不二桜が咲きました。
2018年3月28日。六孫王神社の桜を見て近くで時間を潰した後、東寺の夜桜ライトアップに行って参りました。
東寺 夜桜ライトアップ2018-不二桜に祈りを込めて-
東寺の夜間拝観などは、この東側を走る大宮通り沿いの東門からのみの入場となり、拝観料もこちらで支払います(交番とバス停の間)。バスで来られる方、「東寺東門前」以外のバス停で降りた場合は、東寺沿いにぐるりと回ることになるので、ご注意ください。
2018年は桜が非常に早かったのですが、多くの人で賑わっていました。境内は駐車場としても利用されているので、ロープで歩行者用に仕切られた、石畳の上を歩くと安全です。
最初に足を止めて写真を撮る人が多い場所は、宝蔵の周りの水路の様に水が張られた場所。水面に反射して、とても綺麗です。宝蔵の西側は、三脚を立てる人が居たり順番待ちになっていたり…と、桜はそんなに植えられて居ないのですが、昼間でもとても混む撮影スポット。夏場には蓮が咲き誇ります(その後、下の画像の様に蓮のジャングルになります)。
※宝蔵の東側
※宝蔵の西側
そのまま進むと庭園の桜が一斉に見えるため、多くの人がまた立ち止まり写真を撮って居ました。そしていよいよ、不二桜の全体がはっきり見えて来ます。
庭園入り口は、不二桜の撮影スポット
通常は有料の区間となっている、東寺の庭園と金堂・講堂。夜間拝観などの特別公開の時だけ開けられる門を入って直ぐの所に不二桜は植えられています。入り口辺りから撮影すると五重塔と不二桜を一緒に写真に収めることができるため、門の周辺はカメラやスマホを向ける多くの人が。後ろの方から撮影したため、私の写真にも多くの人の液晶が写り込んでいました(赤い◯が液晶画面です)。
不二桜と五重塔の最初の感動そのままに撮影したい!というのはもちろんですが、実は入り口の門の東側(講堂と反対の方向)に行っても、不二桜と五重塔を一緒に撮ることが出来ます。角度によっては講堂の屋根も写り込むオススメ撮影スポットなのですが、他の桜の写り込みがは少ないからでしょうか?毎年、こちらで三脚を立てている人はあまり見かけません。
庭園の中を、桜を見ながらフラフラと。
毎年、途中の五重塔が池に反射して映る場所で写真を撮るのですが、今年は散った桜が浮いていて、綺麗に写り込んで居ませんでした。多くの人が順番待ちしていたりしゃがみこんで撮影している場所は、不二桜か五重塔が写り込んでいる場所です。
池が静かな状態の時限定ですが、五重塔が綺麗に写り込むのは、飛び石で池を渡れる様になっている場所。講堂の反対側から撮影すると、綺麗に取れます。
この池、何箇所か渡れる様になっています。石で掛けられた橋の上からは毎年不二桜を撮影していたのですが、今年は横の木の枝が伸びて来ていて、不二桜を隠してしまっていました。
飛び石の所での池への五重塔の写り込みは諦めて、ベンチのある反対側に渡り、桜の写り込みを眺めていました。この飛び石を講堂側に渡ったベンチは毎年比較的空いています。でも、下の写真の様に綺麗な写り込みを見ることが出来ます。
思い思いに桜を見る人が再び多く集まるのが、五重塔の前の広くなっている場所。五重塔が近くに連れ、桜の量も増えます。かなり下の方まで枝が伸びているので、しゃがみこむと、桜と五重塔と月の写真を撮ることも出来ます。
五重塔は東寺のシンボル的な建物でもあるので、つい五重塔に目がいってしまうのですが、この五重塔の前の広くなった場所からも下の写真の様に、池に映り込む桜を写すことが出来ます。
五重塔を一周回る人は非常に少ないのですが、一周ぐるりと回って見てください。桜との距離が本当に近く、人も少ないので、ゆっくり桜を見ることが出来ます。以前、桜の花は受粉していると子房の辺りが赤くなる、と聞いていたので、今回はひたすら桜の真ん中の色の違いを見て回っていました。
五重塔の南側(五重塔と塀の間)、初層と金堂の屋根。
そして、金堂へお詣り。弘法市の日と同じ様に、金堂の正面の扉が開けられているので、ご本尊の薬師如来様のお顔を見てお詣りすることが出来ます。
五重塔から金堂と講堂の間辺りに続く道。振り返って見てください。桜の間に五重塔が見られるはずです。
講堂も扉が開かれていて、大日如来様をはじめとする立体曼荼羅を拝見することが出来ます。イケメンで人気のある帝釈天様は端っこなので少し見難いかもしれません。
夜桜ライトアップは開かれた扉からお詣りできる、東寺では貴重なスタイルなのに、境内の人出から考えるとお詣りをしている人が少ないです。勿体無い様な、ゆっくりお詣りできて、ありがたい様な…。
2017年秋に販売されていた、期間限定御朱印帳
梵天様と帝釈天様の限定御朱印が書かれた御朱印帳を拝受出来た、2017年の秋の夜間特別公開。この春はどうだろう?新しい御朱印は用意されているのかしら?と思いながら、帰りにお土産屋さんを覗きました。
この春の桜ライトアップでは、某鉄道会社の「そうだ 京都 行こう」の期間限定ということで、2017年秋の夜間特別公開で拝受出来た御朱印が再販されていました。形式も同じ、2つの御朱印がすでに書き込まれた御朱印帳をいただく形。夜間のみの取り扱いの可能性が非常に高いです。通常の御朱印はこの春の桜ライトアップ期間も昨秋同様、書き置き限定ですが弘法大師様の御朱印を拝受することが出来るようでした。
期間限定御朱印と御朱印帳は↓
年々厳しくなる夏の暑さのためか、年々枝が弱っているように見える、不二桜。東寺に花見に出向いた際は、「元気になって」と祈ってください。
【追加】2018年4月1日 東寺の様子。
毎月お詣りをしている東寺。今月は1日にお詣りに伺いました。ガラクタ市と花見とで、普段より多くの方が訪れていました。
不二桜は見頃を終えていましたが、境内の他の桜はまだまだ満開。少し日陰の北門を入った所の桜は見事でした。
御影堂の奥の三面大黒天様がいらっしゃる辺りでは、八重桜が蕾の状態で次の出番を待っていました。
東寺は魅力的な場所がいっぱい。ぜひお気に入りを探して歩いてみてくださいね。
2019年4月4日の夜桜拝観。
2019年の夜桜拝観。この日の不二桜は盛りを過ぎかけてかな…?というタイミング。例年になく三脚を立てた人が多く、なかなか写真が撮れない状態…。撮って見たものの、人が多く写り込んでしまっていました。
シダレ桜はあと少し、と言った所。枝先はまだまだ蕾でした。
2020年の東寺夜桜ライトアップ
新型コロナウイルス(COVID-19)が世界中で流行した2020年。東寺の夜桜ライトアップも3/14〜4/12だった予定を切り上げ、4/2で終了となりました。残念ながら伺うことはできませんでしたが、前を通った際に写真を一枚だけ。外から見ても中の桜の様子が伺えました。
2020年も少し早足だった、京都の桜。前を通った時に駆け足でお詣りをしただけなので、有料区域には入らず…。
東寺 概要
名称 | 東寺 (通称:教王護国寺) |
山号 | 八幡山 |
正式名称 | 金光明四天王教王護国寺秘密伝法院 (こんこうみょうしてんのうきょうおうごこくじひみつでんぽういん) 正式名別称:弥勒八幡山総持普賢院 |
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御本尊 | 薬師如来像 | 脇侍/安置仏 | 日光菩薩/月光菩薩 その他敷地内に多数 |
開基 | 桓武天皇 | 宗派 | 真言宗 |
住所 | 京都府京都市南区九条町1 | ||
最寄りの公共交通機関 | 近鉄東寺駅から徒歩約8〜15分 京都市営バス 東寺東門・東寺南門・九条大宮・東寺西門前 |
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夜桜ライトアップ 拝観時間 |
午後6時30分~午後9時30分 (午後9時受付終了) (夜桜拝観は再入場になります) |
拝観料(通常) | 大人・高校生:500円 中学生以下:300円 |
2017年は4月10日辺りが満開だった、東寺の桜。2018年はやっぱり本当に早く開花しました。それでも、京都市は北と南で天気が違うことも多々ある土地。まだまだ桜が楽しめる場所はいっぱいあります。
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