・多くの霊場巡拝の札所になっているお寺
・新京極御朱印めぐりの一寺
誓願寺 概要
名称 | 誓願寺 (せいがんじ) |
山号 | なし(総本山) |
御本尊 | 阿弥陀如来 | 創建 | 天智6(667)年 |
開基 | 恵隠 | 宗派 | 浄土宗西山深草派 |
札所 | 洛陽三十三観音霊場第2番 洛陽六阿弥陀霊場第6番 法然上人二十五霊場第20番 西山国師遺跡霊場9番 真盛上人二十五霊場6番 新京極御朱印めぐり |
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所在地 | 京都府京都市中京区新京極桜之町453 | ||
最寄りの公共交通機関 | 京都市営地下鉄 東西線 京都市役所前駅 → 徒歩約7分 京都市営バス/京都バス 河原町三条 → 徒歩約5分 |
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拝観時間等 | 9:00~17:00 | 拝観料(通常) | ー |
誓願寺はロックンぷらざの角にあるお寺。
新京極通を四条から三条に向かい歩いていると、人工池と石の椅子が並ぶ三角形の場所に辿り着きます。ここは新京極六角公園、ロックンぷらざと呼ばれる場所で、待ち合わせや休憩場所、イベントスペースとして使われており、晴れた日には多くの人が集まっています。
そんなロックンぷらざの三角形の一角に誓願寺があります。高確率で山門に顔出し看板が置かれている、誓願寺。誓願寺前の顔出し看板は封鎖のために置かれている訳ではなく、法務等がない限り自由に本堂に上がらせていただくことができます。
山門前には顔出し看板(移動式)と、北側にある「迷子のみちしるべ」の石柱といつもの駒札、そして「総本山 誓願寺」と彫られた大きな石柱が立っています。
誓願寺 境内の様子。
誓願寺の山門と本堂は驚くほど近く、山門と本堂の間には手水舎と手水舎に付いているおみくじ圓光大師霊場第二十番 誓願寺と書かれた石碑くらいしかありません。それくらい近いところに本堂への階段があります。山門から覗き込む必要がないため、海外からの旅行者がよく写真撮影をしています。
誓願寺の本堂。本堂の正面には大きな御本尊が祀られています。その大きさは丈六(約4.8m)、新京極通からもしっかりとお顔がわかるほどです。
現在誓願寺本堂に御本尊として安置されています阿弥陀如来像は、もとは石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう:京都府八幡市)に八幡神の御本地仏として安置されていた阿弥陀如来座像で、神仏分離が行われていた明治2年、誓願寺に移安されてまいりました。
現在のこの阿弥陀如来座像は木造、寄木造布貼の丈六の座像で平安時代後期の定朝様で鎌倉時代から南北朝時代の頃の作と見られています。
出典:誓願寺 公式サイト-御本尊と宝物–
新京極通からもその煌びやかなお姿をはっきりと目にすることが出来るのですが、それでも本堂に上げて頂かなければわからないことも多々あります。御本尊の右脇には洛陽三十三観音霊場第2番の札所本尊、十一面観音(一言観音)が祀られています。また、本堂の御本尊の上の仏天蓋は孔雀の羽のように美しく、何よりも丈六の大きさも相俟って、見惚れてしまいました。
つい大きな御本尊に目が行ってしまいますが、歴史的に有名な女流歌人との繋がりも深い誓願寺は、女人往生のお寺としても知られています。
本堂へのお詣りのあとは…
丈六の阿弥陀如来坐像へのお詣りの後は、本堂前から向かうことが出来る梵鐘と本堂の壁に奉納された扇子を眺め、階段を降りて北向地蔵尊へお詣り。この日、北向地蔵尊の奥には2匹の猫が隠れていました。
分かりにくい部分にしっかりと隠れている猫。京都は街全体に猫が多い気がします。
芸人の成就を祈願するお寺としての顔ももつ。
本堂の外壁に奉納されている扇子や境内の片隅にある扇塚。なぜ扇子…?と思いがちですが、誓願寺は芸人の成就を祈願するお寺でもあります。
京都御所に近いことから朝廷との交流も多く見られた。能の曲目に『誓願寺』があるが、この本山のことを指している。説教から発達した講談、落語、漫才などの芸人の成就を祈願する寺として知られている。また、落語発祥の寺とも言われている。
出典:wikipedia-誓願寺–
誓願寺に再訪した際の扇塚。北向地蔵尊の横にあります。
誓願寺で頂いた御朱印
色々な霊場巡拝の札所でもある誓願寺。私が頂いた御朱印は洛陽六阿弥陀霊場第6番の朱印がある御本尊の阿弥陀如来様のものと洛陽三十三観音霊場巡りの2種類。本堂に入ると左手に寺務所受付があり、そちらで頂いて参りました。御本尊の阿弥陀如来様の御朱印、和泉式部の朱印が押されています。
便利な場所にある誓願寺ですが、寺務所は本堂内にあり、私が訪れた日は女性が一人で対応されていました。御朱印を求める人が多く訪れている場合は少し待つ必要があるかもしれませんが、本堂内をゆっくり拝見していれば時間も過ぎてしまうことでしょう。
※御朱印は変更される可能性があります。
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