お願い

参拝・巡礼・観光は、通勤通学近隣住民を優先し、
現地では掲示されたルールを守ってください。
撮影禁止拝観不可等新たなルールが追加されていることがあります。

【東寺】南大門脇で東寺を守る神様たち

東寺 概要

名称 東寺
(通称:教王護国寺)
山号 八幡山
正式名称 金光明四天王教王護国寺秘密伝法院
(こんこうみょうしてんのうきょうおうごこくじひみつでんぽういん)

正式名別称:弥勒八幡山総持普賢院
御本尊 薬師如来像 脇侍/安置仏 日光菩薩/月光菩薩
その他敷地内に多数
八幡社殿 八幡神
八島殿 大己貴神、お稲荷様
開基 桓武天皇 宗派 真言宗
住所 京都府京都市南区九条町1
最寄りの公共交通機関 近鉄東寺駅から徒歩約8〜15分
京都市営バス 東寺東門・東寺南門・九条大宮・東寺西門前
拝観時間等 05:00〜16:30、17:00、18:00
(季節によって変わります。夜間拝観も、一度閉門退出後、再入場になります)
拝観料(通常) 拝観料:庭園内(金堂講堂含む)500円
※拝観内容により変動あり・無料で見られる場所もあり

 

東寺の中の神様-南大門脇で東寺を守る神様たち-

東寺に来たなぁ、と思う南大門。南大門から東寺の境内に入ると、両脇に神様が祀られています。明治初期に行われた神仏分離の影響を受けたのかどうかまではわかりませんが、明治元年に消失したものを平成に入ってから再建した八幡社殿と、東寺がここに建てられる前からこの地を守っていたと言われる、八島社殿です。

東寺への入り口は何箇所かありますが、本殿の正面から入ることができる南大門。本来東寺の南大門だった門は明治元年に消失し、現在の南門は三十三間堂の西門にあった1601年に建てられた門を移築したものだそうです。仁王様がご不在なのは少し寂しい気もしますが、八脚門の柱の太さや蟇股などとても見事で、移築した門だとは気がつかない程に馴染んでいます。

八幡社殿といい南大門といい、どれほどの範囲が燃えたのかと考えると、本堂などに延焼しなかったことが奇跡的だな、と思います。

東寺南大門

※2017年松の内の東寺南大門

東寺南大門前のお堀、秋〜冬にはかなりの確率でアオサギ(?)が居ます。人馴れしているのか、かなり近づいても逃げません。このアオサギの中に一羽片足が切れたアオサギが居るのですが、東寺さんに守られているのでしょう、元気そうにしています。

 東寺

東寺の本堂、通常は戸が閉じられています。参拝は有料の庭園から入ることが出来る、本堂横の扉から。西の扉の方にはスロープが用意されています。

自動車や観光バスで参拝する人は東側の門から入るため、意外と空いていることがある、本堂前。

八幡社殿 東寺南門を入って、左側

東寺南大門の前を走る九条通りから見える、八幡社殿の屋根。八幡社殿は西に向いて建てられているため、南大門から入ると回り込まなければ参拝出来ません。東寺南門を背にし、左側の大きなイチョウの木の奥へ向かいます。

東寺創建の際、都鎮守として勧請されたというこちらの八幡宮。藤原薬子(ふじわらのくすこ)の変(平城太上天皇の変)に際し、嵯峨天皇と弘法大師様が協議し、改めて勧請された八幡様。東寺鎮守というより、皇室の鎮守神という意味合いの方が強いのかもしれません。

僧・空海は嵯峨天皇側の勝利を祈念し、以降、日本仏教界一の実力者になる契機となった。

出典:wikipedia-薬子の変

前述の通り、平成に入ってから再建されたもののため、非常に綺麗な状態です。こちらには八幡神坐像と女神坐像2躯が祀られています。こちらの八幡神と女神像、改めて勧請した際に弘法大師の前に姿を見せた三体の八幡神を弘法大使自ら彫ったと伝えられていて、木造の八幡像としては最古と言われる国宝です。

東寺

東寺

東寺

東寺八幡宮社

※くすのきと説明板

東寺

あちこち旅したり東寺を作ったりいろんな仏像を彫ったり祈ったりと、弘法大師様は本当にお忙しい方だったんだろうなぁ…とお察しします。そして、像がある辺り、やはり八幡大菩薩様として扱われているんだなぁ、と思います。

神宮寺として多くのお寺を守る八幡様。誉田別命とも呼ばれ、応神天皇と言われています。武運の神様、皇室の守護神としても有名です。

東寺八幡社殿の横に、摩尼車(まにぐるま)らしきものが奉納されていました。一周回すと千回お経を唱えたことになるとか、一経典を読んだことになるとか諸説あります。

東寺さんの摩尼車は説明も何もない状態でポツンと置かれて居るので、何回お経を唱えたことになるのかわかりませんでした。

目印になるようなものが何もない摩尼車は始まりと終わりがわかりにくいため、いつも「何周目だろう?」と悩んでしまいます。とりあえず、そろそろ10周くらいだろう、と思う位、回しておきました。ふらっと訪れて摩尼車を回すことが出来るのは、ありがたいことです。

八島殿 東寺南門を入って、右側

東寺南門を入り、五重の塔のある東側(東寺南門を背にして右側)を見ると、五重の塔の下に鳥居を確認することができます。

こちらが東寺より古くからこの地を守って来た地主神様、八島殿です。こちらに祀られているのは、地主神様とも大己貴神とも言われています。そして、一緒にお稲荷様も祀られています。

八島さんというのは、日本国の古名の一つである大八洲瑞穂の国(おおやしまみずほのくに)が由来と伝えられて居ます。

出典:太師のみてら 東寺

 

東寺

東寺

有料区域の庭園を背にして鎮座されているため、周囲の木に加え庭園の木もあり、夏場には緑が溢れ、東寺の中でも少し違う雰囲気を醸し出しています。こちらは地元の方らしき方がよくお詣りされている姿を見かけます。

開運と住居安心のご利益があると言われていますが、地主神様ということは、ずっとここを守って来た神様。この地に東寺ができたのも、東寺がずっとあることも、この神様の住居安心のお力添えがあったからに違いありません。

五重塔を背負った神様も、なかなか珍しいのではないでしょうか?

 

八島社

お寺の境内で鳥居をくぐり、二礼二拍手一礼をし、摩尼車を回して。神様仏様どちらにもお詣りができるってすごいよなぁ、と改めて感じる、東寺の本堂前でした。

東寺 御朱印 八幡大菩薩様

現在、東寺でいただける御朱印は9種類、一度でいただける御朱印は、3種類までだったかと思います。先日、他の寺社で御朱印を頂く列に並んでいた時、
「東寺は御朱印が9種類あるんだって」
「えー、一気に増えちゃうねー」
という会話をしている若い男女が。一度で全部は無理ですよ、とお伝えしようかと迷いましたが、その時既に16時過ぎ。間に合わないなぁ…と思い、そのままそっとその場を離れました。私は毎月お詣りに伺っているために一回につき一つずつ頂きましたので、何度も列に並びなおしたら1日で全部頂くことが出来るのかまでは存じ上げません。

今回は、八幡社殿に祀られている、八幡大菩薩様の御朱印。この方も神様になったり仏様になったりと、弘法大師様に負けず劣らずお忙しい方、という印象です。

東寺

東寺は他にも、見所満載!

【東寺】まとめ/御朱印まとめ。【限定御朱印10+α種類と通常の御朱印9+1種類掲載】
大好きな東寺。毎月伺っている唯一のお寺です。御朱印と一緒に細かく紹介して来ましたが、色々な季節の写真があったので、まとめてみました。限定御朱印10種類と通常の御朱印9種類をまとめて掲載。

コメント

タイトルとURLをコピーしました