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【泉涌寺塔頭】新善光寺 2018年秋の新善光寺展へ。

新善光寺 概要

 

名称新善光寺
(しんぜんこうじ)
山号(※厳密には山号ではありません。)一條殿
御本尊阿弥陀如来脇侍/安置仏左脇侍/観音菩薩
右脇侍/勢至菩薩
開基値願宗派真言宗泉涌寺派
所在地京都府京都市東山区泉涌寺山内町31
最寄りの公共交通機関京阪電鉄/JR 奈良線 東福寺駅 → 徒歩20分
京都市営バス 泉涌寺道 → 徒歩8分
平成30年 秋の新善光寺展
開催時期・拝観時間11月17日~12月1日
10:00〜16:00
秋の新善光寺展拝観料500円
令和元年 秋の新善光寺展
開催時期・拝観時間11月16日・17日、
11月23日~11月30日
10:00〜16:00
秋の新善光寺展拝観料500円
土日祝限定 拝観料+お抹茶とお菓子 1500円

※新善光寺は隣に幼稚園が隣接されています、通園の妨げにならないようご注意ください。
※下記内容は2018年秋現在の情報です。

 

秋の新善光寺展。

 

泉涌寺塔頭の一つ、準別格本山 一條殿新善光寺。この秋、その新善光寺の大方丈の屋根葺き替え工事の終了を記念し、お寺と寺宝が「秋の新善光寺展」という形で公開されていました。

一條殿新善光寺、初参拝。

 

泉涌寺の塔頭寺院の中でなぜか参拝のタイミングを逃し続け、閉じられた門を眺め続けた新善光寺。新善光寺は泉涌寺の総門の中、泉涌寺へ続く道から少し下がったところにあります。他の塔頭寺院の山門が泉涌寺への道沿いにある中、少し目立たない印象です。

いつもの京都市の駒札は、山門前ではなくこの道路沿いの角にありました。

道路から見た新善光寺

泉涌寺へ続く道路から見た新善光寺

新善光寺 駒札

新善光寺 駒札

 

幼稚園駐車場横を降り、山門前へ。ここからも鮮やかに色づいた紅葉が目に映えます。

新善光寺山門

新善光寺 山門

新善光寺 山門2

新善光寺山門2

 

山門から拝観受付までの短い距離でも、圧倒的な景色。秋ならではと思いがちですが、この紅葉の横の棚は見事な枝垂桜のもの。下のスギゴケは箒で胞子を掃き飛ばし、美しい状態を保っているそうです。

新善光寺 山門の中の紅葉と桜

新善光寺 山門の中の紅葉と桜

新善光寺山門内

新善光寺 山門内桜側から

 

秋の新善光寺展、展示拝見

 

山門正面の受付で拝観料を払い、書院に置かれた寺宝を拝見しました。新善光寺は泉涌寺塔頭ということもあり、天王御遺品などが多く、至る所に菊の紋があしらわれていました。展示された書物や掛け軸。古くは奈良時代の巻物も展示されていましたが、全体の状態が非常に良いのが印象的でした。また書院に掛けられた掛け軸や襖絵も狩野探幽を始めとした狩野派の絵師のものだったり。一番驚いたのは、床の間に描かれた絵。実際に覗き込んだ人にしかわからない、繋がりのあるものでした。本当に建物自体が美術品という印象です。

頂いた説明書を片手に、書院→本堂とお詣り。新善光寺の本堂に祀られている御本尊は、阿弥陀三尊。

右手を胸前にまで挙げ、左手は下げて人差し指と中指を伸ばし、親指は薬指に触れる独特の印相から、いわゆる善光寺式の金銅製阿弥陀如来立像とわかる。ふくよかで温和な顔立ち、大ぶりな螺髪、衣のしわが複雑な点は鎌倉時代の特徴であるが、年紀を欠く。(後略)

出典:新善光寺 秋の新善光寺展 パンフレットより

 

こちらの御本尊、本堂で肉眼で見られるのですが、内陣拝観ではないので、肉眼で細かな点を確認するのは難しいかもしれません。ですが、鎌倉時代に作られた物を直に見せていただくことが出来ます。創建当時、「多くの者は行きたいと思っても善光寺まではお詣りすることは叶わないだろう」という思いから作られたという、この新善光寺。形式を模した御本尊からも、その思いが伝わってきます。本堂内は過去に護摩焚きがされていたそうで、重厚な黒さ、いい感じです。こちらの本堂、客殿・玄関・表門・中門と共に京都府暫定文化財です。

タイミングが合えば案内の方に説明を伺うことも出来ますが、自由に見て回ることも出来ます。書院内は撮影禁止ですが、建物内からお庭を撮影するのはOKとのこと。今回はお庭の散策は含まれていなかったので、書院の縁側から数枚お庭の撮影をさせていただきました。抹茶席からは、泉山七福巡りの番外となっている愛染明王が祀られている愛染堂を正面から見ることができます。春の桜の時期、書院の御休憩所の奥の枝垂桜が満開になった頃、数日間だけ公開される隠れた桜も見せていただきました。

新善光寺 書院から見た愛染堂

新善光寺 書院から見た愛染堂

新善光寺 書院から見た本堂

新善光寺 書院から見た本堂

 

2018年の秋の新善光寺展、私一番のオススメは11/17、11/23の14時から行われる公開講座。『新善光寺の歴史と文化』というタイトルで、泉涌寺宝物館の学芸員の方の公演が行われます。「なぜ「一條殿」と言うのか?」「御本尊に関する考察」「寺宝に書かれた言葉の意味することは?」などなど、学芸員の方により様々な文献から考察された詳しい話を伺うことができます。この公開講座は定員先着20名様・無料。公開講座の受講希望の方は受付でお問い合わせください。

秋の新善光寺展説明書とリーフレット

秋の新善光寺展説明書とリーフレット

秋の新善光寺展フライヤー

秋の新善光寺展フライヤー

 

自坊での公開は初の試みということで毎年恒例のイベントではなく、訪れる人もまばらな状態の中で静かに拝見することが出来た、今回の秋の新善光寺展。今後恒例化されるか不明なので、貴重な参拝となりました。

 

新善光寺でいただいた御朱印2種

 

今回、新善光寺でいただいた御朱印2種、各300円。御朱印は新善光寺展の受付手前の庫裏でいただきました。今回は特別拝観中ということで、現地には「御朱印はこちら」という旨の案内が書かれていました。頂いた御朱印はインターネットで出てくる阿弥陀如来様の御朱印はありませんでした。新しくされたのかイベント限定なのかは不明です。紅葉のスタンプを入れていただき、秋色の強い御朱印です。

【追記】2019年、新善光寺では毎月変わる月替りの御朱印を用意されているようです。

新善光寺御朱印

新善光寺御朱印

※御朱印は変更されている可能性があります。

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泉涌寺の塔頭寺院は泉山の山中という場所柄、参拝者の多さに対してお寺の方が少ない印象、関係者の方々が一生懸命維持している、という印象が否めません。新たなイベントが増えることは参拝の機会が増えるので非常に嬉しいのですが、守ってくれている方々への感謝の思いとマナーを守るという意識を改めて持たねば…とも思った、今回の新善光寺の参拝。

新善光寺で行われる次の大きなイベントは、毎年成人の日の、泉山七福巡りです。

 

同時開催、泉山七福スタンプラリー

 

私が伺った2018年11月18日、泉涌寺道には窯元もみじ祭りの幟が立ち、紅葉・観光・参拝など多くの人が歩いていました。また、お正月の泉山七福巡りのお寺では、スタンプラリーのイベントも行われていました。全てのお寺の本堂に入らせていただけるとは限りませんが、じっくりお詣りしてしまうと、1日かかってしまいそうな泉涌寺と泉涌寺山内の塔頭寺院。イベント時なら不在ということも少なく、御朱印もいただきやすいかと思います。

泉山七福スタンプラリー台紙

2019年11月 新善光寺再訪(御朱印有り)

 

2019年11月、泉涌寺の塔頭寺院で護摩供があった為に訪れた、月輪山。一本道を歩いていた時、車止めが置かれていない新善光寺が…これは伺わねば!と再訪です。前回は見事に色付いていた紅葉もまだまだ先…という雰囲気。

新善光寺 山門 20191103

新善光寺 山門 20191103

 

前回は書院から眺めた新善光寺の本堂外観。今回は外からお詣りさせて頂いた時に近づいて見させていただきました。

新善光寺 本堂 20191103

新善光寺 本堂 20191103

 

庫裡の玄関に書かれた通りにインターホンを押し、お母様からお返事を頂けたので、御朱印を頂いて来ました。「そろそろ紅葉の季節だけれど、まだ青紅葉があるから…」と、青紅葉入りの御朱印。シーズン到来時には、全て赤に染まるのでしょうか?

新善光寺 20191103 御朱印

新善光寺 20191103 御朱印

※御朱印は変更されている可能性があります。

2019年も新善光寺展は行われる様です。また、公開講座も行われるとのこと。新善光寺の公開講座は本当に膝を付き合わせて質疑応答も行われる、非常に有意義な公開講座です。更に冬にも特別公開が行われるとのこと。今まで以上に注目を集めるお寺になりそうな、新善光寺です。

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