・乙訓鎮座神社巡りの一つ
木下神社 概要
名称 | 木下神社 (きのしたじんじゃ) |
創建 | 不明 |
主祭神 | 木花之佐久夜毘賣(こばな/こはなのさくやひめ)(木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)) | ||
脇社/境内社 | 右:皇太神宮(天照大御神) 左:春日大社・住吉大社(合祀) 境内社:稲荷社 |
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主なご利益 | 安産・火防 | ||
所在地 | 京都府京都市南区久世大藪町125 | ||
最寄りの公共交通機関 | 京都市営バス 築山停留所 → 徒歩約5分 京都市営バス 中久世 → 徒歩約8分 JR東海道本線(京都線) 桂川駅 → 徒歩約17分 JR東海道本線(京都線) 向日町駅 → 徒歩約25分 |
木下神社 細く長く続く参道
綾戸國中神社で御朱印を頂ける神社を一気に回ろうと決めたこの日、京都市南区の木下神社に参拝しました。
木下神社の参道は舗装されていない、踏み固められたまっすぐな100mほどの道です。正面に立つと、小さく割拝殿と本殿が見えます。参道の両端には小さな鳥居が建てられています。両脇が民家なのでその鳥居を超えて歩かないように…という配慮でしょうか?
参道の途中には一般道が走っています。Googlemapなどで検索すると、この参道が途切れた場所に案内されます。左手に建つのは、大藪町の自治会館です。
自治会館の前に、いつもの京都市の駒札と灯篭。木花之佐久夜毘賣のフリガナが「こばなのさくやひめ」となっています。駒札には祀られている木花之佐久夜毘賣様のことや境内社については書かれていますが、創建やなぜこの地に祀られたのか?などに関する情報は一切書かれていません。ここまで由緒略記が少ない駒札も、珍しいかも知れません。
駒札に書かれている、力石。灯篭と駒札の下に文字が彫られた石が3〜4個ほど置かれていました。全てが力石なのか?1つだけなのか?はわかりませんでした。
木下神社 割拝殿〜社殿へ。
木下神社の割拝殿。小さいながらもちゃんと割拝殿です。祭祀の際には戸が外されるのかな?と思わせる作りになっています。割拝殿を潜ると、「今からお詣りするんだ」という気持ちが高まります。
割拝殿には以前より、木下神社の御祭神の説明が掲げられています。掲載内容は京都市の駒札に書かれている内容と重複していますが、以前は駒札がなかった為、この説明だけが頼りでした。こちらの説明には木花之佐久夜毘賣「こはなのさくやひめ」となっています。どうやら「木花」の読み方は「こばな」でも「こはな」でも良いようです。
割拝殿の横に、境内社。京都市の駒札に書かれていた、稲荷社。
木下神社の本殿は、鉄柵でぐるりと囲われた覆屋の中にあります。遠目に見ている時には一つの建物に見えますが、近づくと左右には脇社が建てられていて、3社を囲っていることがわかります。大きな神社では境内社などに使われるであろう、社殿の大きさ。非常に小さな社殿ですが、合祀ではなく別の社殿として祀られています。鉄製の柵というと少し檻のような気もしますが、常駐する人がいない神社を野鳥や野良猫などから守る為の手段なのだろう…と思うと、守りたい人達の強い思いを感じます。
その強い思いは、覆屋の蟇股部分にも。覆屋なので装飾はなされていなくてもおかしくはないのですが、欄間のような彫刻を施された板がはめ込まれています。木下神社を守る人たちの愛情を感じる参拝となりました。
春に訪れたため、割拝殿から見た景色が非常に印象的でした。木下神社の神様たちはこの景色を楽しんでいるのだろう…と思うと、また桜を見る目が変わります。
木下神社は社殿の後ろが広く、隅にはまた別の桜が植えられ、のんびりとした空間が広がっていました。
木下神社 御朱印
木下神社の御朱印。木下神社の御朱印は、現地で御朱印を頂けるのは、元旦のみ。あとは同じく南区にある、綾戸國中神社の社務所で頂くことができます。
近くにはご主人である天津彦火瓊瓊杵尊を祀る、菱妻神社があります。菱妻神社の御朱印も綾戸國中神社で頂くことができます。
以前訪れた時、駒札を見かけた覚えがなかったので、駒札が立てられていたことに驚きました。また、境内の鬱蒼とした木々の様子も季節の関係か手入れをされたのかはわかりませんが、すっかり変わり、風通しの良い穏やかな印象を受けました。
地元の人の愛を感じる、木下神社です。
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