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恵美須神社 花街の中で商売繁盛祈願!

恵美須神社 概要

名称恵美須神社/京都ゑびす神社
(えびすじんじゃ/きょうとえびす神社)
創建建仁2(1202)年
主祭神八代(やえ)事代主大神 少彦名大神 大国主大神
境内社/摂社・末社小松天満宮 八幡神社 猿田彦神社 岩本稲荷明神社
主なご利益商売繁盛 家運隆昌 交通安全
所在地京都府京都市東山区大和大路通四条下ル小松町125
最寄りの公共交通機関京阪電車 祇園四条駅下車 → 6分
阪急電車 河原町駅下車 → 8分
京都市営バス 河原町松原バス停/四条京阪前バス停 → 約5分
おすすめポイント

・耳が悪いえびす様にも聞こえるように、叩いてお詣り。
・境内の財布塚の揮毫(字を書くこと)は、あの松下幸之助さん!
・願いは叶うのか⁉︎福箕に向かって運試し♪

恵美須神社へお詣り。

毎年テレビで放送される、開門と共に多くの男性が境内を走る福男選びで有名な兵庫県の西宮神社・大阪の今宮戎神社と並ぶ三大えびす神社の一つ、恵美須神社。京都の恵美須神社は祇園の西の端の方にあります。建仁寺の鎮主杜だった恵美須神社、今でも隣接していると言えるほどの場所にあります。

その起源は約800年前土御門天皇の建仁2年(1202年)に禅の祖といわれる栄西禅師が建仁寺建立にあたり、その鎮守として最初に建てられたものです。

出典:京都ゑびす神社-由緒

看板にはゑびす神社、隣の石柱には恵美須神社、公式サイトは京都ゑびす神社、と様々な表記がされていますが、頂いた由緒書きに当社は漢字で正しくは「恵美須神社」と書きます。と書かれていました。

正面の鳥居が面しているのは、南北に走る北行き一方通行の大和大路通。一の鳥居、冠木門を潜り参拝スタートです。

京都ゑびす神社一の鳥居
京都ゑびす神社京都市設置の駒札

※いつもの駒札は鳥居の左側(南側)にありました。

冠木門を潜り右手を見ると、名刺塚と財布塚があります。手前のお社の横に大きな会社の名前があるな…と思っていたら、その奥の財布塚の横には松下幸之助さんのお名前がありました。松下さんというだけで、少しありがたさが増す気がします。

この日も名刺塚・財布塚両方とも使い終わった名刺や財布が置かれていました。

恵美須神社境内社と松下電気産業の碑
京都ゑびす神社
京都ゑびす神社財布塚と名刺塚

境内にはえびす様が2人、柔かにいらっしゃいました。えびす様は七福神の中で唯一日本生まれの神様。恵美須神社は都七福神めぐりの中のえびす様を担当する神社。授与所には、都七福神めぐりの説明のためのチラシも置かれていました。

日本最古 都七福神まいり
恵美須神社境内のえびす様
恵美須神社京都七福神まいりのチラシ

恵美須神社 二の鳥居で願いが叶うか試してみる⁉︎

二の鳥居の前には狛犬さんたちがいます。堂々、という印象を受けた狛犬さんたち。

恵美須神社阿の狛犬
京都ゑびす神社吽の狛犬

そんな狛犬さんたちの後ろに控える、二の鳥居。額が掲げられる場所に、箕の中にえびす様の柔かな笑顔、そして箕の下に広がる熊手。運試しができるのは、この二の鳥居。

えびす様に向かって硬貨を投げ、うまく入ると願いが叶う、というもの。

ご夫婦で入るまで挑戦されている方を見ていましたが、どうやら正面から投げるよりも斜めから投げた方がうまく入るようです。頂いた由緒書きによると、昭和57年に設置されたこのえびす様。えびす様に向かい硬貨を投げていた人に気付いた神職の方が話を聞くと「福箕に硬貨が入ると願いが叶うと聞いた」とのことで、熊手を新たに設置して、硬貨が入りやすくし、参拝方法として定着した、とのこと。

昭和57年なんて、今から数十年前のこと。かなり新しい上に誰が始めたかもわからない参拝方法ですが、今では私でも知っていたほどにすっかり定着していることに、驚きです。

願いが叶うか?試す時には、周囲の人がいないタイミングを見計らってくださいね。

恵美須神社 二の鳥居
京都ゑびす神社二の鳥居アップ

えびす神社 本殿と境内社へのお詣り

二の鳥居の奥に本殿と境内社がギュッと集まっています。

京都ゑびす神社社殿

こちらに祀られているのは、八代(やえ)事代主大神様、少彦名大神様。大国主大神様の三柱。その中にえびす様の名前は並んでいません。

京都ゑびす神社社殿

えびす神社(えびすじんじゃ)は、えびす或いはヒルコ或いは事代主を祭神とする神社。

出典:wikipedia-えびす神社

由緒書きの最初にも説明がありました。

ゑびす大神は「いなばの白うさぎ」などの伝説で名高い大国主大神のお子で正式には八代事代主(事代主)の大神と申します。

出典:京都 ゑびす神社 由緒書き

えびす様といえば七福神。七福神の中でえびす様だけが日本生まれの神様、と言われていますが、えびす様が事代主様なら納得です。こちらの恵美須神社の商売繁盛・旅行安全のご利益があると言われているのは、少彦名大神様や大国主大神様のご利益よりも、恵美須様の御利益の方が大きいのでしょう。

恵美須神社の境内社

足止め天神とも呼ばれる、こちらの天満宮。毎日参拝すると家出をした人が帰ると言われ、日参する人が絶えなかった、と言われている天神さんです。天神様なので、もちろん祀られているのは菅原道真公。

京都ゑびす神社境内社の天満宮

天満宮社と本殿の間に、八幡神社、猿田彦神社、岩本稲荷明神社があり、角には北野天満宮の遥拝所がありました。

恵美須神社境内端の天満宮遥拝所
京都ゑびす神社境内社
京都ゑびす神社社殿

京都のえびす様は、叩いてお詣り。

西宮神社、今宮戎神社、恵美須神社の三大えびす神社では、年明けの1月10日前後に「十日えびす」と呼ばれる例祭や神事が行われます。

1/8 招福祭 9:00~23:00
1/9 宵ゑびす祭 9:00~終夜
1/10 十日ゑびす大祭 終夜
1/11 残り福祭 ~24:00
1/12 撒福祭 9:00~22:00

十日えびすという名の通り、10日が大祭で一番賑わいます。前を走る大和大路通は松原通りから四条通りが歩行者専用となり屋台が出ています。境内は人でごった返し、吉兆笹を拝受するのも本殿へのお詣りも並んで順番待ちをします。また、十日えびすの間は、二の鳥居にある運試しができる福箕はえびす様の顔まで含めて布で覆われている為、硬貨を投げられないようになっています。

本殿へのお詣りの後、吉兆笹を3000円で購入し、その笹に好きな縁起物を付けてもらうのですが、縁起物は1つ800円 〜1000円位。自分が良いなと思ったものを付けてもらうことができます。縁起物を決められない!という人や、選ぶ時間が…という人は、あらかじめ縁起物が付けられている福箕や福籠、福熊手なども用意されています。私の感覚では、福箕を購入した年が一番商売が広がった気がします。

十日えびす

そして、本殿へのお詣りの後が京都の恵美須神社ならではの「壁に設置された戸板を叩いてお詣り」です。叩く壁は西門に向かう社殿の南(向かって左)側。幅1メートル程のわずかな場所にあります。

京都ゑびす神社

※この日は舞妓さんの格好をした外国人旅行者が撮影を楽しんでいました。

最初に連れて行ってもらった時に教えられた理由は「高齢で耳が遠いえびす様に訪れたことを伝えてもう一度お願いするため」だと。ほとんどの人がかなりの勢いで我一番!と自己主張するかの様に叩いていた壁の戸板、近年「優しくトントンと叩いてください」というアナウンスがされるようになりました。

十日えびすに訪れる多くの人がこの戸板を叩き、西門から退出します。一箇所に集中するため非常に混雑しますが、叩き終わったあとは自然と流れが早まるため、ここさえクリアできれば…という場所でもあります。

京都ゑびす神社叩くところ

十日えびすには何度か出向いていますが、混雑を避けてじっくり吉兆笹選びをしたい人やお詣りを楽しみたい人は、11日よりも9日の参拝がおすすめです。大祭にあたる10日、仕事が終わった頃からが一番混雑しています。広くない境内の入り口左手に生姜糖のお店が出ていて、毎年購入するのがお決まりでした。大和大路通には、本当に小さなお肉を綺麗に小さな串カツにするお店も出ていて(ここも毎年出店していました)、それを食べるのも私の十日えびすの恒例行事でした。

恵美須神社

恵美須神社 御朱印

恵美須神社で頂いた御朱印と由緒書き。この由緒書き、圧巻の情報量ですが無料で頂きました。少し申し訳ないような気持ちになるほどの紙質と情報量。パラパラっとめくって思わず近くのえびす様のお賽銭箱に追加投入しました。

現在行われている祭事、えびす講、吉兆笹、建仁寺との繋がりなどなど…読むほどに発見があるものとなっています。

令和5年より毎月7日限定で、都七福神の御朱印に金印が押されるようになりました。

京都 恵美須神社 御朱印
京都 恵美須神社 御朱印

京都ゑびす神社 公式サイトは↓

京都ゑびす神社

日本最古 都七福神めぐりの公式サイト↓

ゑびす神【商売繁盛】 京都ゑびす神社|日本最古 都七福神まいり

大和大路通を挟んですぐ、斜め前には、狛亥が出迎えてくれる、建仁寺の塔頭 禅居庵があります。

十日えびすじゃないとこんなに広いんだ!と思わず驚いた、恵美須神社。そのギャップも楽しみの一つ。吉兆笹は一年飾ってまた翌年の十日えびすでお返しし、新たな吉兆笹をいただきます。京都の飲食店などで縁起物が付いた笹を見かけたら、それはこの恵美須神社の吉兆笹。吉兆笹はお札と同じ、見かけただけでラッキーかもしれませんね。

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