天道神社 概要
名称 | 天道神社(てんどうじんじゃ) | 創建 | 延暦13年(794) |
主祭神 | 天照大神、正八幡大神、春日大明神 | ||
境内社/摂社・末社 | 約束稲荷神社 厳島社 八坂社 洛陽二十五社天道天満宮 | ||
主なご利益 | 五穀成就、家畜の悪疫除け | ||
所在地 | 京都府京都市下京区西田町仏光寺通猪熊西入西田町615 | ||
最寄りの公共交通機関 | 京都市営バス四条大宮or四条堀川→5分 阪急電車 大宮駅→5分 |
天道神社 節分大祭
天道神社は仏光寺通沿いにある神社です。周囲は高い建物が少ない、住宅が並ぶ中にひっそりと、それでもどっしりと鎮座しています。
実は天道神社の存在を知らずに天道神社のある仏光寺通りの一本南の高辻通りを歩いていた私。チラリと見えた大きな木に呼ばれるかの様に、天道神社に辿り着きました。この日は2月3日。節分大祭の日に初めてお詣りさせていただくことになりました。
拝所の手前、右側に明治天皇の皇后昭憲皇太后の御胞衣(おえな)がありました。
一条家に誕生した皇后の栄華祈願のため,父君がこの地に御胞(おえ)衣(な)を埋納したところ,十九歳のとき皇后宣下を受けられたと伝えられる。
出典:京都市駒札
日向大神宮や吉祥院天満宮で菅原道真公の胞衣塚を見たことがありますが、実際に近代の方の胞衣塚を見たのは初めてでした。そして、皇后になったほどの大きなご利益。なかなかのパワーを持った神社の様です。
本殿に祀られているのは、天照大神、正八幡大神、春日大明神。有名どころが集まっているという印象です。またこの日は境内や社務所周辺に多くの人がいらっしゃったため、撮影は控えましたが、境内社もお稲荷さんや天満宮、弁財天社など、有名どころがギュッと集まった印象です。
※右に写るのが、皇后昭憲皇太后の御胞衣(おえな)。
節分大祭のご接待
この日は2月3日の節分大祭。境内では火が焚かれ、甘酒の接待をされていました。氏子でもなんでもないのですが、お声かけを頂いたので、100円を三方に支払って、お下がりの節分の福豆と甘酒をいただきました。寒空の下、生姜が効いた甘酒が冷えた身体を芯から温めてくれたのは、言うまでもありませんでした。とても美味しかったです。
この日は社務所でずっと話をしている人がいらしたこと、ご接待でお忙しそうだったこと、境内に人が絶えなかったことなどから、甘酒と福豆を頂いたあと、写真と御朱印は頂かずに天道神社をあとにしました。
2019年節分祭
2018年に続き、2019年も天道神社の節分祭に伺うことが出来ました。2018年はとても寒い日だった様に思うのですが、この日は雨予報。雨が降り出す直前に伺うことが出来ました。変わらず優しい雰囲気の境内で、福豆と甘酒のご接待をいただきました(100円)。あちこちで甘酒をいただいたのですが、天道神社の甘酒が一番美味しい様な気がします。
いただいた福豆、持ち帰る際に雨で少し濡れてしまいました…。
天道神社 再訪
なんとなく、近くに用事が出来る様なタイミングを待つのが嫌だったので、10日後に再訪してきました。2度目も、あの木を見つけた瞬間、すごく嬉しくなりました。
節分大祭の時も思いましたが、街中の住宅街故に大木が呼んでくれている気がする、天道神社。節分大祭の時には幕で仕切られていたため気になりませんでしたが、左の手前にも大きな木(多分銀杏の木)があります。
まず2度目ましてのご挨拶を済ませ、拝所から本殿を覗いて見たところ、私を呼んでくれていたのは、拝所と本殿の間に植えられているクスノキだったことがわかりました。区民誇りの木にも指定されている程立派なクスノキでした。
拝所と本殿の間にはおがたまの木(小賀玉の木)という木も植えられ、札が立っています。こちらのおがたまの木、社務所に説明が貼られていましたが、招霊(おきたま=神霊を招く)がなまったものという説がある、神社によく植えられている木だそうです。こちらも大きな木なので、是非拝所から覗き込んで見てください。
天道神社 境内社
拝所の左奥に、天道天満宮が祀られていました。小さなお社ではありますが、灯篭に天満宮の梅紋が入れられていました。たかが紋と言ってしまえばそれまでですが、大切に信仰されてきたことがよく伝わります。
辨財天社。鳥居の脇に、手水盤と寄り添う様に建っています。こちらの辨財天社、頂いた由緒書きによると、井戸の上に建っているとのこと。他の境内社と趣向が違うのは、井戸を覆っているなんだ、と納得。
そして、最初に訪れた時に気になっていた、約束稲荷様と八坂神社。
毎年十一月三日には例祭(神幸祭)が行われるほか,五月十七日には,長い竿の先に季節の花を三方向に結び高く揚げる,天道花神事(てんどうばなしんじ)が行われる。
出典:京都市駒札
天道花神事はかつては西日本〜四国辺りで多く行われていた神事だそうですが、今は天道神社でのみ行われている、五穀豊穣を祈る神事。近代化に伴い、周囲から田畑が消える中で守り継ぐのは大変だったことだろう、と思います。
天道花神事 20180517【再々訪】
2018年5月17日、天道花神事の日。伺ったのが午後だったために神事は既に終了していましたが、季節の花が結びつけられた花神事の竿は立てられた状態、境内は貸切でした。
もっともっと高い竿なのかな?と思っていましたが、鯉のぼりより低いくらいでしょうか?それでも紫の葱坊主のような花やカーネンションらしき赤、色とりどりの花が掲げられていました。
そして、160〜170㎝ほどの高さにある、おはぎ。160㎝弱の私は直接見られない高さでしたが、腕を伸ばして撮影してみました。
今回も、天道神社の拝所の中の楠が見えて来た途端、嬉しくなりました。
天道神社で茅の輪くぐり。
2018年6月30日、夏越の祓の茅の輪くぐりに伺いました。氏子の方々か神輿会の方々か…周囲を掃除されている方々以外、他に人はありませんでした。
それもそのはず、2018年の天道神社の夏越大祓神事は、17時から。ご近所の方々は神事の頃に訪れるのでしょう。
残念ながらその時間帯は用事があったため、神事を待つことなく、茅の輪くぐりだけさせて頂きました。
天道神社 御朱印。
天道神社で頂ける御朱印。「うちは400円頂くんですけど、よろしいですか?」と。値段は各寺社で決めて頂くものなので私としては問題なしでしたが、細やかなお声がけを頂いたことが嬉しかったです。
秋の例祭の際にまた伺いたいなぁ…と思う、柔らかな空気の天道神社でした。