夏の土用の京都では、あちこちの神社でお祭りが行われています。
今回はそんな夏のこの時期に行われる、夜店が出ている、お祭りムード満点のお祭りをご紹介いたします。
京都の朱雀、南を守る方位の神様、城南宮の例祭
名神高速京都南インターを降りてすぐにある城南宮。広い神苑を利用した曲水の宴が行われたり、大きな車用の茅ノ輪が用意されたり自動車のお祓いに多くの人が訪れたりと、京都でも広く親しまれている神社です。
お涼み神楽
毎年7月20日、城南宮では例祭(れいさい)、もしくはお涼み(おすずみ)と呼ばれる例祭が行われています。
この城南宮のお涼み、巫女さんによる祓神楽というお涼み神楽が奉納され、福笹が授与される、とても美しく京都らしいお祭りです。
※写真はお涼み神楽の後の表舞台の片付けをしている巫女さんと宮司さん。
社殿の前には涼やかな氷柱が2本立てられ、それぞれに「無病息災」「方除安全」と書かれた木札が埋め込まれていて、参拝者はその氷柱を触ります。氷柱を触ることにより、邪気を祓うことが出来るそうです。多く触られている高さの所は次第に凹んで行くので、よくわかります。
また、夜店も出店しているので、近隣に住む子どもたちも浴衣を着て遊びに来ている、地元の人に愛されている夏祭りです。
交通手段が多いが場所で行われるお祭りとは言えませんが、昔ながらの夏祭りの雰囲気を楽しむことが出来ます。
四神相応の一社として五社巡りでも有名な、平安遷都から京都を守る城南宮。
昼間の美しい庭園を廻る城南宮も見応えがありますが、THE 夏祭り!! というムード満点の例祭は、京都では稀少です。
城南宮概要
名称 | 城南宮概要 | 創建 | 不詳 |
主祭神 | 城南大神(国常立尊、息長帯日売命(神功皇后)、八千歳神(大国主命)) | ||
境内社/摂社・末社 | 天照皇大神、市寸島比売神、天之御中主神、菅原道真公、宇気母智之神、天児屋命、大山咋神、少名毘古那神、猿田彦神、綿津見神、大国主命、真幡寸大神、応神天皇、金山毘売神など | ||
主なご利益 | 方除、家庭円満、厄除、安全祈願、車のお祓い | ||
所在地 | 京都市伏見区中島鳥羽離宮町7番地 | ||
最寄りの公共交通機関 | 京都市営地下鉄竹田駅/近鉄京都線竹田駅下車 徒歩15分、市バス19系統(1時間にほぼ1本)城南宮道下車 駐車場:200台 |
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拝観料・神楽観覧料 | 無料 | 神苑拝観料 | 大人600円 小人400円 障害者手帳をお持ちの方 300円 (団体料金は別) |
城南宮公式サイト↓
旅人に愛された、おせき餅
城南宮の隣を走る国道一号線沿い、城南宮の西の鳥居の向かい側に、おせきもち本店というお店があります。
<前略>…江戸時代、この地に「せき女」と申す娘が居て、その大道をのぼって来た旅人に茶屋を設け、編笠の形をした餅を編笠の裏にならべて、道ゆく人に食べさせていました。大変、心の美しい、「せき女」は真心をこめて餅を造り、旅人を慰め、いたわったため大変評判になりました。…<後略>
出典:おせき餅の栞
※画像は頂きもののお土産用、10個入り¥1,080-
このおせき餅、ちゃんとしたお餅の上に、懐かしい感じのつぶ餡がズッシリとのった、食べごたえのある和菓子です。甘さ控えめな最近のお菓子とは少し違いしっとりとした餡と本格的なお餅の組み合わせは、素朴な美味しさ、と言えば伝わりやすいでしょうか?
おせき餅のお餅は時間が経つと固くなってしまうので、お土産用を購入する時は、当日食べられる分だけ購入することをオススメします。
また、おせきもち本店ではお土産だけではなく、店内で食べることも出来ます。観光の途中で立ち寄る際には、店内で食べる方がオススメです。
名神高速南インターを降りてすぐの立地なので、見落としてしまいがちですが、450年以上続く門前菓子。お祭り前に立ち寄ってみてくださいね。
おせき餅
京都府京都市伏見区中島御所ノ内町16
営業時間:8:30~18:00
定休日:月、火
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