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欣浄寺 伏見大仏様に会いに。

欣浄寺

名称 欣浄寺(ごんじょうじ) 山号 清凉山
御本尊 毘盧遮那仏 脇侍/安置仏 道元禅師自刻の石像(伝) 阿弥陀如来像 深草少将像他
開基 道元禅師(伝) 宗派 曹洞宗
札所
所在地 京都市伏見区西桝屋町1038
最寄りの公共交通機関 京阪電鉄 京阪本線 墨染駅 →徒歩約5分
拝観時間等 通常予約制 拝観料(通常) 志納

丈六の毘盧遮那仏様に会いに墨染へ。

京都市伏見区。以前からお会いしたいと思っていた仏様がいらっしゃったのですが、墨染さくらまつりの日に公開されると知り伺ってまいりました。

墨染駅徒歩数分のところにある欣浄寺(ごんじょうじ)さん。京都には何尊もの丈六の仏像がありますが、欣浄寺さんは毘盧遮那仏、奈良東大寺の大仏様と同じ仏様。

欣浄寺 20230402
欣浄寺 20230402

境内は入って右側に檀家さんのと思われるお墓、左側は木々や池、五輪塔が見受けられるという、通路を挟んで対照的な雰囲気となっています。

欣浄寺 20230402
欣浄寺 20230402

本堂前には京都市設置の駒札と洛南保勝会の説明、深草閑居の碑。京都は曹洞宗の寺院が少ないのですが、欣浄寺さんはその少ないうちの1寺です。

欣浄寺 伏見大仏 拝顔

欣浄寺の公開が特別大々的に宣伝されていたわけではないのですが、数人の人が訪れていたこの日。それでも広い本堂は静かでゆっくりとお詣り出来ました。お会いしたかった毘盧遮那仏様は本堂の奥数段下がったところに鎮座しておられ、本堂からお詣りする際に目が合う高さに調整されていました。仏様自ら下がってくださるとは…と思うと、なんだか申し訳ないようなありがたいような不思議な感覚がありました。欣浄寺の毘盧遮那仏像は禅定印を結び、結んだ印と胴体の間に位牌(?)が置かれているという、少し独特のスタイル。位牌に書かれた文字を読みたかったのですが離れたところから参拝させていただいたので、読むことが出来ませんでした。
仏像本体は木造の上に和紙が貼ってあるとのことで、所々剥がれかけている様子も伺えました。この大きさになると維持管理もとても大変かと思われます。

「お写真撮ってもいいですか?」と伺ったところ、快諾していただいたので、恐る恐る数枚だけ撮影させていただきました。

欣浄寺 20230402
欣浄寺 20230402

本堂にはその他にも小野小町から貰った恋文を焼いた灰と土で作ったと言われる深草の少将の立像や道元禅師が自ら彫ったと言われる石仏などがありましたが、やはり目が行くのは御本尊でした。

欣浄寺でいただいた御朱印

御朱印は本堂の入口に書置きのものが用意されていました。今回は細かな説明やリーフレットなどのない参拝だったので詳細は控えますが、「道元禅師深草閑居寺」「南無釈迦牟尼佛」など、欣浄寺に関する情報いっぱいの御朱印。1枚300円で拝受してまいりました。

欣浄寺 御朱印 20230402
欣浄寺 御朱印 20230402

『深草の少将』の邸宅跡地の庭を散策

御朱印をいただき本堂を後にし、お庭を散策。欣浄寺がある場所は『深草の少将』の邸宅の跡地だと言われており、欣浄寺の境内を散策することは深草の少将のお宅のお庭を散策させていただいていることになります。2023年の墨染さくらまつりの日に伺ったのですが欣浄寺の桜は既に見頃を過ぎて散る桜を楽しむ過程に入っていました。この池は小野小町が姿見をしたと言われる池。そして池に渡された石橋を渡った所には深草の少将が寵愛したと言われる井戸や小野小町と深草の少将の供養塔などがありました。

欣浄寺 20230402
欣浄寺 20230402

古典には疎い私でも小野小町と深草の少将の「百夜通い」の話はなんとなく知っていましたが、市街地からこんなにも近い所だったとは思っていませんでした。

欣浄寺 20230402
欣浄寺 20230402

帰りに見つけた、境内の白いタンポポ。西日本では一般的だそうですが、あまり見かけません。増えてくれたら嬉しいなぁ…と思います。

欣浄寺 20230402
欣浄寺 20230402

欣浄寺さんは通常は一般公開されておらず、予約制での公開となっております。拝観料は志納とのこと。一度は御目通りいただきたい伏見大仏さまでした。

京都の毘盧遮那仏で有名なのは、秀吉公所縁の方広寺さん。丈六の大仏と呼ばれる仏像は多くありますが、毘盧遮那仏は少ないように思います。

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