・北野天満宮、北野白梅町駅からすぐの好立地。
地蔵院(椿寺) 概要
名称 | 地蔵院 | 通称(別称) | 椿寺(つばきでら) |
山号 | 昆陽山 | 御本尊 | 五劫思惟阿弥陀如来 |
開基 | 聖武天皇 | 宗派 | 浄土宗 |
札所 | 洛陽三十三所観音巡礼 第三十番札所 洛陽四十八地蔵願所 第十二番札所 京の通称寺巡拝 |
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所在地 | 京都市北区大将軍川端町2 | ||
最寄りの公共交通機関 | 京福電鉄 北野線 北野白梅駅 → 徒歩約3分 | ||
拝観時間等 | 9:00〜16:00 | 拝観料(通常) | ー |
椿の名所、地蔵院は通称【椿寺】
京都市北区にある地蔵院。北区の地蔵院は通称寺の1寺で【椿寺】と呼ばれているお寺です。私が最初に椿寺を訪れたのは、西大路七福社ご利益めぐりの時。

西大路通を東に入ってすぐの場所にあるので、近くに来たからには…と立ち寄ったのが最初でした。最初の訪問の時の山門の様子。山門前の道は地元の方しか通らないような東西に走る一方通行の道ですが、そこそこのスピードで走ってくる自動車が多いような印象です。
山門の東側にいつもの駒札と、3つの石碑。駒札に一番近い石碑には義商天野屋利兵衛之墓・豊公愛樹五色八重散椿此寺にありの文字。その横には小さく夜半亭巴人墓所の石碑。夜半亭巴人とは江戸時代の俳人で与謝蕪村の師の早野巴人のこと。そして一番道路に近い石碑には洛陽三十番 地蔵院と彫られていました。大きなお寺ではないものの、積み重ねた歴史の長さを表しているなぁ…と思っていたら、駒札には聖武天皇の勅願の文字。聖武天皇といえば墾田永年私財法しか思い浮かばない私でも、その歴史の長さは想像に難くありません。
山門の蟇股。浄土宗のお寺ですが、彫られているのは宗紋の月影杏葉ではなく、桐紋に見えました。角度的に何度撮り直してもしっかり見ることも綺麗に撮ることもできず、詳細は不明です。
山門の正面に建つのは鍬形(くわがた)地蔵尊が祀られた地蔵堂。洛陽四十八地蔵願所の第十二番札所の札所本尊はこちらのお地蔵様です。鍬形地蔵尊の詳細は公式ブログで説明され、写真も公開されています。
お堂にぶら下げられた前掛けが、多くの人から信仰されていることを物語っているようです。
本堂は三が日のみ公開とのことで、地蔵堂との地蔵堂横の観音堂にお詣りして初訪問は終了。地蔵院(椿寺)の御本尊は数少ない五劫思惟(ごこうしゆい)阿弥陀如来像。アフロ仏と呼ばれることもある五劫思惟阿弥陀如来像は存在する数が非常に少ないと言われる阿弥陀様で、私自身金戒光明寺でしか御目にかかったことがありません。珍しいですねぇ…というお話をしながら御本尊の御朱印をいただいた際に「椿と桜が一緒に見られることがありますよ」と教えていただきました。
五色八重散椿を見に。2020年の五色八重散椿の様子。
2020年3月23日。自転車で市内をウロチョロしている最中に椿を見て椿寺を思い出し、イソイソと出向いて参りました。ちょうどお彼岸の御開帳と重なったこの日。事前情報なく御開帳期間に伺えると、「これも何かのご縁?」と嬉しくなります。更に今回は巡礼中の洛陽観音三十三霊場巡りの札所本尊、十一面観世音菩薩様の御開帳ということで、嬉しさと期待倍増の参拝となりました。
山門を潜ってすぐのところから。花が咲いていると、その椿の大きさがよりわかります。残念ながらしだれ桜はまだまだの模様、残念ながらタイミングを読み間違えてしまったのかもしれません。
散椿の名にふさわしく、一面が花びらで埋め尽くされていました。なぜこの椿は花ごと落ちるという椿の特性を受け継がなかったのだろう…?と思いながらも、根元を埋め尽くす花びらに圧倒されました。
秀吉公から贈られたというこの五色八重の散椿、駒札に2世と書かれていましたが、それでもこの迫力…派手好きと言われることもある秀吉公、山門手前の「豊公愛樹」も納得せざるを得ない、見事な五色八重散椿です。
散椿を満喫し地蔵堂にお詣りした後、十一面観音像にお詣り。思わずじっくり眺めてしまいましたが、洛陽三十三観音巡礼中でもあるのでしっかりとお詣りさせていただき、最後に賓頭盧さんの頭を撫でさせていただきました。
地蔵院(椿寺)でいただいた御朱印【3種類】
椿寺でいただいた御朱印。最初の参拝でいただいた御本尊の五劫思惟のものは直書きをいただきましたが、二度目の参拝の間は御開帳期間ということかと思われますが、書き置きの散椿と鍬形地蔵の御朱印が用意されていました。今回は散椿と洛陽三十三観音巡礼のものをいただき、参拝終了です。
※御朱印は変更となる可能性があります。
御朱印をいただく間、御孫さんか息子さんか…小さな男の子が近くで色々お話してくれました。野球が大好き!という感じで元気いっぱいな男の子。五劫思惟の阿弥陀様、十一面観音様、鍬形地蔵様に守られて、素敵な男の子になりそうな予感…心ほぐれる時間となりました。
京の通称寺巡拝公式サイト↓
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