・限定御朱印が豊富で綺麗
・何と言っても捻れた木!! 過去最高の捻れ具合。
元祇園梛神社 概要
名称 | 梛神社(なぎじんじゃ) 元祇園梛神社 (もとぎおん なぎじんじゃ) |
建立 | 869(貞観11)年 |
主祭神(梛神社) | 素戔鳴尊、稲田比売命、宇賀御魂命、伊弉冉命、伊奘諾命、誉田別尊 | ||
主祭神(隼神社) | 建甕槌神、経津主神 | ||
境内社/摂社・末社 | 川上稲荷社 田中神社 | ||
主なご利益 | 疫病払い、厄除け | ||
所在地 | 京都府京都市中京区壬生梛ノ宮町18−2 | ||
最寄りの公共交通機関 | 京都市営バス 壬生寺道 すぐ/四条大宮→5分 阪急電鉄 大宮駅/京福電鉄 嵐電 四条大宮→5分 |
壬生寺 北門から徒歩3分、梛神社到着。
京都の大通りである四条通りと坊城通りの角にある、梛神社。今回は壬生寺から向かった為に、坊城通りから参拝スタートです。
坊城通りの鳥居の横には、年中行事と御朱印の見本が記されていました。年中行事が記されていると、祭祀のタイミングに合わせて伺いやすくなるので、非常にありがたい心遣いです。
というのも、梛神社は祭祀に合わせて限定御朱印が用意されることがあることで有名な神社なのです。(全ての祭祀で用意されているわけではないと思います、ご注意ください。)
また、2つ並んだ御朱印にも書かれていますが、こちら、梛神社の本殿と隼神社の本殿が並んで建っています。どちらかが摂社や末社ということではなく、神社が2つ横並び、というのは珍しいなぁ…と思いながら、見上げていました。
境内には大正期に遷座した式内大社の隼神社(はやぶさじんじゃ)が鎮座する。
出典:wikipedia-梛神社
坊城通り沿いから入った所の狛犬さんたち。しっかり鞠の上に前足を置かれています。尻尾も立派で、肉感的、なんともカッコイイ!と思った狛犬さんたち。
実は節分祭の日にもお詣りに伺っていました。節分祭では境内の中に古いお札などをお焚き上げするスペースが作られ、その場で燃やされていました。また、神剣鉾(みつるぎほこ)を拝受すると、巫女さんが花鎭(はなしず)め御神楽と呼ばれる御神楽を舞った後で受け取れるようでした。 またこの日は節分の限定御朱印が拝受出来るとあって、多くの人が社務所前から続く列に並んでいました(時間の関係上この日は断念しました)。
※2018年2月3日。狛犬さんの足で隠れた場所には、御朱印待ちの列が。
四条通りの鳥居の下から見た、梛神社と隼神社。阿の狛犬さんしか写っていませんが、ちゃんと一対で境内の入り口を守っています。顎が外れているような気がしますが…交通量の多い通り沿いですから、色々あるのでしょう。お仕事ご苦労様です。
四条通り側の入り口には、鳥居を挟んで梛神社と隼神社と書かれた大きな石柱が建てられています。(片側2車線、交通量人通りとも多い通り+バス停の前ですので、ご覧になる際はご注意ください。)
京都市の駒札は、四条通り沿いに立っていました。こちらにも書かれている通り、梛神社は元祇園社とも元祇園梛神社とも呼ばれています。
社伝では、貞観11年(876年)に京での疫病流行により播磨国広峰(広峰神社)から牛頭天王(素戔嗚尊)を勧請して鎮疫祭を行った際、牛頭天王の分霊をのせた神輿を梛の林中に置いて祀ったのが創祀という。
その後、牛頭天王の神霊を八坂に祀って祇園社(八坂神社)を創建する際、梛の住民が花飾りの風流傘を立て、鉾を振って楽を奏しながら神輿を八坂に送ったといい、これが祇園会の起源であるとしている。また、このことから梛神社は「元祇園社」と呼ばれるという。
出典:wikipedia-梛神社
今は神社で出会うことが多い牛頭天王は、神仏習合の神様。つまり、八坂神社とこの梛神社は、呼び方は違うけれど同じ祭神を祀っているということになります。本地垂跡などの考え方をしっかり理解することはまだ私には難しいのですが、一緒と思うと少しわかりいやすいかな?と思います。
四条通り側から入ってすぐにある、御供石(ごくいし)。町名にまでなった石はどこだろう?と探したところ、手水盤の奥にそっと祀られていました。昭和7年に移されたということで、すっかり周囲に馴染んでいましたが、じっくり見るとしっかりと模様があり、主張のある石に見えました。
ちなみに、梛神社の手水はオートセンサー、節水に一役買っています。
梛神社と隼神社 へお詣り
正面(ではないですが)から見ると、屋根が違うことがわかります。隼神社の本殿の屋根の上には、千木と鰹木があるのが見えます。フラフラし終わったところで、ようやくご挨拶。拝所にであろう場所と本殿の間には灯篭やお供えが置かれているのが見えました。
祇園祭が疫病が流行したことから祟りを防ぐために始まった御霊会が起源だということは知っていましたが、建甕槌神を祀る隼神社も疫病払いなのはなぜだろう?という疑問が残っていました。
江戸時代には「隼」が訛って「ハヤクサ」と読まれたことから、瘡(くさ:皮膚病の一種)の平癒のために信仰された。
出典:wikipedia-梛神社
京都の人ってそんなに訛っていたかしら?という疑問は残りますが、間紙の由緒書きによると、隼神社は「天下安穏五穀豊穣を護らせ給う」とのこと。なるほど、歴史を経て疫病払いに特化してもおかしくはないお力だ、と納得でした。
※上川稲荷社 綺麗な白狐さんたちが守っていました。
捻れた木がある場所は、パワースポット説
社務所の横、授与所の前あたりにある、この木。「願いの実 梛の実(おみくじ付き)」を購入した人が多くぶら下げて帰ったであろう梛の実が見受けられます。この木、見事にぐるぐる捻れています。「通常捻れない様な木が捻れている場所は、パワースポット」という話をどこかで見聞きしたことが。それが本当ならば、梛神社のこの木が生えている周辺は、かなり強いパワースポットと言うことが出来るのではないでしょうか?
梛神社全体が夜も車が耐えない様な大通りに面しているのに、穏やかで心地よい空間であったことは間違いありません。近くでその捻れ具合を見てみてください。
視覚で判断することができる、木が捻れている、というのは判断基準としてわかりやすいなぁ、と思います。
元祇園梛神社・隼神社 御朱印
今回、梛神社の社務所で拝受した御朱印は2種類。通常時に拝受出来る梛神社と隼神社の御朱印です。それぞれの社紋が入れられています。何より嬉しかったのは、御朱印の朱色や墨が反対側に移らない様にするために挟まれる、間紙が由緒書きになっていたこと。このタイプの間紙は多くの寺社で用いられていますが、由緒書きをもらい忘れがちな私にはとても心配りに感じられます。
今回、基本の御朱印を拝受出来ました。また折を見て伺います。
元稲荷、元出雲、元祇園…とお詣りして来て、元と付く神社は意外と多いのだ、というのが正直な感想。流れに乗って元伊勢…も伺いたいのですが、京都市内から日帰りではちょっと無理そうです。
平成三十一年節分祭に伺ってきました。【追記】
平成三十一年節分祭の日、夕方までお天気だったこの日の京都ですが、梛神社に到着した16時過ぎには既に雨が降っていました。それでも、境内では多くの人が参拝したりおかぐらを見たり…と皆さんそれぞれの節分祭を楽しんでいるようでした。あの捻れた木も健在、しっかりと捻れていました。
梛神社・隼神社 特別御朱印(平成三十一年節分祭)
今回用意されていた特別御朱印は4種類。片面2種「梛神社」と「隼神社」、見開き1種、見開き2ページ分1種でしょうか?非常に大きなものがありました。
私が社務所に着いた時点で、特別御朱印の「梛神社」と「隼神社」のものは予定数量に達していた様で、社務所前の御朱印の見本の所には「終了」の文字が。ですが、その下に「ご相談ください」とも書かれていました。社務所の方にお伺いした所、文字の下の朱印がないものなら用意がある、とのこと。ある意味レアだな…と思い、ありがたくそちらを頂いて参りました。
スキャンしてしまうとわかりにくいのですが、文字が銀とレインボーと言うか玉虫色というか…とにかく、凝った特別御朱印です。
※御朱印は変更される可能性があります。
そして、もう一つ。凝っているなぁ…と思ったのが、特別御朱印を入れて下さった紙製の袋。表にはしっかり限定御朱印の文字、裏面には特別御朱印を用意される祭事の情報が記載されていました。
梛神社・隼神社の社務所の方が非常に凝った特別御朱印を用意されることは知っていたのですが、今回、どの祭事で用意されるのか?がわかったので、再訪する楽しみが増えました。
2020年夏、通りすがりに参拝です。
診察の帰り、ちょろっと参拝。
相変わらず御朱印の種類多かったー。 pic.twitter.com/c1DUmZVhM6— 寺女【末っ子。】 (@Love_kyoto_life) August 14, 2020
2020年8月14日、近くに用事があったついでに久々に参拝させていただきました。コロナ禍の中、参拝者が減っているのでしょうか…?春の御朱印と例祭の御朱印、素戔嗚尊の御朱印など多くの御朱印が用意されていました。11種類くらいあったのではないでしょうか?
多すぎると悩んでしまうことが多いのですが、時期的に一番ふさわしいのはこれかな?と思い、五山の送り火が描かれた御朱印をいただいてまいりました。
珍しいなぁ…と思ったのが、疫病退散のお札が無料で用意されていたこと。御朱印をいただく際に申し出ていただいて来ました。そもそも祇園祭と縁の深い元祇園梛神社。その祇園祭は疫病・災厄の除去を祈念して始まったお祭り、元祇園梛神社で疫病厄除を祈るというのは、道理にかなっている気がします。
これだけの量の人の顔までしっかり描かれていて、さらにカラーで無料で…という辺りから、元祇園梛神社さんがコロナ禍が早くおさまるように強く願われているということが伺えます。
こちらの御守札はなくなり次第終了だそうです。
祇園祭も送り火も縮小された2020年夏。あることが当然だったものがないという異例の夏ですが、それでもお詣りできることに改めて感謝のお詣りとなりました。
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