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市比賣神社 女神様たちが女性を守護する神社

市比賣神社 概要

 

名 称 市比賣神社
いちひめじんじゃ
創 建 795(延暦十四)年
主祭神 多紀理比賣命(宗像三女神)
市寸嶋比賣命(宗像三女神)
多岐都比賣命(宗像三女神)
神大市比賣命
下光比賣命
境内社/摂社・末社 植松稲荷社 衆霊殿
主なご利益 女人厄除け 良縁 子授け 安産 市場守護
所在地 京都市下京区河原町五条下ル一筋目西入ル
最寄りの公共交通機関 京阪電鉄 清水五条駅 → 約5分
京都市営バス 河原町五条正面 → 約3分
京都市営地下鉄 烏丸線 五条駅 → 約10分

 

女性守護の神社と言えば、市比賣神社

 

京都市下京区、六条河原町の一本北の通りを西に入った所に、女性守護・女人厄除けで有名な市比賣神社があります。河原町通りの交差点の角には、通常は閉められている市比賣神社の授与所があり、目立つ看板も出ているので、迷うことなく辿り着ける神社です。

 

市比賣神社

 

この市比賣神社、訪れるとわかるのですが、入り口と社務所の上にはマンションが建っているという、ちょっと変わった作りに見えます。

まるでマンションの下にある神社かの様な錯覚に陥りますが、鳥居も含め、本殿や境内社の上にはマンションはなく、あくまでも社務所と入り口だけが建物の下にあるのです。

 

市比賣神社

市比賣神社

 

入り口横の壁に、いつもの京都市の駒札。市場とのつながりや長年にわたる皇室とのつながり、そこから生まれた神事などを端的にまとめた、濃い内容の駒札となっています。

 

市比賣神社

 

市比賣神社 境内の様子

 

市比賣神社の手水鉢。この日は大きな榊の枝が入れられていました。浮かべられているというよりも、沈められているけれど勢い余ってちょっと飛び出している、と言う表現の方が適切なほどの量でした。酷暑の京都、新緑よりも濃い緑が水中で落ち着きを見せ、非常に心地よい色合いです。また、榊が浸けられた水で手や口を清めることで、より一層清められる気がしてしまう、嬉しい配慮です。

鳥居の奥には御本殿があるのですが、本殿への参拝は通常はガラス越しでの参拝になります。ガラス越しでの撮影はなかなか難しく、本殿は参拝だけで終わりました。

 

市比賣神社 手水鉢

市比賣神社 扁額

市比賣神社 御本殿前 境内案内看板

 

本殿で祀られているのは、宗像三女神(多紀理比賣命様、市寸嶋比賣命様、多岐都比賣命様)と神大市比賣命様、下光比賣命様の五柱、全て女神様。女性守護や女人厄除けのご利益を頂けるのも納得です。

 

歴代皇后の御崇敬が篤く、現在も「皇后陛下勅願所」であります。

出典:市比賣神社 公式サイト 市比賣神社とは

 

駒札にも書かれていますが、市比賣神社は皇室との繋がりが深い神社故、本殿も京都御所の方を向いています(京都御所は市比賣神社から北〜北西方向にあります)。皇室との繋がりが深い神社は他にも多々ありますが、北向きの本殿は珍しく、勅願所というだけのことはあるなぁ…と改めて思います。

 

市比賣神社 境内社と天之真名井

 

本殿横にモダンに佇む、カード塚。神社の中に不釣り合いに思えるほど近代的な形の塚ですが、カード自体が近代の物なので、この形で良いのでしょう。使い終わったカード類や診察券などが納められていました。元々は市場の鑑札を発行していたことがカード塚を作る起因になった様ですが、社務所ではカード型のお守りも販売されていて、毎年9月9日の重陽の節句にはカード感謝祭も行われています。

このカード塚、こんなにもモダンですが、隅の方にあるために最初に訪れた時には見落としていました。

 

市比賣神社 カード塚

 

境内社の稲荷神社。こちらには植松稲荷大明神と書かれた提灯の他、三徳稲荷大明神、市助稲荷大明神など、他のお名前が書かれた提灯が吊るされていました。最初は近づきすぎて気がつきませんでしたが、お社の土台部分に穴が空いていて、そこにお賽銭を入れることができます。

 

市比賣神社 植松稲荷社と衆霊殿

 

衆霊殿の前にある、天之真名井。天之真名井は落陽の七名水の一つと言われる名水です。

 

境内の左手奥に、こんこんと涌く天之真名井がある。古来、皇子・皇女の誕生の産湯に用いられていたが、現在は水を飲み絵馬に1つだけ願い事を書いて奉納すると願いが叶う、願い事の叶う名水として親しまれている。

出典:京都府観光連盟公式サイト 京都府観光ガイド-天之真名井

 

天之真名井の上には人気のおみくじ、姫みくじが置かれています。この姫みくじに願いごとを書いて天之真名井の上に奉納すると、願いごとが叶うとも言われています。姫みくじは入り口の祈祷・お守り受付と書かれている社務所で頂くことができます(800円)。願いごとを書くためのペンが置いてあったか?は定かではありませんので、購入の際に問い合わせてください。

天之真名井の向こうに絵馬を奉納する場所もあるので、この辺り一帯、多くの人の願いごとで溢れていますが、その勢いにも負けないほどの天之真名井の水量。一口頂きましたが、冷たく美味しい水でした。

 

市比賣神社 天之真名井

市比賣神社 天之真名井の上の姫みくじ

 

市比賣神社の御朱印と御朱印帳

 

一度訪れたことのある寺社の社務所(事務所)は素通りすることが多いのですが、今回、諸用がありお邪魔したところ、御朱印が変わっていました。お伺いしたところ、和紙を使った書き置きの御朱印に日付を入れるように変更された様です。

書かれている文字も「市比賣神社」から「市比賣大神」に変更されています。

 

市比賣神社御朱印・旧

※平成二十八年十月廿三日拝受

市比賣神社御朱印・現

※平成三十年八月廿一日拝受

前回は御朱印帳に直書きして頂きましたので、書き置きでの対応になったことは非常に大きな変更ですが、人気がある神社故の苦肉の策なのでしょう。

新しく頂いた御朱印、スキャンしたところわかりにくくなってしまいましたが、所々につやのある光沢の繊維の塊がある綺麗な和紙が使われています。欲を言うならば、市比賣神社の社務所で販売している御朱印帳に納まるサイズの和紙に描いて頂けるとありがたい…です。帰宅して貼ってみたところ、数ミリだけ飛び出てしまいました。

販売されている御朱印帳は以前と変わらず。私が現在も愛用している優しいピンクの御朱印帳でした。

 

市比賣神社御朱印帳

※市比賣神社御朱印帳 2000円(御朱印なし)

 

 

下京区には、女性守護のお寺もあります。

粟嶋堂 宗徳寺 女性の一生を守る神様とのご縁結び
全国に残る『アワシマ信仰』。昔から京女の信仰を集めた粟嶋堂。女性を守る神様の粟嶋大明神とご縁を結ぶなら、粟嶋堂 宗徳寺へ。大きな観光寺院ではありませんが、京都水族館へ行く途中に気軽に寄ることが出来ます。

 

霊感があるという著者の方が市比賣神社を参拝された様子を書かれています。今回の参拝前に拝読しましたが、神様とお話できたら楽しいだろうなぁ…と思ってしまう一冊です。

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