅう詰めの八重桜。一つ一つが丸く見えるのは、それだけ花びらの枚数が多いということでしょう。
桜の色付きを楽しんだこの日、境内では藤の花も見頃を迎えていました。
2020年は境内の外から。
喪中だった2020年春。神社への参拝は控えていましたが、通りすがるために通勤ルートを変更し、六孫王神社前へ。新型コロナウイルス(COVID-19)の影響か時間が遅かったからか…境内にほとんど人は見られず、唯一見かけたのは、参道の真ん中で三脚を立ててずっと粘っている男性のみ。
2021年の様子。
例年になく桜の開花が早かった、2021年の京都。早いかな…?と思いながらも訪れた六孫王神社ですが、すでに7割ほど開花した状態。
タイミングの問題ですが、夕暮れ時ということもあり、近くの方であろう親子だけというほぼ貸切状態でした。
拝所横、花桃でしょうか?こちらは見頃を迎えていました。
2日後の27日。緊急事態宣言が関東でも解除されて初の土曜日+春休み+晴天ということで、境内には多くの人。子供が多く遊んでいる様子は時々見かけていましたが、観光の人がここまで多いのは初めてのこと。思わず写真を撮るのを諦めました。
そんな多くの人の中、花の手入れをしている方がいらっしゃいました。六孫王神社の多くの花は、こうやって日々手入れされているからなんだと思うと、感謝しかありません。
2021年3月29日の午後。この時期は狛犬さんも嬉しそうですね。
写真ではわかりにくいのですが、境内には20人近い人が桜を愛でていました。
3月30日の朝8時前。既にカメラを構えた多くの人が訪れていて、順番に場所を譲りながら撮影が行われていました。
2021年4月3日の午後。とにかく花の暦が早い2021年、既に半分近い桜が散り、池は花びらで覆われていました。
花で覆われた池に鳥が3羽。泳ぐでもなく石の上でじっとしているという珍しい光景に出会いました。
20210403
六孫王神社
桜🌸
鴨🦆
鷺 pic.twitter.com/fIHVTMwtwR— 寺女【絶賛春の微睡み中】 (@Love_kyoto_life) April 5, 2021
もう遅咲き種の桜も咲き始めて居ました。桜の終わりも近そうです。
六孫王神社の桜 2022年(遅咲き種のみ)
諸事情があり、ソメイヨシノの時期に伺えなかった、六孫王神社。2022年4月9日16時頃には既に満開を通り越し、散り桜状態。
ですが、六孫王神社の強みはソメイヨシノだけじゃないところ!
もちろん私のお目当は本殿周辺、そしてあの桜。2022年は黄色にうっすらとピンクが混じり始めた状態の桜を目にすることができました。
桜の終わりと入れ替わるのを待つかのように、次の花が準備万端。
自動車の入り口のしだれ桜がここまで咲き誇っているのを見たのは初めてでした。降ってくるかのような桜もまた見事なものです。
京都駅から近く境内への立ち入りが無料で東寺さんも近いという好条件のためか、年々人が増えている印象を受けます。それに長時間占拠などのマナー違反の方も見かけるようになってきて、少し残念に思います。春になったら毎年六孫王神社で写真を撮る、という家族を知っています。近くの老人介護施設の車を何度も見かけて居ます。六孫王神社は地元の方々が大切にしている場所でもあるので、譲り合いの精神でお詣りしていただきたいと思います。
六孫王神社 2023年の桜
やっぱり外せないよな…と思い、仕事帰りに遠回りして立ち寄った六孫王神社。2023年は3月に気温差が激しかった上に桜が咲き始めてから雨が続き状態が心配でしたが、3月27日枝の先に蕾があるもののほぼ満開の状態。
この日は曇天だったためか、こんなに満開なのに人は少なめでした。どちらかというと、近所の方らしきお子さん連れと海外から来られたであろう方々がいらっしゃる状態で、いつもの静かな六孫王神社でした。
それにしても六孫王神社は桜の品種が多いですね。品種名は書かれていないものが多いですが、じっくり見て行くと少しずつ違っていて興味深いです。
十六社朱印巡り 六孫王神社
六孫王神社 概要
名称 | 六孫王神社 (ろくそんのうじんじゃ) | 創建 | 応和3年(963年)(伝) |
主祭神 | 六孫王大神 天照皇大御神 八幡大神 | ||
境内社/摂社・末社 | 睦弥稲荷神社 誕生水弁財天社 神龍 | ||
主なご利益 | 出生から出世までの守護神 出世開運、家運隆昌、良縁祈願 | ||
所在地 | 京都府京都市南区壬生通八条角 | ||
最寄りの公共交通機関 | 京都市営バス16系統 六孫王神社前→徒歩すぐ JR京都駅→徒歩約15分 |
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