・桜が綺麗な神社
宇賀神社 概要
名称 | 宇賀神社 (うがじんじゃ) |
創建 | 不明 |
主祭神 | 宇迦之御魂 天照大神 | ||
境内社/摂社・末社 | なし(見当たらず) | ||
主なご利益 |
商売繁盛 家内息災 学徳成就 芸能上達 交通安全 |
||
所在地 | 京都府京都市南区東九条東札辻町33 | ||
最寄りの公共交通機関 | 京都市営バス 九条河原町 → 約5分 京都市営バス 大石橋 → 約10分 京都市営地下鉄 九条駅/十条駅 → 約10分 |
御朱印のない、宇賀神社へ。
と知り合いの70代の方にオススメして頂いたので、桜の季節を待って出向いた、宇賀神社。宇賀神社は京都市南区にある小さな神社です。オススメ通り、九条通と十条通の真ん中にある二車線の道、札辻通から参拝です。歩道に堂々と立てられていたのは、宇賀神社参道と彫られた石碑と宇賀神社参道に関する駒札。
宇賀神社参道 ( 宇賀の辻子跡 )
ここから東へ約300mの宇賀神社までが昔から多くの参拝者に親しまれた参道で、山城名勝誌などに記された宇賀の辻子跡です。 境内は史書に藤原鎌足公とのゆかりを記される宇賀束の跡です。 東九条唯一の参土神社で、ご祭神は伏見稲荷大社の本殿中央に祭祀されている宇賀之御魂神 ( うがのみたまのかみ ) です。
宇賀神社敬神会
出典:宇賀神社参道 立札 宇賀神社参道 ( 宇賀の辻子跡 ) より
敬神会が存在するほど、地元の人々から信仰されている様子が伺えます。
この札辻通は参道なのですが、宇賀神社は札辻通から少し逸れた脇道沿いに建っています。鳥居前にも宇賀神社敬神会により立てられた駒札がありました。
宇賀神社由緒
当神社は宇賀之御魂神を主神とし、併せて天照大神を奉祀しております。
山城名勝誌に「宇賀塚は九条の南、東祠院東、宇賀辻子(現在の札ノ辻)にあり、土人云う判官塚の一町ばかり南なり」と誌されてあります。
また、陶原月輪両塊門図 (すえはらつきのわりょうかいもんず )に「昔、藤原鎌足公(1300年前)がこの辺りを遊猟中に金爾(きんじ )を得、後世この辺りに都が遷されて我が子孫亦繁富することを予知して、この金爾を蔵めたのが今の宇賀塚である。」と記載されてあるのをみても、宇賀塚(宇賀神社)の由来は飛鳥時代や大津の宮の頃のものであって、京都の数多い神社の中でも極めて歴史の古いものであります。
鎌足公の没後125年を経て、この予知のとおり都が京都に遷されて藤原一族が永く摂関家として要職を伝えたことは御神徳の顕れとみることができます。
祭神の宇賀之御魂神は五穀の神、産業の神であって、繁栄・福徳を招来し給う東九条唯一の産土神として古くから崇敬を集め、護持継承されて来ましたが、現今商売繁盛、家内息災、学徳成就、芸能上達、交通安全等に霊妙神通、霊験あらたかなものがあると信じられています。
なお、当社の例祭は毎年九月に盛大に執り行われます。 境内の大椋、銀杏の老木は樹齢500年を越え、大椋は 「 京都市の巨樹名木 」 及び 「 京都市保存樹 」 に、銀杏は 「 京都市巨樹名木 」 に指定されています。
平成二十三年七月吉日
宇賀神社敬神会
出典:宇賀神社 立札 宇賀神社由緒 より
とりあえずは私が聞いていた、「藤原鎌足さんが狩りに来はって」というのは一文も出て来ませんでしたが、藤原鎌足公と縁が深い神社だということは間違い無いようです。
宇賀神社 境内の様子
2019年3月31日の午後の宇賀神社。美しいと聞いていた桜はまだまだ3〜5分咲きと言ったところでしょうか?遠目に見ても桜が咲き始めてていることがわかる開花具合。
境内の桜の木は10本弱でしょうか?どの木も大木というほどではない、ほどよい大きさです。境内の西側の方が桜の木が多く、開花も早いようでした。
桜の様子が知りたくて訪れた、2019年4月4日。この日は8分咲きといったところでしょうか?枝の先の方を除いて、ほぼ満開になっていました。
2019年3月31日到着時、境内にはお詣り中の人とカメラを構えた人が。鳥居の正面に自転車が2台止まっていたので、自転車圏内の方でしょうか?
2019年4月4日は夕方だったこともあり、参拝者は私一人。入り口から迎えてくれたのは、人懐っこい猫。一定の距離まで近づかせてくれました。
拝殿の天井は格天井になっており、白馬の絵馬が掲げられていました。
社殿の前には狛犬さんがしっかりと。祀られて居るのが宇迦之御魂なので、隙間から覗くと、しかりと白狐さんたちも鎮座されています。
社殿の両横には今は葉を落とした銀杏の木、そして東側の銀杏の奥には、御神木の椋の木(むくのき)。この椋の木、京都で最古の巨木の一つだそう。
2020年の宇賀神社の桜
新型コロナウイルス(COVID-19)が猛威を振るい、自粛が求められた2020年の春。私は喪中で神社への参拝を控えていたのですが、仕事の後で知人宅へ向かう途中、宇賀神社の前を通りかかりました。時刻は18時過ぎ、夜が始まりつつある時間帯。
境内ではご近所さんらしき方が桜を眺めていらっしゃいましたが、私は前の道路を通過するだけ。残念で仕方ありませんでした…。
2022年4月2日の様子
花曇りだった2022年4月2日。ご近所の方が三世代で来られていただけの宇賀神社。今年の京都の桜は3月24日に開花宣言された後一息付いた感がありましたが、その後一気に咲いた印象があります。
4月2日には既に散り始め。宇賀神社御朱印がないためか、桜の穴場な気がします。
宇賀神社は南側の札辻通側にマンションが建っているため、札辻通からは直接見ることは出来ません。少し斜めになった脇道に入ってください。また、御朱印は用意されていないと思われます。祭事や神事の際にしか関係者の方もいらっしゃいませんが、桜を愛でたい方にはオススメの桜スポットです。
コメント