半日かけて、伏見散策
松の内の期間(1/1〜1/15)に行われる、伏見五福めぐり。終わりが近づいた1/13に慌てて出向いた所、専用の色紙の販売が終了していました。もう現地に来てしまっているし、記念品が貰えないだけだから…と気を取り直して伏見散策。今回のルートは以下の通り。
京阪電鉄 中書島駅→長福寺→伏見みなと公園→寺田屋跡地→大黒寺(特別拝観)→金札宮→大光寺→京阪出鉄 伏見桃山駅
特別拝観も含め、所要時間3時間弱でした。
御香宮神社と御香宮神社の境内にある桃山天満宮を廻っても4時間程で廻れるのではないでしょうか?
【追記】地図上に源空寺・本教寺も追加しました。
長建寺の前で十石船を見て、伏見みなと公園へ
まず訪れたのは、長建寺。
長建寺は宇治川派流・伏見十石船の(ふしみじっこくぶね)の乗り場の対岸にあります。伏見十石船は冬場は運休しているため、今回は船を見るだけでしたが、桜の季節にはさぞ美しいだろう…ということは容易に想像出来ました。三十石船乗り場まで川沿いの土手に作られた道を歩いて行くことも出来ます。
伏見十石船・三十石船の運行予定は、NPO法人伏見観光協会の公式サイトでご確認ください。
そして対岸に建っている大きな蔵は、月桂冠の大倉記念館。酒所伏見の本領発揮とでも言いましょうか?大倉記念館では日本酒などの試飲が出来るため、長建寺辺りでもご機嫌な状態で歩いている老齢の団体さんを複数見かけました。
十石船乗り場や大倉記念館のある対岸には、長建寺前の弁天橋を渡ればすぐに行くことが出来ます。
そのまま、宇治川派流沿いに歩き蓬莱橋を通り越すと、伏見みなと公園へたどり着きます。伏見みなと公園は三十石船乗り場の乗り場。坂本龍馬とお龍の像が立っていました。
ここ寺田屋浜から三十石船に乗り
お龍とともに、九州の霧島へと旅立ったのです。出典:「龍馬とお龍、愛の旅路」像 横の石碑より抜粋
さて、蓬莱橋に戻り橋を渡って、寺田屋跡へ向かいます。
【再訪】2018年4月1日、宇治川派流
数日前にSNSで見た桜と伏見十石舟の様子が非常に美しかったため、再度訪れて来ました。
既に桜は散り始め、残っている桜と桜吹雪の両方が楽しめるような日。時間は午後14時過ぎ位でしたが、既に当日券は完売。
冬に訪れた時にはブルーシートがかけられていた十石舟もシートが外されていました(こちらは実際には使われていませんでした)。
宇治川派流の河岸は、遊歩道の様になっています。カーブを描いたところに溜まった桜の花。舟が割っていく様子を撮ろうと、多くの人が集まっていました。
2度の寺田屋騒動の跡地
伏見みなと公園から寺田屋までは徒歩3分も掛からないのではないのでしょうか? 史跡寺田屋と書かれた寺田屋の庭園には、寺田屋の女将さんだった祀ったお登勢明神や三十石船を説明した立て札などが置かれていました。
そして庭園の奥には寺田屋騒動(1862年=文久2年)で戦死した、薩摩藩九烈士の記念碑と坂本龍馬像がありました。
寺田屋事件(てらだやじけん)は、江戸時代末期の山城国紀伊郡伏見(現在の京都市伏見区)の旅館・寺田屋で発生した事件である。以下の2つの事件が寺田屋事件と呼ばれる。
文久2年(1862年)に発生した薩摩藩の尊皇派志士の鎮撫(ちんぶ)事件。
慶応2年(1866年)に発生した伏見奉行による坂本龍馬襲撃事件。出典:wikipedia-寺田屋
歴史の動乱に2度も巻き込まれた寺田屋ですが、京都市のこま札には、薩摩藩の尊王派志士の方の説明だけがなされていたのが印象的です。
※京都市設置のこま札
※寺田屋により設置されたこま札。
旅館 寺田屋(再建)
寺田屋といえば坂本龍馬、と思う人も多いのではないでしょうか?私もその一人です。
慶応2年1月23日(1866年3月9日)、京での薩長同盟の会談を斡旋した直後に薩摩人として宿泊していた坂本龍馬を伏見奉行の林肥後守忠交の捕り方が捕縛ないしは暗殺しようとした事件。「寺田屋遭難」とも言う。
出典:wikipedia-坂本龍馬襲撃事件
多くの観光客が訪れる、旅館寺田屋。こちら、一般400円、大高中学生300円、小人200円で拝館することが出来ますが、再建された建物で、かつては隣の庭園になっているところが寺田屋のあった所だそうです。
寺田屋は鳥羽伏見の戦(1868年)に罹災し、焼失した。現在の建物はその後再建されたものである。
出典:京都観光Navi-寺田屋
この寺田屋が前の寺田屋を忠実に模した造りになったものかどうかまではわかりません。また場所も微妙にずれてしまいましたが、この場所で2度も騒動があったことに違いはありません。
龍馬通りから大手筋商店街へ
蓬莱橋のあった通りに戻り龍馬通りと名付けられた商店街を北に向かうと、大手筋商店街があります。
一旦大手筋商店街を通り過ぎ、通称薩摩寺と呼ばれる大黒寺と金札宮へお詣り。大黒寺も金札宮も伏見五福めぐりの寺社です。
そして、大手筋商店街の通り沿いにある、大光寺へ。
【追記】源空寺も大手筋商店街からすぐです。
【追記2】大手筋商店街沿いには大手筋の妙見さん、本教寺もあります。
大手筋商店街を突っ切ると
今回の伏見散策では訪れませんでしたが、大手筋商店街を突っ切り、京阪電鉄 伏見桃山駅と近鉄 桃山御陵駅を超えて真っ直ぐ進むと、御香宮神社があります。御香宮神社の境内には、桃山天満宮も。
大倉記念館や寺田屋内観などを省略したため、短時間散策となった今回。他にも会津藩駐屯地跡や伏見口の戦い激戦地跡なども近くにあるため、幕末色の濃い散策がしたい時には、おすすめな伏見桃山/桃山御陵-中書島です。
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