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源空寺 伏見城の遺構、山門と大黒天様と。

源空寺 概要

 

名称 源空寺
(げんくうじ)
山号 宝海山
正式名称 宝海山 法然院 源空寺 御本尊 円光大師像
開基 忍空、法然 宗派 浄土宗
所在地 京都市伏見区瀬戸物町745
最寄りの公共交通機関 JR奈良線 桃山 → 徒歩15〜20分
近鉄 桃山御陵前 → 徒歩7分
京阪 伏見桃山→ 徒歩5分
開扉時間等 7:00〜17:00 拝観料(通常) 無料

 

おすすめする理由

・二層構造の珍しい山門は、伏見城の遺構。
・豊臣秀吉の念持仏と言われる朝日大黒天様に拝顔出来る。
・お寺のお菓子は有名店作。

 

街中に突然現れる、伏見城の遺構。

 

源空寺20180521

※2018年05月21日追加

最初に訪れたのは、2017年の11月。大手筋商店街から見えた看板に導かれ、辿り着いた源空寺。その看板で源空寺を知ったため事前知識がない状態で訪れました。いつもの京都市設置の駒札を読み、いざ、源空寺!とお詣り開始です。

 

いきなりメイン!な山門。

 

源空寺の入り口の前に立つと、目の前に独特の形をした山門が。見慣れない形故、思わず立ち止まり見上げました。

こちら、伏見城の遺構、巽櫓の二層鐘楼門と言われています。御香宮神社内、桃山天満宮の本殿前に転がされていた石以来の伏見城の遺構との遭遇でした。桃山天満宮から源空寺までは徒歩で10分弱、遺構が有ってもおかしくない距離です。

 

桃山天満宮 寺子屋の子供がお参りした「山ノ天神」
伏見区にある桃山天満宮は、御香宮神社の敷地内の参道沿いにある天満宮です。小さいながらも立派な社殿。伏見城に使われていた石が無造作に置いてあるのもポイントです。

 

(前略…)二層からなる山門の階下両脇には、石仏六体地蔵、愛染明王像及び朝日大黒天像を祀っている。この大黒天像は、豊臣秀吉の持念仏で、もと伏見城の巽櫓(たつみやぐら)にあったもの(…後略)

出典:京都市設置の駒札より

 

駒札の説明にもある通り、この山門、一階部分の通路の両脇がガラス張りになっていて、そこには豊臣秀吉公の念持仏とされる朝日大黒天様を始めとする仏像が祀られています。伏見城の遺構で秀吉公の念持仏に御目通りをする、最初から贅沢でメイン感が満載な場所が、この源空寺の山門です。

 

源空寺20180521

※2018年05月21日写真変更

源空寺

 

この山門、左手に朝日大黒天様(出世大黒天)と金剛力士様が、右手には愛染明王様と即一六躰地蔵様、金剛力士様が祀られています。両側の金剛力士ということは、この山門は仁王様のいる仁王門ということも出来ます。

こちらの朝日大黒天様は、太閤秀吉公に大福をもたらした、開運・福授・出世・災難厄除などのご利益があると説明がなされていました。また、京都市設置の駒札には書かれて居ませんでしたが、即一六躰地蔵様も伏見城の内堀詰めに祀られて居た、と説明されていました。

この即一六躰地蔵様、なかなか不思議な感じ。五角柱の見えている全ての面にお地蔵様が掘られていたので、多分五面全部にお地蔵様が掘られているのでしょう。そして、さらにその五角柱の上にもお地蔵様。子供・家内・交通・身体・社会の安全と守護のご利益があるという、何とも心強いお地蔵様。

 

源空寺

 

本堂へお詣り。

 

源空寺の山門を潜ると、そこに突然金色の大黒天様がいらっしゃいます。反対側には、墓地に手向けるためのお花も販売されていました。

 

 

 

御朱印はこちら、という看板に添い、本堂右手にある庫裏の入り口横の扉から声をかけさせていただき、中へと案内をして頂きました。どちらかというとお寺の裏舞台を覗き見する感覚で部屋を進み、本堂でお詣りをさせて頂きました。源空寺の御本尊は円光大師(法然)様。僧だから光背が丸い頭光のみなのかしら?と思いながら、お詣り。63歳の時の姿を和紙で作られたものだという説明を頂きましたが、お寺の方の前でのお詣りはやはり若干の緊張を含みます。

もちろん、声をかけるのはちょっと…という方は、外からお詣りしても構わないと思います。

 

 

山門菓子? いえいえ、お寺のお菓子です。

 

源空寺では、源空寺のお菓子が売られていました。最近できた物の様で、山門のすぐの所に「源空寺のお菓子出来ました」というお知らせと最中の写真が。

御朱印をいただく為に御朱印帳をお渡しした時、「お菓子が出来ましたので、買っていただけると嬉しいです」と。山門通りにお菓子屋さんがあることは多々あると思うのですが、お寺自体がお菓子を作ってしまった、というのは珍しいなぁ…と思い、頂いて参りました。

こちら、京都でも老舗のお菓子屋さんの一つ、鶴屋吉信さんの「京べに」1080円でした。

 

 

最中の皮とあんが別々で缶に入れられているので、日持ちします。お味も鶴屋吉信さんなので、間違いありません。

 

京べには楽天市場でも購入することが可能です。
源空寺で販売されている物は、熨斗と缶に源空寺が描かれている、特別な京べにになります。

 

源空寺 御朱印

 

源空寺でいただける御朱印は、2種類。各300円。
ご本尊の源空上人のものと朝日大黒天様のもの。御朱印を頂いている間に、お守りや授与品を見ていましたが、本堂へのお詣りの前に御朱印帳を渡しておく方が良いかな?と思いました(個人的な感想です)。

 

 

源空寺 公式サイトはこちら(更新は止まっているようです)。

源空寺|法然上人二十五霊場
法然上人二十五霊場第十五番霊場、二層からなる山門は、伏見城の遺構とされ、本堂には、本尊円空大師坐像(法然)、阿弥陀仏立像が置かれています。

 

この源空寺から徒歩数分のところには、薩摩藩が躍進を遂げるのに力を貸した、大黒寺の出世大黒天様がいらっしゃいます。

大黒寺【通称 薩摩寺】薩摩藩の躍進は、出世大黒天のおかげ!?
2018年のNHK大河ドラマ「西郷どん」に合わせた「京の冬の旅」非公開文化財特別公開の1つ、伏見区の大黒寺に行って参りました。本堂や西郷隆盛ら、幕末の動乱の中心人物が会談を行った部屋を説明を聴きながら拝観!

 

どうも実家に祀られて居た大黒様のイメージが強く、大黒様はお金持ちになれると思って居たのですが、どうやら出世にお強い様です。出世→裕福に、というコースにお強いのでしょうか?

 

源空寺の周辺、他にも参拝できる寺社があります。全て廻っても半日程度、大手筋商店街も活気があり、非常に賑やかです。

<京都半日散策>伏見五福めぐりに出向いたはずが…-例えばこんな、伏見散策-【2018年4月1日、追記】
伏見五福めぐりに出向いたはずが一足遅く、色紙の販売が終了していました。気を取り直して、鳥羽・伏見の戦いの中心地を伏見散策。『「今日の冬の旅」非公開文化財特別公開』期間中だったこともあり、薩摩藩色の濃い、半日の伏見巡り。2018年4月1日、桜を求めて再訪しました。

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