島原住吉神社 概要
名称 | 島原住吉神社 (しまばらすみよしじんじゃ) |
創建 | 不明(勧請 1732年) |
主祭神 | 宇迦之魂命 住吉大明神(住吉三神(底筒男命・中筒男命・表筒男命)) | ||
境内社/摂社・末社 | 幸天満宮・弁財天社 | ||
所在地 | 京都府京都市下京区西新屋敷下之町1-6 | ||
最寄りの公共交通機関 | JR山陰線 丹波口駅 → 4分 京都市営バス 島原口 → 10分 |
島原住吉神社は、JR丹波口駅からすぐ。
私が知る、下京区にある3ヶ所の住吉神社。
3ヶ所目の住吉神社となった島原住吉神社は、JR山陰本線丹波口駅からすぐの場所に鎮座していて、下京区の住吉神社3社の中では1番西にある住吉神社になります。
このJRの高架の西側には京都市中央市場があるため、高架の西と東で大きく雰囲気が異なります。西側は中央市場ですが、東側は島原住吉神社の名前の由来ともなっている、島原と呼ばれる元花街。現在は花街の雰囲気を残す建物は少なくなっています。
島原住吉神社へお詣り。
島原住吉神社の入り口には、由緒が書かれた綺麗な石碑が建てられています。。色々な本やネット上の情報を調べたのですが、その多くがこの石碑の内容だったため、今回のお詣りは、この石碑頼りのお詣りとなりました。とても綺麗で正面から撮影すると姿が写り込んでしまうこの石碑。島原伝統保存会と記されていました、地元の有志の方々でしょう、昔から今まで変わらず信仰を集めて来た神社であることが伺えます。
正面に立つ(南から北を見る)と、鳥居→拝殿→社殿と一直線に全てを見ることができます。玉垣で隠れていますが、鳥居を潜るとすぐ左手(東側)に、手水鉢があります。この日、水は出ていませんでした。
拝殿前から。見ての通り拝殿と本殿が祀られて居る社殿との距離は、非常に近いです。1〜2mほどしか離れていないのではないでしょうか? その近さ故、社殿全体の写真を撮ることは出来ませんでした。
宇袈宮と読むのでしょうか…?加えるの下に大に見えますが、そんな漢字は思い当たらず…。
そんな狭い拝殿と社殿の間に、小さいながらも風格のある狛犬さんたち。角のある獅子さんには久々にお会いした気がします。
境内社 幸(さいわい)天満宮
境内、社殿の西横辺りに、幸天満宮があります。こちらも境内の石碑だけが頼りです。小さなお社が社殿に守られていました。
弁財天様と御神木の大銀杏が待つ、境外社
島原住吉神社には、ちょっとだけ離れた所に境外社があります。千本通を一本北に上がった(JR丹波口駅方面に向かった)場所、建物が立っているために島原住吉神社からはわかりにくいですが、境内の裏手にあたる場所にある大銀杏が目印の弁財天社です。現地の説明の石碑によると、この大銀杏は元々は住吉神社の境内だった場所。
隣接する角地は駐車場になっているため、駐車場の一角にいきなり鳥居が現れるかの様な印象を受けます。この駐車場により鳥居に入りにくい印象を受けますが、玉垣と反対側の民家の横に人が一人通れる位の細い道があります(鳥居のギリギリまで駐車スペースとなっています、ご注意ください)。
詳しい説明はありませんが、こちらの弁財天社には、美須龍王、弁財天女、歳白龍王が祀られていると思われます。
今回伺った際、弁財天社の正面には美須龍王、弁財天女、歳白龍王のお名前が書かれていたのですが、裏の玉垣を覗いたところ「八大龍王 妙吉龍神」と書かれた石碑が大銀杏の根本に置かれていました。
こちらの八大龍王 妙吉龍神は、もしかしたら御神木に関わる龍神様かもしれませんが、詳細は不明です。
島原住吉神社 御朱印
島原住吉神社の御朱印は、裏の社務所のインターホンを押して対応していただきました。インターホンを押す時、未だに緊張します。
中に入れて頂いて御朱印帳をお渡ししようとしたところ、
「もう歳やから自分で押してくれる?」
と。最初に渡されたのは、「島原住吉神社」の判。上下を確認して渡してくださいました。どこに押そうか迷って居たところ
「この辺に押したらいいよ」
と教えられるまま1つ目を。次に丸印、最後に朱印をと順番に上下を確認してから手渡していただき、全て自分で押させていただきました。
自分で御朱印を押すのは初体験。まっすぐ押すのはなかなか難しく、島原住吉神社の社名の印が少し斜めになってしまいました。斜めになって焦っていた所に、ご近所の方らしきご婦人が「○●さん!」と…。
自分で朱印を押すという突然の展開と来客で、動揺と緊張で由緒書きを頂けるかどうかさえ聴き忘れたままお詣りを終了しました。
普段サラサラっと押して書いて頂いている時には気がつきませんでしたが、御朱印を書くというのもなかなかの職人技なんだなぁ…と痛感、今後御朱印の列に並んでも「まだ順番来ないかなぁ?」とは思わないことでしょう。
社務所を出てすぐに目に入ってきたのは、本殿を囲む拝所の裏に掲げられた敬神の額。思わず背筋が伸びました。
私にとって、下京区3ヶ所目の住吉神社となった、島原住吉神社。
下京区の中でも近い場所に集まっている印象を受ける、この3社。地図を見ても並んでいる訳でもなく、所以や因果関係なども聞いたことがないのですが、その理由を考察するのもなかなか楽しいのでは?と思います。
※社務所は看板がかかっていますが、観光寺院ではないため、大挙されると御朱印等の対応が難しいかもしれません。大人数で伺う時は、事前に問い合わせてみてください。
京都中央市場のイベント帰りに立ち寄るのも良いかもしれません。
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