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菅大臣神社 菅原道真公誕生の地、二箇所目。

菅大臣神社 概要

 

名称 菅大臣神社(かんだいじんじんじゃ) 創建 不明
主祭神 菅原道真 尼神 大己貴命
境内社/摂社・末社 火御子社 白太夫社 老松社 福部社 三玉稲荷・春崎稲荷社
主なご利益 学業成就・受験祈願
所在地 京都府京都市下京区菅大臣町187
最寄りの公共交通機関 京都市営バス 烏丸松原→450m
京都市営地下鉄 五条駅→北西へ約800m
京都市営地下鉄 四条駅/阪急烏丸駅 →南西へ約600m

 

菅原道眞公誕生の地 二箇所目

 

おすすめする理由

・菅原道真公誕生の地(二箇所目)
・和歌に読まれた飛梅のある神社
・京都市営地下鉄 四条烏丸駅から徒歩圏内

 

菅大臣神社への入り口は三箇所。

 

南北に走る四条通りと五条通りの間の唯一の2車線の高辻通りを西に向かうと、東西に走る大通りの烏丸通りと堀川通りの間に、菅大臣町という地名があります。この辺りには、菅原家の邸宅や、学問所があった場所。その菅大臣町に菅大臣神社があります。菅大臣神社への入り口は3箇所あり、高辻通り、高辻通りの一本北側の佛光寺通り、南北に走る堀川通りから入ることが出来ます。

菅大臣神社に伺ってみてすごく変わっているな、と思ったのは、鳥居の奥に民家が多くあること。神社が先か民家が先か?と言われたら、多分神社が先かと思われますが、鳥居の奥に住む、というのはなんだか非常に守られているような、そんな気がします。

 

官大臣神社

※高辻通り沿いの入り口から。

官大臣神社

 

官大臣神社

※社殿前から仏光寺通方面を覗く。この先に北菅大臣神社があります。

 

堀川通り沿いの入り口、社殿の正面です。こちらの門は冠木門。ガッチリとした印象を受けます。

堀川通り沿いの入り口横には、京都市設置の駒札(鉄製)がありました。京都市設置の駒札、鉄製のものと木製のものは何気に書かれていることが違います。両方あった場合は、ぜひ両方に目を通して見てください。

石柱や駒札にもある通り、ここは道真邸があった所で、菅原道真公降誕の地と言われています。

 

官大臣神社

※堀川通り沿いの入り口から。

 

官大臣神社

 

 

菅原道真公の生誕の地といえば、南区の吉祥院天満宮も忘れては行けません。どちらも菅原家所縁の地、どこで生まれていてもおかしくありません。

吉祥院天満宮 最初に作られた天満宮!?
菅原道真公誕生の地と言われる吉祥院天満宮。最初の天満宮とも言われている吉祥院天満宮は、ちえと能力開発のご利益があると言われています。少し足を伸ばしてみては?※境内には保育園があります。また、近所の子供達の遊び場になっています。参拝の際は十分にご注意ください。

 

また、日向大神宮の山肌には、道真公の胞衣塚がありました。

日向大神宮 京の伊勢 京都からお伊勢さんを拝む遥拝所
日向大神宮 京の伊勢と呼ばれる日向大神宮は時が止まったような空間と静寂に包まれた神社です。境内神社まで参拝すると、多くの神様にご挨拶をすることが出来ちゃいます!

 

産湯の井戸などは菅大臣神社・吉祥院天満宮に共通しているのですが、実際どちらが?というのは今となってはわからないのでしょう。なかなか狭い地域の中で、歴史の謎が。どうやら生まれた時からあちこちと、お忙しい方のようです…。

 

撫で牛、狛犬、狛犬、撫で(られない撫で)牛、狛犬

 

本殿前に、手水社がありました。菅大臣神社の手水社、撫で牛さんが見守り、絵馬が掛けられ掲げられ、いろいろギュッと集められています。古い絵馬が掲げられているのを見ると、昔の人の思い入れの強さを感じます。

 

官大臣神社

官大臣神社

 

第三の鳥居にあたる、社殿前の鳥居の横には、狛犬さんが2組いらっしゃいます。京都市設置の木製の駒札の横には、比較的綺麗で新しい狛犬さんたち。こちら、勇ましく若々しい感じで、一番外を守っていました。

 

官大臣神社

官大臣神社

 

菅大臣神社 本殿へお詣り。

 

手水社の横から見た、社殿全体像です。後ろに区民の木の大きな銀杏があり、紅葉の終わりを綺麗に彩っていました。

 

官大臣神社

 

続いて、灯篭の横の狛犬さんたち。非常に可愛らしい、といった印象です。巻き毛もふんわり広がっていて、チャーミング。

 

官大臣神社

 

鳥居を潜ると、何故か檻のような建物の中に、狛牛のように両側に撫で牛さんが。ついつい撫で牛と呼んでしまいますが、御神牛とでも呼んだ方が良いのでしょうか?触られないようにするためなのか、建物の中に居る理由や謂れは不明です。そもそも、天満宮の牛さんと言えば、道真公を守った牛のはず…。考え方を変えれば、牛舎に住んでるちょっとリッチな撫で牛さん、とも捉えることができます。

こちら、目が塗られているのですが、何故か目が合わない雰囲気の牛さんたち。そばに置かれた折り鶴に、信仰の深さを感じました。

 

官大臣神社

官大臣神社

 

菅大臣神社飛梅

 

そして、社殿前の、変わった雰囲気の狛犬さんたち。招いてる…?と思ったのは、私だけでしょうか?上げてる前足の下の部分が剥がれて居るので、もしかしたら何かがあったのかもしれません。でも、どう見ても招き狛犬と呼んで良さそうな前足の形。そして、反対の狛犬さんの足元には、子狛犬…?駄々をこねるかの様に、前足に縋り付いていました。時々、子狛犬さんを諌めるかのように、子狛犬の上に前足を置いた狛犬さんを見かけますが、その子狛犬さんが逃走したパターンでしょうか?

いつも狛犬さんたち、と呼んでいますが、本当は狛犬と獅子なんですよね。口を開いたていて頭に角がないのが獅子、口を閉じて頭に角があるのが、狛犬。広義的に両方揃って、狛犬と呼ばれているわけです。

でも、こちら菅大臣神社本殿前の狛犬と獅子は、阿の獅子と吽の獅子、という感じ。獅子舞の獅子のように四角い顔と大きな目と口。狛獅子と言った印象です。

 

官大臣神社

 

菅原道真公が祀られているのに天満宮という名ではないのは、尼神様 大己貴命様が祀られて居るからだろう…と思いながら、お詣り。いい色をしています。唐門部分は檜皮葺、その奥の碧殿の屋根は銅巻柿葺で、とても重厚で豪華な様子が伺えます。本殿はもと下鴨神社の本殿を1869(明治2)年に移築したものだそうです。

市内にはよく、○○神社の本殿を移築したものです、という神社があります。解体して運んで再建して…と考えると、非常に立派で丈夫な建物が多いんだなぁ、と思います。

 

官大臣神社

官大臣神社

 

本殿社殿の前には、火御子社 白太夫社 老松社 福部社があります。

道真公が生まれたと言われている地に立つ神社ですから、やはり天神様とご縁の深い方々が多く祀られています。福部社は道真公の舎人として、牛のお世話をしていたと言われる十川能福(そごうののうふく)を祀っていて、天満宮の摂社としてよく見かけます。その名前からでしょうか?福徳の神様として、金運や開運、招福のご利益があると言われています。

 

この社殿の裏側に、産湯に使ったと言われている井戸があります。

 

官大臣神社 手水舎横のお稲荷様

 

撫で牛さんが見守る手水舎の横に、お稲荷様が祀られています。こちら、三玉稲荷・春崎稲荷社(崎の字は、立と可が引っ付いた字)と額に書かれていました。やっぱりお稲荷さんは朱色だなぁ、と思いながらお詣り。狛犬に負けず可愛らしいお狐さんたちがいらっしゃいました。

 

官大臣神社

 

菅大臣神社の茅の輪

 

2018年6月30日、夏越の大祓のこの日15時過ぎに再訪したところ、境内の茅の輪はチガヤが抜かれたあとのようで、少し疲れたような印象。本殿前には昨年作られたものでしょうか?小さな茅の輪が返納されていました。昔は茅の輪くぐりの茅の輪からチガヤを抜いて小さな茅の輪を作り、腰から下げてお守りにしていたと言われています。多くの神社では注意書きなどはされていませんが、大祓の神事ができなくなったら本末転倒、境内に「チガヤを抜いて小さな茅の輪を作ってお持ち帰りください」というアナウンスがない場合は、大祓の神事が終わるまでは抜かない方が良いかと思われます。

 

菅大臣神社の茅の輪

 

 

2018年の菅大臣神社の大祓式は5時からと書かれていました。多分、朝の5時ではないと思われますが、大祓式の時間帯ではなかったため、境内に人影は少なく、ゆっくりと茅の輪をくぐらせて頂きました。

茅の輪くぐりの作法が張り出されている場合は別として、基本的には左→右→左で本殿にお詣り、です。

 

菅大臣神社大祓式お知らせ

 

菅大臣神社の御朱印

 

菅大臣神社の御朱印は、手水舎の前にある社務所で頂きました。社務所の建物には入り口が二箇所あるのですが、社殿に一番近い入り口ではお茶会が催されているようで、和服姿が艶やかなご婦人が出入りされていました。その隣の、建物の真ん中あたりの入り口に「社務所」と書かれているので、そちらを訪れてください。

 

官大臣神社

 

この辺りは車で廻るよりも、自転車や徒歩で廻る方がオススメです。道元禅師示寂の地や親鸞聖人入滅の地、本能寺の跡も徒歩圏内です。ルートを選んで、あちこち寄ってみてくださいね。

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