・手水舎の水盤は伏見城の遺構
・萌えキャラ+月替わりなどの豊富な御朱印
京都大神宮 概要
名称 | 京都大神宮 (きょうとだいじんぐう) |
勧請/社殿建立 | 明治6年7月/明治8年 |
主祭神 | 照皇大神 豊受大神 | ||
相殿神 | 伊弉諾尊 弉冊尊 八柱大神(神皇産霊神 高皇産霊神 魂留産霊 生産霊 足産霊 大宮売神 御膳神 事代主神) 大地主神 倭比売命 崇敬者の祖霊 |
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境内社/摂社・末社 | ー | ||
所在地 | 京都府京都市下京区寺町通四条下る貞安則之町622番 | ||
最寄りの公共交通機関 | 阪急京都線 河原町駅下車 → 徒歩約5〜10分 京都市営地下鉄 四条 → 約15分 |
京都大神宮は京都のお伊勢さん⁉️
京都市下京区にある、京都大神宮。京都大神宮は京都の中では比較的新しく、由緒がはっきりしています。
明治のご維新を迎え、江戸時代末期より盛んであったお伊勢参りが叶わない人々の為に、全国都道府県に、伊勢神宮が遥拝出来る設備を設けるとともに、伊勢神宮大麻の頒布などを行うことへの要請がありました。
京都大神宮は、当初、伊勢神宮の布教機関であった神宮教の京都教会所に由来し、神宮奉斎会京都地方本部として、創建されました。
明治六年七月、伊勢神宮の内宮・外宮より、天照皇大神、豊受大神の御分霊をお迎えし、諾冊二神、八柱大神、大地主神、倭比売命を配祀、明治八年、社殿を建立しました。
出典:京都大神宮公式サイト-ご紹介–
そんな経緯を経て建てられた京都大神宮。四条寺町の交差点を南下したところという非常に便利な場所。自動車も自転車も歩行者も多く通る、北行き一方通行のこの辺りの寺町通沿いに、京都大神宮の沿革が書かれた木の板が掲げられています。
京都大神宮 境内へ
境内に入るとまず目に入るのが、寺町通を見守るかのように西向きに建てられた本殿。立派な本殿なのでそのまま吸い寄せられてしまいそうになりましたが、まずは手を清めに手水舎へ。
京都大神宮の手水舎。とても大きな水盤が置かれています。
手水舎(てみずや)の水盤は、太閤秀吉公で名高い、伏見城にあったものを寄進、移築されたと伝わっています。
出典:京都大神宮公式サイト-ご紹介–
伏見城跡から直接持ってこられたものなのかどうかは分かりませんが、伏見城の遺構と言われたら納得してしまう大きな水盤。街中ですが綺麗な水が流されていました。
水盤の後ろには手洗屋形や日丸榊組と掘られた石が置かれていました。京都大神宮自体の歴史が京都の中では新しい方に入るので、これらの石も京都大神宮が創建された明治以降に奉納されたものだと思われます。
改めて本殿へ。なだらかな唐破風と金色に輝く桜に目が行ってしまう、京都大神宮の本殿。
本殿は、一条家の玄関及び書院を移築したもので、唐破風の優美さは、日本有数といわれており、この唐破風を模した建築物も作られたと伝えられています。
出典:京都大神宮公式サイト-ご紹介–
唐破風はあちこちで見かけますが、これだけバランスよく優美なラインを描く唐破風は初めて。思わず立ち止まり見上げてしまいました。
本殿の北側(向かって左側)には、京都大神宮会館というビルが立っています。この建物内にはレンタル着物やさんが入っています(2019年3月現在)。参拝した日も着付けを終わらせた若い女性が建物から出てきて、店員さんらしき人が本殿前で写真を撮影していました。本殿前で堂々と撮影できるのは、場所柄の役得かもしれません。
本殿の向かって左側(京都大神宮会館側)が授与所となっており、この日も絶えることなく参拝者が訪れていました。
京都大神宮は伊勢まで行けない人のために作られたというだけではなく、日本で最初に神前結婚式を行ったことでも知られているそう。
神前結婚は、明治三十三年、当時の皇太子殿下(後の大正天皇)と九条節子姫(後の貞明皇后)の御成婚に始まります。
宮中において、初めて皇居内の賢所で行われた慶事から、多くの国民から神前結婚への要請があり東京大神宮と当大神宮で祭式を吟味、完成させ、挙行したのが今日に繋がっています。
出典:京都大神宮公式サイト-ご紹介–
明治創建という、京都の中では短い歴史ではありますが、初めての神前結婚式の場所に選ばれただけのことはある風格を感じられます。
本殿向かって右側には、京都大神宮を信仰する人々により奉納された板書が今でも大切に掲げられていました。掲げられた板書は全てとても大きい上に違う団体の物のよう。深い信仰を集めたことが伺えます。
本殿の南側(向かって右側)に、小さな祠のようなものがありますが、こちらは過去に伊勢神宮遥拝所として使われていたもの。
本殿の南側に祠がありますが、当初伊勢神宮の遥拝所として建てられたものです。戦争中は、御神体安全のために用いられ、現在は、御神体は入っておりません。
出典:京都大神宮公式サイト-ご紹介–
現在は御神体は入っていません、の説明通り、このあたりだけ少し雰囲気が違いました。
京都市内には京都大神宮以外にも伊勢神宮遥拝所がある神社があります。


京都大神宮の御朱印
京都大神宮で頂いて来た御朱印。京都大神宮は期間限定も含めて御朱印の種類が多く、私が参拝した日も8種類が紹介されていました。その中から常時拝受できる御朱印と、三月の御朱印を頂いて来ました。月替わりの御朱印は書き置きのみの対応のようでしたが、お願いした時に「大きいサイズと小さいサイズ、どちらになさいますか?」と。書き置きのサイズを選ぶことができたのはお寺・神社合わせても初めてのこと。それだけ参拝者のことを考えてくださっていると思える出来事でした。サイズだけではなく毎月用意されている限定御朱印や可愛いキャラクターの巫女さんの御朱印など、訪れるたびに拝受する楽しみがありそうです。
あまり興味が湧かなかったために拝受しなかった、京都大神宮のキャラクター(?)の巫女さんのグッズ。御朱印に含まれていたり御朱印帳にクリアファイルに、と大活躍のようでした。
2021年9月再訪
緊急事態宣言下の2021年9月。外出は自粛しておりましたが、前を通る用事が出来た際に境内に誰もおられなかったため、再訪しました。いつもに比べて周囲の車も少なめで、新型コロナウイルスの影響を感じました。
そんな中でも京都大神宮さんでは9月の御朱印、重陽の節句の御朱印、直書きの御朱印とコロナ禍前と変わらず18種類と豊富な御朱印が用意されていました。
通りかかりに久々に参拝してまいりました。
今回いただいた御朱印は例大祭のもの。こちらは500円でした。授与所の窓には「小サイズ」と書かれていたような気がしましたが、いつも通り大小サイズが揃っておりました。用紙が特別なものなため書置き限定となりますが、鳳凰と太陽でしょうか?とてもおめでたい印象を受ける御朱印です。この日は予報通りの雨だったため、参拝している方は居られず…京都大神宮さんを貸しきるのは珍しいなと思いながら、ゆっくりと参拝させていただきました。

京都大神宮 2022例大祭御朱印
京都大神宮へお詣りしたあとは…?
京都大神宮を出たあとは、徒歩1分ほどで辿り着ける火除天満宮への参拝がオススメ。下の写真の赤い場所が、火除天満宮の入り口です。
京都大神宮と火除天満宮の前を走る寺町通。この辺りは北行きの一方通行、四条-御池通間はほぼ車両進入禁止です。この辺りは常に混雑しているので、歩いた方が早いかもしれませんね。

繁華街なので交通手段は多くあり、この後どこの寺社へも向かうことが出来ますが、私は四条通から寺町通の隣の新京極通を北上し、新京極御朱印巡りをするのがオススメです。
京都に住んでいると年に数回は訪れる繁華街近辺にあるので、また伺おうと思っています。伺うたびに違う御朱印がいただけるのも、再訪したくなるポイントですね!
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