・撮影可能な旧御室御所。
・金網のない二王門。
仁和寺 概要
名称 | 仁和寺(にんなじ) | 別称 | 御室御所 |
山号 | 大内山 | 本尊 | 阿弥陀如来 |
開基 | 宇多天皇 | 宗派 | 真言宗御室派 |
札所 | 真言宗十八本山 第6番 京都十三仏霊場 第9番 近畿三十六不動尊 第14番 神仏霊場巡拝の道 第92番 三弘法詣 御室八十八ヶ所霊場(成就山八十八カ所霊場) |
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所在地 | 京都府京都市右京区御室大内33 | ||
最寄りの公共交通機関 | 京都市営バス/JRバス → 御室仁和寺 → すぐ 京福北野線 御室仁和寺駅 → 徒歩約3分 JR嵯峨野線 花園駅 → 徒歩約20分 |
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拝観時間等 | 9:00~17:30 ※1 | 拝観料(通常) | ※2 |
※1 特別公開などの際は変更になることがあります。 ※2 拝観する場所・組合せ・時期により変わります、詳しくは仁和寺公式サイトで。
世界遺産 仁和寺へ
京都市右京区にある、仁和寺。世界遺産に認定されているため京都の中でも有名な寺院の1つですが、鎌倉時代に書かれた「徒然草」の中にも登場するために「国語の授業でその名を知った」という人も多いのではないでしょうか?私もその1人です。そんな仁和寺、今回は京福電気鉄道(通称:嵐電)の北野線 御室仁和寺駅(旧駅名 御室駅)から向かいました。
嵐山方面から嵐電で御室仁和寺に向かうと、駅を出てすぐ正面に仁和寺の二王門が見えます。遠くからでもその大きさを伺い知ることができる、二王門。仁和寺の二王門は京都三大門の1つと呼ばれると同時に、国の重要文化財に指定されています。
近づくとより迫力が増します。二王門の正面は駅から続く車道になっているため、正面から撮影することは出来ませんでした。正面を走る道はきぬかけの路として有名な道、京都マラソンのコースにも設定されています。きぬかけの路を渡る前にスマホのカメラに納めるために蹲み込んで撮影。
京都市営バスのバス停は、二王門の西側。一生懸命撮影していた時、二王門の前を市バスが通りかかりました。階段があるので高さの比較は難しいのですが、幅の大きさは想像が付くかと。
この日仁和寺に訪れた目的は左側の看板、真言宗十八本山お砂ふみです。
-お砂踏みとは-
四国八十八カ所の札所の砂を踏めば、実際にお遍路をしたのと同じ御利益があるとされる風習。元々は、ご本尊を描いた88の掛け軸をかけ、その下に砂を入れた座布団のような麻袋を置いて踏んだという。(後略)
出典:コトバンク-お砂踏みとは– リンク先がなくなりました。
今回は真言宗十八本山のお砂ふみ法要、四国八十八箇所のお砂踏みは過去に何度か体験していましたが、それ以外のお砂踏みは初体験です。ちなみに京都でお砂ふみ法要を一度に終えることができるのは東寺の弘法市、秋分の日前後の今熊野観音寺、そしてこの仁和寺の後ろに聳える成就山。大覚寺では分割して行われているようです。
仁和寺 二王門から
二王門から見た景色…目に入ってきたのは撮影の打ち合わせをする方々と並べられた椅子の数々。この日は前出の写真の通り「全真言宗青年連盟第40回 結集 御室大会」が開かれており、その影響が至る所で感じられました。到着した時には、既に進列が終わっていた模様。
改めて二王門。なぜ「仁王門」ではなく「二王門」なのか。人偏はどこへ消えてしまったのか?名前だけでも色々な憶測が広がる仁和寺の二王門。人偏はなくとも仁王様はしっかりと睨みを効かせた状態。ここまで大きな金剛力士像で鳥避けの金網がないのは珍しいのではないでしょうか?金網がないため、しっかり拝見することができます。
裏まで木柵が続いているなぁ…と思っていたら、そこには唐獅子像がしっかりと鎮座されていました。
帰宅後に調べたのですが、二王門に人偏がない理由はわかりませんでした。
二王門を潜ってすぐ左手にある受付で拝観料を支払うのですが、仁和寺の拝観料は「どこを拝観するか?」「桜の季節か否か?」などで拝観料が変わります。特別公開の際などは共通券なども用意されています。今回は初参拝なので全て拝観したかったのですが、目的がお砂ふみだったため、御殿と観音堂の共通券¥1300-を納め、拝観スタートです。
仁和寺 まずは御殿拝観へ。
受付から入場後、一番最初にたどり着くのは本坊表門、御殿入口へと続く門です。皇室との繋がりが深い門跡寺院だけあって、しっかり五本線が入った筋塀。
御殿 – 二王門から中門に至る参道の西側の、宇多法皇の御所があった辺りに建つ。
出典:wikipedia-仁和寺–
仁和寺はその後も皇族や貴族の保護を受け、明治時代に至るまで、覚法法親王など皇子や皇族が歴代の門跡(住職)を務め(最後の皇族出身の門跡は伏見宮純仁法親王、後の小松宮彰仁親王)、門跡寺院の筆頭として仏教各宗を統括していた。非皇族で仁和寺門跡になった人物に九条道家の子法助と足利義満の子法尊の2名がいるが、ともに当時の朝廷における絶対的な権力者の息子でかつ後に准后に叙せられるなど皇族門跡に匹敵する社会的地位を有していた。
出典:wikipedia-仁和寺–
この拝観では御殿(白書院・南庭・宸殿・北庭・霊明殿・黒書院)を見ることが出来ます。
門を潜ってすぐに、大きな地を這う松がお出迎え。御殿入口へと誘ってくれます。
御殿入口で靴を脱ぎチケットを確認していただきました。入口すぐのところが売店になっており、御守りや2019年10月24日の竜王戦に因んだグッズなどが多く販売されていました。仁和寺には何ヶ所か御朱印を頂ける場所があるのですが、その1つ「旧御室御所」の御朱印が頂けるのは御殿入口の売店。御朱印帳を預けて御殿から黎明殿まで拝観スタートです。この入口に「鉄製のカメラケースは持ち込み禁止」という旨の注意書きがされておりました。ケースが禁止なだけで、カメラの持ち込みはOKです。
竜王戦の対局場となった宸殿は本日より通常公開しております。行事などがなければ一年中公開してる場所になります。部屋の中には入れませんが、写真撮影は可能です。三脚の使用はできませんが、写真撮影は可能です(大事な事なので2回言いました)ぜひ熱い対局を胸にご拝観下さい。 #仁和寺 #竜王戦 pic.twitter.com/saLjeqMZzA
— 仁和寺 (@Ninna_ji) October 25, 2019
まずは白書院。白書院の横からスロープが作られており、南庭の真ん中辺りまで行くことができます。ここから白書院、勅使門の写真を撮ることができます。
残念ながら仁和寺の宸殿は2019年10月の時点では修復中。
宸殿(登録有形文化財) – 近世初期に皇居・常御殿を移築した。後の1887年(明治20年)に焼失。現在の建物は明治時代末-大正時代初期に亀岡末吉の設計により再建されたものであるが、宸殿の南北に配置された庭園とともにかつての宮殿の雰囲気を漂わせている。
出典:wikipedia-仁和寺–
工事用の防塵シートを背に宸殿を拝観し、北庭が見える場所へ。シートにも色々な絵が印刷されたものが利用されており、心遣いを感じます。仁和寺公式サイトでもオススメされている撮影スポット辺りで北庭を撮影。紅葉の季節を迎えたら綺麗だろう…と思うお庭。この日は池まで緑という状態。
そのまま霊明殿で薬師如来像にお目通りをし、霊明殿をぐるりと一周していた時に背後に見つけた建物。東向きに立っている社に見えたのですが、非常に気になる小ささ。パンフレットでも公式サイトでも何も書かれていない場所に建っていました。
この辺りで声明(しょうみょう)や読経がしっかりと聞こえて来ました。
今大会では新天皇即位に伴い、現存最古の紫宸殿である金堂をはじめ、
仁和寺の諸堂に全国の真言宗青年僧が一堂に会して法要を行いました。
(…中略…)
七つのお堂で、同時刻に法要が行われ、
境内には声明、読経が響き渡り
まさに密嚴国土、仁和寺全体が祈りの空間となりました。
出典:全真言宗青年連盟公式サイト- 全真言宗青年連盟第40回結集 御室大会 報告
拝観ルートに沿って、黒書院へ。黒書院は旧安井門跡の寝殿の遺構を明治時代に移築したものだそうで、内部は移築の際に描かれたのであろう堂本印象により描かれたという襖絵などを拝見。
仁和寺 御殿入口で頂いた御朱印「旧御室御所」
御殿(白書院・南庭・宸殿・北庭・霊明殿・黒書院)の拝観を終え御殿入口に戻り、御朱印帳を受け取りました。書かれていた文字は「旧御室御所」。
出家後の宇多法皇が住んでいたことから、「御室御所」(おむろごしょ)と称された。明治維新以降は、仁和寺の門跡に皇族が就かなくなったこともあり、「旧御室御所」と称するようになった。
出典:wikipedia-仁和寺–
※御朱印は変更される可能性があります。
仁和寺の続き:参道-金堂の様子↓
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