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<京都半日散策>伏見五福めぐりに出向いたはずが…-例えばこんな、伏見散策-【2018年4月1日、追記】

半日かけて、伏見散策

松の内の期間(1/1〜1/15)に行われる、伏見五福めぐり。終わりが近づいた1/13に慌てて出向いた所、専用の色紙の販売が終了していました。もう現地に来てしまっているし、記念品が貰えないだけだから…と気を取り直して伏見散策。今回のルートは以下の通り。

京阪電鉄 中書島駅→長福寺→伏見みなと公園→寺田屋跡地→大黒寺(特別拝観)→金札宮→大光寺→京阪出鉄 伏見桃山駅

特別拝観も含め、所要時間3時間弱でした。
御香宮神社と御香宮神社の境内にある桃山天満宮を廻っても4時間程で廻れるのではないでしょうか?

【追記】地図上に源空寺・本教寺も追加しました。

長建寺の前で十石船を見て、伏見みなと公園へ

まず訪れたのは、長建寺。

長建寺 現世御利益、願いごとの寺
伏見五福めぐりをしようと訪れた、長建寺。残念ながら専用の色紙は既に販売終了していましたが、境内をのんびりブラブラ拝観。弁財天にお稲荷様、マリア燈篭に柴灯護摩…色々ぎゅっと詰まった空間でした。
長建寺の弁天祭に行ってきました。
お正月に初めて訪れた長建寺。その時に知った、柴燈大護摩供を拝見したくて指折り数え、待ちに待った弁天祭に行ってまいりました。修行を重ねた方々による荘厳な雰囲気の中粛々と行われる柴燈大護摩供と常に姿を変える炎。やっぱり護摩焚きだけは実際に見なければ…と思わされるお祭りでした。

長建寺は宇治川派流・伏見十石船の(ふしみじっこくぶね)の乗り場の対岸にあります。伏見十石船は冬場は運休しているため、今回は船を見るだけでしたが、桜の季節にはさぞ美しいだろう…ということは容易に想像出来ました。三十石船乗り場まで川沿いの土手に作られた道を歩いて行くことも出来ます。

十石船

十石船

伏見十石船・三十石船の運行予定は、NPO法人伏見観光協会の公式サイトでご確認ください。

NPO法人 伏見観光協会

そして対岸に建っている大きな蔵は、月桂冠の大倉記念館。酒所伏見の本領発揮とでも言いましょうか?大倉記念館では日本酒などの試飲が出来るため、長建寺辺りでもご機嫌な状態で歩いている老齢の団体さんを複数見かけました。

月桂冠大倉記念館
京都・伏見、お酒の史料館「月桂冠大倉記念館」の見所をご紹介。

大倉記念館

十石船乗り場や大倉記念館のある対岸には、長建寺前の弁天橋を渡ればすぐに行くことが出来ます。

そのまま、宇治川派流沿いに歩き蓬莱橋を通り越すと、伏見みなと公園へたどり着きます。伏見みなと公園は三十石船乗り場の乗り場。坂本龍馬とお龍の像が立っていました。

ここ寺田屋浜から三十石船に乗り
お龍とともに、九州の霧島へと旅立ったのです。

出典:「龍馬とお龍、愛の旅路」像 横の石碑より抜粋

坂本龍馬とお龍

さて、蓬莱橋に戻り橋を渡って、寺田屋跡へ向かいます。

【再訪】2018年4月1日、宇治川派流

数日前にSNSで見た桜と伏見十石舟の様子が非常に美しかったため、再度訪れて来ました。

既に桜は散り始め、残っている桜と桜吹雪の両方が楽しめるような日。時間は午後14時過ぎ位でしたが、既に当日券は完売。

十石船20180401

冬に訪れた時にはブルーシートがかけられていた十石舟もシートが外されていました(こちらは実際には使われていませんでした)。

伏見十石舟

十石船20180401

十石船20180401

宇治川派流の河岸は、遊歩道の様になっています。カーブを描いたところに溜まった桜の花。舟が割っていく様子を撮ろうと、多くの人が集まっていました。

十石船20180401

十石船20180401

2度の寺田屋騒動の跡地

伏見みなと公園から寺田屋までは徒歩3分も掛からないのではないのでしょうか? 史跡寺田屋と書かれた寺田屋の庭園には、寺田屋の女将さんだった祀ったお登勢明神や三十石船を説明した立て札などが置かれていました。

そして庭園の奥には寺田屋騒動(1862年=文久2年)で戦死した、薩摩藩九烈士の記念碑と坂本龍馬像がありました。

 

寺田屋事件(てらだやじけん)は、江戸時代末期の山城国紀伊郡伏見(現在の京都市伏見区)の旅館・寺田屋で発生した事件である。以下の2つの事件が寺田屋事件と呼ばれる。

文久2年(1862年)に発生した薩摩藩の尊皇派志士の鎮撫(ちんぶ)事件。
慶応2年(1866年)に発生した伏見奉行による坂本龍馬襲撃事件。

出典:wikipedia-寺田屋

歴史の動乱に2度も巻き込まれた寺田屋ですが、京都市のこま札には、薩摩藩の尊王派志士の方の説明だけがなされていたのが印象的です。

※京都市設置のこま札

※寺田屋により設置されたこま札。

旅館 寺田屋(再建)

寺田屋といえば坂本龍馬、と思う人も多いのではないでしょうか?私もその一人です。

慶応2年1月23日(1866年3月9日)、京での薩長同盟の会談を斡旋した直後に薩摩人として宿泊していた坂本龍馬を伏見奉行の林肥後守忠交の捕り方が捕縛ないしは暗殺しようとした事件。「寺田屋遭難」とも言う。

出典:wikipedia-坂本龍馬襲撃事件

多くの観光客が訪れる、旅館寺田屋。こちら、一般400円、大高中学生300円、小人200円で拝館することが出来ますが、再建された建物で、かつては隣の庭園になっているところが寺田屋のあった所だそうです。

寺田屋は鳥羽伏見の戦(1868年)に罹災し、焼失した。現在の建物はその後再建されたものである。

出典:京都観光Navi-寺田屋

この寺田屋が前の寺田屋を忠実に模した造りになったものかどうかまではわかりません。また場所も微妙にずれてしまいましたが、この場所で2度も騒動があったことに違いはありません。

寺田屋|【京都市公式】京都観光Navi
観光スポット・サービス情報。京都にある観光情報をカテゴリ別にご用意しました。行きたいスポットへは、エリアで検索できる機能が便利です。

龍馬通りから大手筋商店街へ

蓬莱橋のあった通りに戻り龍馬通りと名付けられた商店街を北に向かうと、大手筋商店街があります。

伏見・龍馬通り

一旦大手筋商店街を通り過ぎ、通称薩摩寺と呼ばれる大黒寺と金札宮へお詣り。大黒寺も金札宮も伏見五福めぐりの寺社です。

大黒寺【通称 薩摩寺】薩摩藩の躍進は、出世大黒天のおかげ!?
2018年のNHK大河ドラマ「西郷どん」に合わせた「京の冬の旅」非公開文化財特別公開の1つ、伏見区の大黒寺に行って参りました。本堂や西郷隆盛ら、幕末の動乱の中心人物が会談を行った部屋を説明を聴きながら拝観!
金札宮 金のお札が降ってきた!?
天太玉命様はお詣りしたことがないなぁ、と思っていた所、伏見区の住宅街の中にいらっしゃることがわかり、いそいそと参拝に出向きました。立派な社殿と有名どころの神様三柱。名前の由来も。【2021年11月再訪】新たに増えた御朱印をいただいてまいりました。

そして、大手筋商店街の通り沿いにある、大光寺へ。

大光寺 アーケードのある商店街に、静かに建つお寺
伏見区の大手筋商店街の中にある、大光寺。観光寺院ではないものの、門扉を開けていらっしゃいます。伏見散策の最後に見つけた、お薬師様の御加護と御朱印を頂いたお寺。無知のまま飛び込むこともいいものです!

【追記】源空寺も大手筋商店街からすぐです。

源空寺 伏見城の遺構、山門と大黒天様と。
京都市伏見区、大手筋商店街からすぐの源空寺。伏見城の遺構の山門に出迎えられ、いそいそとお詣りしてまいりました。怒られるかもしれませんが、メインは山門かもしれません。

【追記2】大手筋商店街沿いには大手筋の妙見さん、本教寺もあります。

本教寺 洛陽十二支妙見めぐりの1つ、大手すじの妙見さん
大手筋商店街の中にある、本教寺。全くと言っていいほど読めない駒札のおかげで存在に気がついた、本教寺。2度ほど訪れましたが、このお寺は殊の外静かなお寺という印象。太陽の光が赤と緑の線となり写り込んだ写真が撮れました♪

http://otesuji.jp/?page_id=50

 

大手筋商店街を突っ切ると

今回の伏見散策では訪れませんでしたが、大手筋商店街を突っ切り、京阪電鉄 伏見桃山駅と近鉄 桃山御陵駅を超えて真っ直ぐ進むと、御香宮神社があります。御香宮神社の境内には、桃山天満宮も。

御香宮神社 名水湧く御香宮は香る水が湧くお宮【2018年4月1日、5月21日 再訪】
京都駅からのアクセスの良さと敷地の広さに加えて、極彩色の割拝殿と多くの神様に御目通り出来る、御香宮神社。伏見区民の知人一押しの御香宮神社に、5月と11月に伺って来ました。【2018年4月1日 再訪・3〜4月の限定御朱印追加】【2018年5月21日 再々訪】
御香宮神社の神幸祭 2018年宵宮祭花傘総参宮へ。
毎年10月上旬に9日間にわたり行われる御香宮神社の神幸祭。第1日目を狙っていたのですが、台風により中止となってしまいました。気を取り直し、宵宮祭の花傘総参宮に参拝していまいりました。伏見区民一押しのお祭りは区民が作るお祭りでした。
桃山天満宮 寺子屋の子供がお参りした「山ノ天神」
伏見区にある桃山天満宮は、御香宮神社の敷地内の参道沿いにある天満宮です。小さいながらも立派な社殿。伏見城に使われていた石が無造作に置いてあるのもポイントです。

大倉記念館や寺田屋内観などを省略したため、短時間散策となった今回。他にも会津藩駐屯地跡や伏見口の戦い激戦地跡なども近くにあるため、幕末色の濃い散策がしたい時には、おすすめな伏見桃山/桃山御陵-中書島です。

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