京都観光、移動はどうする?
大都市というほど広いわけではない京都市ですが、歩いて観光するには限界がある、京都市。折角だからあちこち行きたい!となると、移動手段はしっかり吟味して欲しいところ。
京都観光、移動を考える時に便利だと思うサイト
近年、京都市では「歩いて楽しいまち・京都」として、公共交通機関の利用を訴えて様々な政策を取っている上、市内の道路は細く一方通行も多く駐車場も狭いので、自家用車での観光があまりおすすめできないのも事実です。検索サイトが用意している乗換案内やルート検索と合わせて使うと便利だと思うサイトをまとめました。
観光の計画を立てる時におすすめのサイト
京都公共交通マップ。
似たような地図は、京都駅南北自由通路の「京都総合観光案内所「京なび」」などでもらうことが出来ます(非常に混んでいるので、混み入った情報や手厚い対応は期待しないでください)。
また、市営バスの車庫等では市営バスのルート図を入手することもできます(こちらはない可能性もあります/写真は2012年のもの)。
バスも電車も合わせて検索出来るサイト
バス・鉄道の達人 歩くまち京都
京都市営地下鉄・市営バスのみならず、京都を走る私鉄やその他バスも含めた乗り換え検索が可能です(経由地設定も出来ます)。リアルタイムで乗り換え検索が出来るのは非常に便利。
スマホ用、京都市営バスロケーションシステム「ポケロケ」
市バスの停留所を調べたり接近情報を知ることができます。またこのサイトでは位置情報システムを利用して、現在地から近いバス停を調べることも出来ます。旅行中だけでもブックマークに入れておくと便利。
ただし、混雑する市バスだけで観光するよりも、電車も絡めて移動した方が早い場合も多くあり、地下鉄・市バス一日乗車券も販売されています。数年前まで市バスの一日乗車券は500円でしたが、京都市の財政難を受け、値上げが続いています。
また値上げしてたんや。
知らん内に市民への負担増えてるやん。 pic.twitter.com/D69S7GGsK7— 寺女 (@Love_kyoto_life) October 30, 2021
考えるのが面倒だけど、京都を満喫したい!
京都のどこを見ていいのかわからない、満喫したいけど考えたくない!
そんな人にオススメなのは、京都定期観光バス。
あらかじめ決められたコースから選ぶことが出来るので、考えなくても名所に連れて行ってもらえます。車内外国語ガイダンスもあるので、外国から来た方と一緒に廻る時にもオススメ。
こちらは当日予約もOK、半日コースもあります。
K-LOOPで観光地だけをグルグルと。
観光地に停留所があり周遊できる、K-LOOというバス。
こちら、運行が毎月第三日曜日限定なのでタイミングが重要ですが、バスの乗り換えなどに迷うことなく観光地を廻れると言う点ではオススメです。車内で1日乗車券を買い、その後は乗り降り自由。ブラブラする時間は勿体無い!という方には好まれる散策方法です。
京都駅ビル
京都の入り口でもある、JR京都駅がある京都駅ビル。
構造は動線への配慮がやや欠ける気がしますが、それでも駅建物内には観光案内所や荷物預かりなどの便利なサービスが集約されています。
京都市を走る鉄道会社+バス会社一覧
路線図や時刻表だけではなく、最寄りの観光案内などが載っている各社鉄道会社+バス会社のサイト。細かな観光案内は、京都旅行の計画の際に役立ちます。
京都市営地下鉄
京都市を南北に走る烏丸線と東西に走る東西線の二本からなる、京都市営地下鉄。地下鉄→市バスという移動が時短に繋がります。
JR西日本
言わずと知れた、元国鉄。京都旅行に来る人の多くが、この京都駅から京都観光を始めるのではないでしょうか? 奈良線は京都駅がターミナル駅です。
・下京区
・南区
京都駅→京都市営地下鉄烏丸線への乗換
京都駅→京都市営バスへの乗換
京都駅→近鉄電車への乗換
東福寺駅→京阪電車への乗換
山科駅→京阪電車への乗換
山科駅→京都市営地下鉄東西線への乗換
京阪電鉄 路線図
出町柳をターミナル駅とする京阪電鉄を利用すると便利なのは以下の地区。
・伏見区
・東山区
・下京、中京、上京、左京区の一部
・宇治(宇治線)
・山科(京津線)
・大津(京津線)
出町柳駅→叡山電鉄への乗換
三条駅→市営地下鉄東西線への乗換、京阪京津線への乗り継ぎ
東福寺駅→JRへの乗換
丹波橋駅→近鉄電車への乗換
中書島駅→京阪電鉄宇治線への乗り継ぎ
近鉄電車 路線図(京都線・橿原線・天理線・田原本線)
京都駅を近鉄京都線のターミナル駅とする、近畿鉄道を利用すると便利なのは以下の地区。
・南区(東寺周辺)
・伏見区
・奈良
京都駅→JR各線、市営地下鉄への乗換
竹田駅→市営地下鉄への乗換
丹波橋駅→京阪電車への乗換
阪急電車 路線図・駅情報
四条河原町を京都線のターミナル駅とする阪急電車を利用すると便利なのは、以下の地区。
・右京区
・西京区
大宮駅→嵐電嵐山本線への乗換
桂駅→阪急嵐山線への乗り継ぎ
京福電気鉄道 嵐電
主に京都市の右京区を走る嵐電。民家スレスレを走ることもある路面電車は、嵐山から街中へ戻るのに便利。
帷子ノ辻駅→北野白梅線
北野白梅線→JR太秦駅まで徒歩3分ほど。
叡電
京都市左京区を走る、叡山電鉄。鞍馬方面や比叡山への観光へは欠かせない。
出町柳駅→京阪電鉄への乗換
宝ヶ池駅→鞍馬線と叡山本線が分岐
京都バス
京都の電車の合間を縫うように、フォローをするように走るのが、京都バス。京都バスでしか行けない、峰定寺は圧巻、大好き。
京阪バス
京都市中心部から山科・醍醐寺・比叡山方面を走る京阪バス。ごめんなさい、京都に来てから20年以上経ちますが、乗ったことないです…。
Let’sGo!レンタサイクル
京都市ではレンタサイクルでの観光も推進しています。寺社でも駐車に関しては有料でも自転車は無料という所も多いです。
京都市では平成30年4月より、自転車利用者の保険加入が義務化されました。レンタサイクルをお考えの方は、レンタサイクル事業者認定をされている所で申し込みをするように十分気をつけてください。
京都市レンタサイクル事業者認定制度とは?
自転車保険の加入や,利用者へのルールの周知啓発の実施など,レンタサイクルを安心・安全に利用するために必要な要件を満たす京都市内の事業者を京都市が認定する制度。
出典:京都市サイクルサイト
レンタサイクル事業者認定を受けている事業者一覧や駐輪場情報はこちら↓
自転車が走るように車道に矢羽根(自転車走行推奨帯)が書かれた場所や歩道の中に自転車レーンを用意している場所も多々ありますが、街中はただでさえ道が狭く一方通行も多い京都市内。せっかく用意された自転車レーンを歩く人や、矢羽根の上に一時停止している車も多いのが実情です。車道では県外ナンバーが迷っている様子も時々見受けます。また、多くの市民が日常的に自転車を利用しています。気をつけて走行してください。
※13歳未満の子どもや70歳以上の高齢者,身体の不自由な方の場合は歩道を通行することができます。
出典:京都市サイクルサイト-矢羽根について
京都の公共交通機関はわかりにくい?
関東から来た友人に「全くわからなかった」と言われた、京都の公共交通機関。
京都市内の移動はどうしても京都市営バスがメインになりがちですが、その市営バスは同じ名前のバス停が交差点のあちこちにあって、どこで待ってどのバスに乗れば良いのかわかりにくい、ということが問題だったようです。
一言で公共交通機関と言っても市バスがメインになっているために、朝の通勤通学ラッシュ時などには市民生活に支障も出ていて、問題にもなって来ています。また、京都市営バスは毎年小さな(路線のルートや1日乗り放題の範囲など)変更があり、一概にここへ行くにはこのバスが一番です!と言い切ることが出来ないのが現状です。
手荷物預かりやポケロケ、レンタサイクルなどを上手に利用してみてください。