・護摩!護摩!護摩供!!(但し私は未経験)
・その場で描いていただいたとは思えない美しい御朱印。
北向山不動院 概要
名称 | 不動院(ふどういん) | 山号 | 北向山(きたむきざん) |
御本尊 | 不動明王 | 通称 | 北向不動さん |
開基 | 鳥羽上皇 | 宗派 | 天台宗 |
札所 | 近畿三十六不動尊霊場会 第22番札所 | ||
所在地 | 京都市伏見区竹田浄菩提院町61 | ||
最寄りの公共交通機関 | 京都市営地下鉄烏丸線 / 近鉄京都線 竹田駅 → 徒歩約12分 | ||
拝観時間等 | 9:00〜16:00 | 拝観料(通常) | 無料 |
北向山不動院
京都市伏見区にある北向山不動院。大通りからはすぐですが人気観光地や主要な駅から少し離れた場所にあり、どちらかというと車で行く方が良さそうな印象の北向山不動院。
京都市内でもこの辺りになると碁盤の目ではないし、通りの名前もよくわかりません。ということで山門前、片側2車線の道路に面した南門から。
鉄骨造の南門。掲げられた扁額も綺麗です。
いつもの京都市の駒札、金属製。
南門横の駐車場にある鐘楼。一願不動梵鐘と呼ばれているそうですが、なぜ「一願」なのかはわからず。
北向山不動院の本堂の入り口は北側にあるので、南門から石仏のお堂の横を通り境内へ向かいます。南門からの道中は千手観音や虚空蔵菩薩などの比較的綺麗で大きな石仏に見守られながら歩くのですがそこを過ぎお堂の辺りに来た時、外壁に酒樽が並んでいる辺りに改めてここが酒所の伏見であることを感じさせられます。
お堂の横、手水舎の横を抜けて現れた境内は開けた空間を囲うように色々あるな、という印象。
南門正面から見えていたのは、北向きに祀られた大日如来(の背面)でした。そしてその前には同じように北を向いた不動明王。大日如来と不動明王が見守るのは護摩壇。この護摩壇の不動明王、矜羯羅童子と制多迦童子と思われる脇侍さんを従えていらっしゃったのですが、外に祀られた不動明王がしっかりと脇侍を連れているのは珍しい気がします。
護摩壇を囲うように垂れがぶらさがったしめ縄は結界でしょうか?護摩壇の大日如来と不動明王の西側には「龍水泉」という手水鉢のような水が。こちらの龍水泉は不動明王に備えるものだと手水舎の「洗心井戸について」に書かれていました。
巡らされたしめ縄に「結界の中かも…」と思い、今回この大日如来像と不動明王像は正面から撮影するのは遠慮していますが、お詣りをして龍水泉はお供えさせていただきました。正面からのお姿はぜひ現地でご確認ください。
北向山不動院 お詣りの様子。
改めてお詣り。北向山不動院は護摩堂と本堂が一続きになっているというか区切られていないというか実際別棟として別れているのかどうかさえ定かではないというか。
私が訪れた2022年7月は公式サイトによると護摩堂の改修工事が行われていたようなのですが、外から見た感じでは工事も行われておらず、護摩堂と本堂の境目もよくわかりませんでした。手前が外陣と護摩壇で外壁酒樽より奥が内陣かしら…?程度の想像は出来ましたが詳細はよくわからなかった…という印象は今も変わりません。
わからないことは置いておいて。唐破風の奥には奉納の額の量と渋さと提灯。色合いと褪せ具合と大きさと迫力に武者震いしそうにワクワクする正面。
この日は入り口が閉められていたため、外から参拝をし、お堂の周囲をぐるりと一周することに。その後御朱印をいただく時点で中に入れていただき、外陣からお参りさせていただきました。
北向山不動院 本堂の東側の濃密な空間へ
御朱印は最後にいただくことにして、本堂からすぐの薬師堂へお詣り。そのままお堂の東側へ進みました。すると、きちんと整備された印象の南門からの参道(お堂の西側)とは真逆の雰囲気。植物と石仏が混在する力強い空間となっていました。地蔵尊に荼枳尼天、滝行場などが連なっていて、その間を埋めるように木々が鬱蒼と茂っていました。
中でも印象的だったのは、荼枳尼天の祠。
今日伺ったお寺の境内の鎮守社の荼枳尼天の祠、小さかったんだけどかなり強気な龍の蟇股だった。
撮影は控えたけど。
よき。— 寺女【京都】@微睡の秋。 (@Love_kyoto_life) July 18, 2022
北向山不動院でいただいた御朱印と本堂の様子。
お堂周囲を一周半して正面に戻り、御朱印をいただこうと公式サイトに書かれている通りに本堂正面の建物に取り付けられたインターホンを押して対応していただきました。「どうぞ」と言われるままに本堂に入らせていただきお詣り。内陣と外陣の間に該当するのでしょうか?三段ほど階段を下がった場所に護摩法要を行う場所がありました。こういう形の堂内を実際に見たのは初めてでした。改修工事中ということで内陣の様子などはわかりにくかったのですが、外からの見た目や周囲を取り囲む多くの石仏に負けない雰囲気に圧倒されました。
その後御朱印をお預けし、書いていただいている間隣の小部屋を勧めていただきました。そこで見せていただいたのは、有名な人の名前が書かれた御進木札。歴史に疎い私でも知っているような名前…宮家に始まり伊東博文や大隈重信、山縣有朋など鳥羽伏見の戦いで聞いたことのある人を中心に、多くの御進木札が掲げられていました。
いただいた御朱印は墨書きの上に金泥で龍が描かれたもの。この御朱印、書き置きでも予約でもなく、曽於の場でお願いして数分で書かれたものです。お見事、の一言に尽きます。
※御朱印は変更になる可能性があります。
この北向山不動院の護摩は「一願の護摩」と言われ、不動明王に願いを聞いていただけるそう。
改修工事後に再訪したいと思います。
市内の観光地から少し離れた所にありますが、城南宮さんはまだ近いのではないでしょうか?
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