粟嶋堂 宗徳寺 概要
名称 | 粟嶋堂 宗徳寺(あわしまどう そうとくじ) | 山号 | 福智山 |
御本尊(宗徳寺) | 阿弥陀如来様 | 粟嶋堂 | 粟嶋大明神 |
開基 | 南慶和尚 | 宗派 | 西山浄土宗 |
札所 | 巡礼通称寺 | ||
住所 | 京都府京都市下京区三軒替地町124 | ||
最寄りの公共交通機関 | 京都市営バス 下京区総合庁舎前→徒歩5分 JR京都駅→徒歩10〜15分 |
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駐車場 | 境内に駐車可 | ||
月例祈祷会 | 毎月1日と第一日曜日 午前10:30から | ||
開門時間等 | 9:00~17:00 | 拝観料(通常) | 無料 |
・人形供養を待つ多くの人形
・京都駅から近く、梅小路公園や京都水族館に行く途中に立ち寄れる
『あわしまさん』と親しまれる粟嶋堂
京都市下京区、立地としては京都駅と京都水族館の間に粟嶋堂宗徳寺(あわしまどう そうとくじ)があります。この粟嶋堂宗徳寺は、地域の人に『あわしまさん』と呼ばれ親しまれているお寺で、どちらかというと観光寺院というより地域に根差したお寺です。
粟嶋堂宗徳寺は不動堂明王院と同じ、西山浄土宗(せいざんじょうどしゅう)。
京都駅周辺に2箇所も西山浄土宗のお寺があることも、少し気になりました。
粟嶋堂
庚申堂、咲分稲荷社、粟嶋堂本堂と並び建っています。粟嶋堂は、宗徳寺の中の一堂を指します。粟嶋大明神様は本地仏が虚空蔵菩薩様で垂迹(すいじゃく)が少彦名神です。
本地(ほんじ)とは、本来の境地やあり方のことで、垂迹(すいじゃく)とは、迹(あと)を垂れるという意味で、神仏が現れることを言う。
出典:wikipedia-本地垂迹/span>
ガッツリ神仏習合です。虚空蔵菩薩様が少彦名神様として現れた、ということでしょうか?それとも、少彦名神様が虚空蔵菩薩様として現れた…ということ?と毎回迷う、神仏習合ですが、どちらのご利益も頂けるならそれ以上のことはない!という開き直りに辿り着きます。
婦人病治癒を始めとして安産・子授け、裁縫の上達、人形供養など、女性に関するあらゆることに霊験のある神とされ、江戸時代には淡島願人と呼ばれる人々が淡島神の人形を祀った厨子を背負い、淡島明神の神徳を説いて廻った事から信仰が全国に広がった。
出典:wikipedia-淡島神(あわしまのかみ)
アワシマの字には様々な字が用いられている様ですが、全国のアワシマという寺社仏閣が女性に関する霊験のある神様だとは知りませんでした。
京都の粟嶋堂でも、女性の御守という御守りがありました。
本堂の両脇には弁財天とびんずる神様がいらっしゃいました。伺ったのは冬の最中。寒空でも撫でられる為に外に居る、びんずる神様。びんずる神様は病を除ける撫で神様。寒い中ずっと外に居るのは大変だなぁ、ありがたいなぁ、と思いながら撫でて来ました。
宗徳寺本堂はこちら。
受付所の建物の横から入った先には、宗徳寺の御本尊、阿弥陀如来様がガラスの向こうに鎮座されていました。お堂に勝手に入るのは気が引けたため、外からお詣りしました。粟嶋堂に比べて、ひっそりしている感じがします。
今は塀で囲まれている為同じ敷地内に感じますが、神様がゾーンと仏教ゾーンが入り交じっていないのは、明治時代の神仏分離の影響です。
与謝蕪村の石碑
境内に入り目に付くのは与謝蕪村の石碑と、多くの人形です。与謝蕪村も淡島堂で娘の病気回復を祈願し、『粟嶋へ はだしまゐりや 春の雨』という句を残しています。これは、お百度参りをする女性を見て読んだ歌だと言われています。
そして、粟嶋堂境内でもう一つ目を惹くのは、多くの人形。日本人形やひな人形、ぬいぐるみなどの多くの人形が、境内のあちこちでお炊き上げを待っています。粟嶋堂では人形供養が行われています。顔が付いている物は全て人形として供養して貰えるそうです。境内の人形は、毎月のお炊き上げを待つ人形。御朱印と一緒に頂いた資料によると、閉門後に御住職がご神前に一体一体並べて、顔を見ながら読経供養してくださるそうです。
長年一緒に居た人形も手厚く供養されるなら安心してお任せ出来ます。
幼い頃に遊んでいた人形を供養して、良縁を願い、子授けから出産、婦人病平癒を願う。本当に女性を一生守ってくれそうだなぁというのが、正直な感想です。
実際、かつてこの粟嶋堂周辺にあった島原遊郭の女性たちも、日参していたとか。
粟嶋堂 宗徳寺 御朱印
粟嶋堂 宗徳寺で頂ける御朱印は、粟嶋大明神様のものです。
『大明神様もお寺用の御朱印帳で良いですか?』
と聞いた所、
『ここはお寺なので、大明神ですがお寺用であっていますよ』
とのお話でした。
地図でもわかるように、本当に京都駅と京都水族館の中間辺りにあります。梅小路公園や京都水族館に女の子と一緒に行く時は、その女の子が一生守られる様、是非ご縁を結んであげてくださいね!
女性守護・女人厄除けの神社はこちら
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