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【東寺】国宝 御影堂<2020年夏、拝観再開>

 東寺 御影堂 概要

名称御影堂山号
前堂弘法大師坐像(国宝)
愛染明王 他
後堂秘仏 不動明王
修復期間平成28年(2016年)7月22日〜平成31年12月まで。
名称東寺
(通称:教王護国寺)
山号八幡山
正式名称金光明四天王教王護国寺秘密伝法院(こんこうみょうしてんのうきょうおうごこくじひみつでんぽういん)
正式名別称:弥勒八幡山総持普賢院
御本尊薬師如来像脇侍/安置仏日光菩薩/月光菩薩
その他敷地内に多数
開基桓武天皇宗派真言宗
所在地京都府京都市南区九条町1
最寄りの公共交通機関近鉄東寺駅から徒歩約8〜15分
京都市営バス 東寺東門・東寺南門・九条大宮・東寺西門前
拝観時間等05:00〜16:30、17:00、18:00
(季節によって変わります。夜間拝観も、一度閉門退出後、再入場になります)
拝観料(通常)拝観料:庭園内(金堂講堂含む)500円
※拝観内容により変動あり・無料で見られる場所もあり

東寺 御影堂(みえいどう)は2019年12月まで修復工事中。

東寺の西院と呼ばれる区画にある御影堂(太子堂)では現在、ひわだ屋根及び建物の修復工事が行われています。

修理前の御影堂

この御影堂の北西の梵鐘の辺りの河津桜の咲き具合を見に行った時の御影堂。

東寺 御影堂 20160215
東寺 御影堂 20160215
東寺 御影堂 2016年2月15日 15:30頃
東寺 御影堂 2016年2月15日 15:30頃
東寺 御影堂 2016年2月15日 15:30頃
東寺 御影堂 2016年2月15日 15:30頃
東寺御影堂 ※2016年2月15日 15:30頃の後堂
東寺御影堂 ※2016年2月15日 15:30頃の後堂

御影堂の北側、梵鐘辺りにある河津桜が、東寺の中で一番早く咲く桜だと思います。この河津桜、毎年、2月中旬辺り〜弘法市の行われる2月21日辺りに咲き始めていましたが、工事に伴い移動させられてしまい、東寺の中では見ることが出来なくなってしまいました。

東寺御影堂 ※2016年2月15日 15:30頃の河津桜
東寺御影堂 ※2016年2月15日 15:30頃の河津桜
【東寺縁日】毎月21日の弘法市と第一日曜のがらくた市<随時追加>
東寺では毎月21日に弘法市とという縁日と第一日曜のがらくた市が行われています。掘り出し物を見つけたり、骨董品を見て廻ったり。過去の写真から、その雰囲気を。

当初の堂は康暦元年(1379年)の火災による焼失後、その翌年に後堂部分が再建された。10年後の明徳元年(1390年)、弘法大師像を安置するために北側に前堂、その西側に中門が増築された。

出典:wikipedia-東寺 御影堂

この御影堂は、弘法大師 空海の住まいだったと言われています。改修工事前、御影堂の前堂では弘法大師様に朝食を捧げる「生身供」(しょうじんく)と言われる法要が毎朝6時に行われていました。(修理期間中は大日堂で行われています。)

また、法要等がない時は、東寺の開門中いつでも誰でも中に上がり弘法大師様にお詣りすることが出来ました。お守りやお香なども、こちらの中で販売されていました。また、祈願や護摩祈祷を受ける場所も、御影堂でした。一度祈願をお願いしたことがあります。他の方々と一緒に御祈祷を受けたのですが、一人一人の頭の上で、厚い経典をパラパラとめくって頂き、普段多くの人が観光やお詣りで出入りしている御影堂とは思えない程、一瞬で空気が変わって、ドキドキしたのを覚えています。

御影堂の後堂には、弘法大師 空海の念持仏とされる不動明王坐像が秘仏として安置されています。この不動明王像公開はされていないのですが、過去の調査時に写真に収められたらしく、それと言われる写真はweb上で探すことが出来ます。

修復工事開始

2016年9月

修理のお知らせが掲げられ、足場丸太が組まれ始めましたが、まだ建物の半分くらい。

東寺御影堂201609
東寺御影堂201609

2016年10月

建物を超える高さまで足場丸太が組まれました。この頃はそれでも御影堂の建物を見ることが出来ていました。この頃から今まで、後堂の秘仏の不動明王様だけはまだこちらにいらっしゃるらしく、今のところ秘仏の不動明王様へは参拝が可能な状態です。

東寺御影堂201610

2016年11月

組まれた足場の上に屋根が出来、防塵シートで被われ始めました。2016秋の特別公開として、宝物館で、通常は御影堂内陣に安置されている重要文化財の五重小塔、釈迦如来立像、弥勒菩薩立像、愛染明王、などが公開されていました。

東東寺御影堂201611
東寺御影堂201611

2016年12月

足場丸太の周りに更に足場が組まれ、大きく囲われてしまっています。

東寺御影堂201612

2017年06月

御影堂の西にいらっしゃる不動明王様や三面大黒天様に参拝に向かう途中に隙間から覗くことは出来ますが、外からは建物は全く見られなくなりました。ひわだを剥いだ状態の屋根がかろうじて確認出来ました。

東寺御影堂201706
東寺御影堂201706

2019年9月

2019年9月27日。諸事情があり2ヶ月ぶりにお詣りをした東寺さん。偶然にもこの日は御影堂を囲っていた丸太足場や防塵シートの撤去作業が行われており、葺き替えられた檜皮の屋根が姿を表しつつありました。2019年12月まで予定されている修復期間、屋根の修理が終わった今からは仮御影堂から弘法大師像を移したり…といった作業が行われることでしょう。

東寺 御影堂 20190927
東寺 御影堂 20190927
東寺 御影堂 20190927
東寺 御影堂 20190927
東寺 御影堂 20190927
東寺 御影堂 20190927

再び公開されるまで、あと一息です。

2019年12月1日

丸太足場が全て解体され、久々に外観を全て見ることができた、2019年12月1日。新たに葺かれた桧皮も違和感なく、以前の重厚な雰囲気を損なうことない状態。流石、の一言に尽きます。工事が始まった頃から2019年12月までと言われている、御影堂の工事。そろそろ終わりに近づいていることは間違いありません。

東寺 御影堂 20191201
東寺 御影堂 20191201
東寺 御影堂 20191201
東寺 御影堂 20191201
東寺 御影堂 20191201
東寺 御影堂 20191201
東寺 御影堂 20191201
東寺 御影堂 20191201

この日はまだ仮御影堂にいらっしゃった、弘法大師像。何度も通った仮御影堂も、そろそろ見納めになりそうです。

東寺 仮御影堂 20191201
東寺 仮御影堂 20191201

2020年1月〜3月

工期は過ぎたはずなのに、なかなか開かれない状態が続いていました。

東寺 御影堂(太子堂) 20200114
東寺 御影堂(太子堂) 20200114
東寺 御影堂(太子堂) 看板 20200114
東寺 御影堂(太子堂) 看板 20200114

予定されていた令和元年12月を過ぎても後悔されないままだった御影堂。12月の時点で足場やシートが外され、後少しかな…と思っていましたが、1月には再度シートが掛けられていました。

御影堂北側には、修理期間延長の案内の看板も建てられていました。期間は曖昧な「春頃」まで。春の特別後悔に合わせて公開されるのかな?とも思える内容。楽しみにしていただけに、少し残念です。

2月。12月と比べて格段に違うのは、蔀戸がつけられたこと。

東寺 御影堂(太子堂) 20200217
東寺 御影堂(太子堂) 20200217
東寺 御影堂(太子堂) 20200217
東寺 御影堂(太子堂) 20200217

3月。

東寺 御影堂 20200318
東寺 御影堂 20200318

境内の早咲きの桜が咲き誇る中の参拝。梵鐘の後ろのトイレの辺りの河津桜はすでに見頃を過ぎていました。以前植え替えると聞いていた河津桜かな…?と思い、表皮に書かれた「河津桜」の文字を探しましたが、見つけられず。

東寺 梵鐘横 河津桜 20200318
東寺 梵鐘横 河津桜 20200318
東寺 御影堂 20200318
東寺 御影堂 20200318
東寺 御影堂 西側 陽光桜 20200318
東寺 御影堂 西側 陽光桜 20200318

この日、黙々と蔀戸の白い部分を塗る作業をされていました。手直し、と言った所でしょうか?全貌が見え、本格的に公開が近づいて来た気がします。

東寺 御影堂 20200318
東寺 御影堂 20200318

2020年4月。3月にはまだ若干工事が行われていたり道具が置かれていた御影堂周辺ですが、この日は既に綺麗に整えられていました。春までの工事延長、4月21日から参拝可能になるのかなぁ…?と思っていました。新型コロナウイルスの影響で2020年4月21日の弘法市が中止になった影響で、もしかしたら当面このままかもしれません。

東寺 御影堂 20200405
東寺 御影堂 20200405
東寺 御影堂 20200405
東寺 御影堂 20200405

新柄コロナウイルスによる自粛期間が終わっても、まだ閉じられた状態でした。

今月も無事お詣り終了。
蓮ジャングルも順調に成育中。定位置に亀🐢と近くに鴨🦆…?
まぁいつも通り。
御影堂から掃除機の音がしていた。そろそろかなぁ? pic.twitter.com/FoVjaNvjtQ

— 寺女【末っ子。】 (@Love_kyoto_life) June 14, 2020

今月の蓮ジャングル。 pic.twitter.com/6tgFp7UMky

— 寺女【末っ子。】 (@Love_kyoto_life) July 12, 2020

2020年8月、拝観が再開されました。

もしや7月から…?と思った先月も閉じられたままだった、御影堂。8月のお詣りでようやく開かれた状態の御影堂に伺うことが出来ました。以前と違う点は、椅子が並べられていること。ソーシャルディスタンスと呼べるほどの距離は開けられていませんが、絨毯敷きの床に直接座るよりはこちらの方が消毒などが楽かもしれません。

仮御影堂はもぬけの殻ですが、まだプレハブは置かれた状態。仮御影堂に鎮座されていた弘法大師像はどこに祀られているのかなぁ…と思いつつ、久々の国宝内部を満喫させていただきました。

東寺 御影堂 20200802
東寺 御影堂 20200802

8月に入って早々にお詣りに伺ったのは、京都観光協会で告知されていた「京都朝参り~朝限定の御朱印をいただこう!~」の御朱印をいただくため。

東寺 2020年8月 午前限定御朱印

東寺さんで御朱印をいただいたのは久しぶりでしたが、昨今の情勢に合わせられたのでしょうか?書置を9種セットで用意されていたのが印象的でした。

コロナ対策のためなのか開け放たれていた、2020年9月の御影堂。一年近く風雨に晒された檜皮の屋根の色も落ち着いて来ました。

東寺 御影堂 20200906
東寺 御影堂 20200906

この日、数年に渡りお詣りし続けていた仮御影堂が撤去されていました。少し寂しいこの感じ、見慣れていたことを思い知らされました。

東寺 仮御影堂跡地 20200906
東寺 仮御影堂跡地 20200906

2018年秋、京都府文化財建造物修理現場公開が行われました。

京都府教育庁指導部文化財保護課では、「 舞台裏に興味津々?」と題して、修理現場公開を行うのですが、2018年は東寺の御影堂の修復工事現場の公開が予定されていました。

東寺 御影堂の修復工事現場公開は11/2。月初めで連休前の金曜日。なかなか微妙な日を選んで来ています。

檜皮拭きの屋根の修復は、以前上賀茂神社で行われていたものをテレビで見たことがあります。竹で出来た釘のようなものを口いっぱいに含み、竹を湿らせながら一本ずつ正確に口から出して打ち付けていく様子は、かなりの職人技でした。

東寺 御影堂 1月3日に貰える「おふなごう」

弘法大師にあやかろうと、正月三が日は東寺へ大勢の参拝者が訪れます。1日から3日は新年法要や護摩が斎行されるほか、3日に御影堂で「修正会」が行われ、“おふなごう”と呼ばれる「御影堂牛玉宝印」が東寺僧侶や献米者に授けられます。一般の参拝者には白紙に牛玉宝印を捺印した「白牛玉」が授与されます。この牛玉宝印が厄難除けの守護になることから、修正会終了後に、御影堂周辺はこれを求める人々で賑わいます。

出典:ぴあ-レジャー&フェスタ

2023年1月3日に初詣を兼ねて参拝して参りましたが、御影堂周辺はすごい人!御影堂周辺は終い弘法と同じくらいの人だったのではないでしょうか?配布が終わる頃には人も一気に減っていましたが、お正月ということもあり、いつもより多くの人がいたことは間違いありません。

私に「おふなごう」を教えてくださった知人は「切って分けて渡してあげても大丈夫やで」と仰っていたのですが、ネット上で見る限り、折りたたんで持ち歩くという意見もあり、実際の使い方は不明です。
また来年、いただく際に伺おうと思いますが、多くの人が並ばれているため聞けるかどうか微妙です。

実際にいただいた「おふなごう」。通常の藩士に朱印が6個押されたものです。微妙にずれていることや乾いた際に寄ったのであろう皺から、一枚一枚手作業で用意されたものであろうことが想像できます。

東寺 修正会 おふなごう配布のお知らせ看板
東寺 法御印「おふなごう」 20230103
東寺 法御印「おふなごう」 20230103

後七日御修法の日。御影堂の柱にはまだ法御印の後が残っていました。

東寺 御影堂 20230114
東寺 御影堂 20230114

東寺 御朱印 弘法大師

東寺で頂ける、弘法大師様の御朱印。東寺の御朱印は現在9種類ありますが、9種類ある御朱印を一度に頂くことは出来ません(私が頂いていた頃は一度に3種類まででした)。一番最初に勧められるのが弘法大師様の御朱印です。東寺で御朱印帳を購入した時、既に御朱印が書かれていたのですが、弘法大師様の御朱印が書かれていました。

東寺 御朱印 弘法大師

右側は2016年の秋の特別拝観のチケットと宝物館の展示目録。金堂・講堂と小子房と宝物館のセットでした。

東寺はまだまだ、見どころ満載!特別拝観ではなくても、十分満喫できます。

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