京都に桜があってよかった。と思える、東寺の夜桜。
冬の間、毎年寒さに耐えながらひたすら心待ちにしていることがあります。それは桜の開花。
満開の桜はどこで見ても綺麗なのですが、京都の桜はweb上で開花速報を得やすいので、タイミング掴みやすいと思います。
例年その時期になると桜の開花速報を扱っているサイトは以下になります。
京都市観光協会
京都新聞 京都・滋賀の桜情報
京都”府”観光連盟 桜だより
ここ数年毎年行っている、東寺の夜桜
毎月参りとは別で伺う、東寺の夜桜ライトアップ。
寺社に興味を持ち始めた2013年から、毎年欠かさず出向いています。昼間の桜も綺麗ですが、仕事やら春休みやら…夜桜拝観の方が気楽で出向きやすいものです。
今年の当時の夜桜ライトアップは2018年は3月17日~4月15日に渡り開催される模様です。
東寺 概要
名称 | 東寺 (通称:教王護国寺) |
山号 | 八幡山 |
正式名称 | 金光明四天王教王護国寺秘密伝法院 (こんこうみょうしてんのうきょうおうごこくじひみつでんぽういん) 正式名別称:弥勒八幡山総持普賢院 |
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御本尊 | 薬師如来像 | 脇侍/安置仏 | 日光菩薩/月光菩薩 その他敷地内に多数 |
開基 | 桓武天皇 | 宗派 | 真言宗 |
住所 | 京都府京都市南区九条町1 | ||
最寄りの公共交通機関 | 近鉄東寺駅から徒歩約8〜15分 京都市営バス 東寺東門・東寺南門・九条大宮・東寺西門前 |
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夜桜ライトアップ 拝観時間 |
午後6時30分~午後9時30分 (午後9時受付終了) (夜桜拝観は再入場になります) |
拝観料(通常) | 大人・高校生:500円 中学生以下:300円 |
2013年3月31日
初めて訪れた、東寺の夜桜ライトアップ。
この年の不二桜はとても見事で、垂れた枝が房の様に見える程、花が咲き、風に靡いていました。
この不二桜は2006年に植樹されたものなので、移植後7年が経過しています。
花の色や花の付き具合、枝の垂れ具合、五重塔に引けを取らない木の大きさと迫力、全てにおいて名木と言うに相応しい美しさ。
この不二桜をまた見たくて、毎年東寺の夜桜ライトアップに通い続ける様になりました。
2006年に不二桜の移植をされた、株式会社 山田造園さんの公式サイト。不二桜の運搬時の苦労や植樹前の様子や東寺の塔頭 観智院の庭作りの様子などが書かれています。
2015年
2015年3月22日の梵鐘の横の河津桜です。庭園の中にも河津桜は咲いているのですが、無料で廻れる、御影堂近くの2本の河津桜。この河津桜、樹皮が削られて、直接「河津桜」と書かれているという、ちょっとビックリな桜。
毎年2月の弘法市が行われる2月21日辺りからゆっくり花が開き始め、花を追う様に葉が出て来て、一ヶ月近く楽しめていた印象があります。
この河津桜が咲くと「もうすぐ春が来る」と思えていたのですが、残念ながら御影堂の修復工事に伴い、移動してしまいました。移動先は東寺敷地内ではないとのこと。無くなってしまった桜を載せるのはどうかとも思いまいたが、毎年見事に咲き誇っていたので、思い出に。
根から掘り出して連れて行かれたとのことなので、新たな地でも、また、春を告げて欲しいと思います。
2015年4月2日の東寺夜桜ライトアップ。
2014年の画像がどうしても見当たらなかったのですが、この頃から明らかに枝垂れる枝の長さが短くなっているような気がしていました。
2016年
2016年2月15日、御影堂近く、梵鐘横の河津桜。咲き始め、と言ったところです。
2016年3月31日の東寺夜桜ライトアップ。
満開の時期を逃した感もありますが、明らかにボリュームが減っているのがわかります。もともと岩手県盛岡市で育てられたこの不二桜。数年続く異常な暑さのせいなのか、元気がないのがはっきりと見てわかります。
それでも他の桜も含め、夜桜ライトアップは大人気です。
2016年4月4日昼間の東寺。満開すぎたとは言え、まだ4月上旬。お天気の悪さもありますが、不二桜の様子が気になります。
2017年
2017年3月20日、御影堂近く、梵鐘横の河津桜。これぞ満開、という咲き具合。2017年は春先に寒い日が続いたため、河津桜が長持ちした様に思います。ですが、その影響で他の桜の開花が遅れたというのも事実。
2017年4月4日の夜桜ライトアップ。
2017年は完全にフライングでの東寺夜桜ライトアップになってしまいました。周辺の桜を見ていても、まだ少し早いかな?とは思ったのですが、待ちきれず。夜だけとは言えライトが当たっている木の方が、開花は早いです。ライトによって温められるからでしょうか?
この日は人もまばらだったため、ゆっくり見て回りました。
2017年4月11日の夜桜ライトアップとお詣りについて。
多分、4月9日辺りが満開だったのでしょう。前日の雨で周囲の桜が散っているのを見て、急いで東寺を再訪しました。
花吹雪に迎えられた、4月11日。不二桜にはすでに盛りをすぎ、風が吹くたびに花吹雪が起こっていました。散りゆく様は少し寂しさを感じますが、それはそれで美しいものでした。
どうしても、五重塔と不二桜や桜との写真や、池に写り込んだ写真を撮りたくて、順番待ちになるのですが、三脚などで場所取りをしている人もいて、なかなかスムーズに順番が回ってこないことも。
さらに最近では自撮り棒で撮る人や海外の方も急激に増えたため、周囲に気を配りながらの撮影になります。
お互いに気持ちよく、交代でいい写真が撮れるといいですね。
東寺の桜は種類が紹介されるような札などが用意されていない為、桜は桜でも何桜なのかわからないことが多いのですが、色合いや咲き具合などから、様々な桜が植えられているのだろうと想像できます。 2017年に見つけたのは、花と葉が同時に出て来る種類の桜。
満開直後+雨上がりだったため、地面にも花びらが多く、上も下も綺麗な状態。
東寺の夜桜ライトアップは、夜桜を見るだけではありません。
本堂と講堂の正面の扉が開けられているので、そこからお詣りすることが出来ます。秋の夜間拝観の様に堂内に入ることは出来ません。ですが、御本尊のお顔はしっかり拝見することができます。講堂の端の方の梵天様や帝釈天様までしっかり見られるか?と言うと微妙かもしれませんが、講堂の方が間口が広いので、端の方へ行ってみてください。
日頃この扉が開けられていることはあまりないので、それはそれで貴重なことです。
また、遠方より来られる場合、京都の開花の状態がわかりにくいかもしれませんが、京都新聞社の公式サイトや京都観光協会の公式サイトでは、期間限定で桜の開花情報のページが用意されます。桜の名所から毎日寄せられる開花情報が集まるので、ぜひチェックしてみてください。
東寺 御朱印 薬師如来様
通常、東寺でいただくことが出来る御朱印は、9種類。私が御朱印を頂いた当時、一度でお願い出来る御朱印は3種類までだったと思います。2017年の秋の夜間特別拝観では、記入済みの限定御朱印帳が拝受できましたが、今回の夜桜ライトアップではどうでしょう? 現地で確認するしか術がないのですが、わかり次第お伝え出来ればいいなぁと思います。
今回の御朱印は御本尊の薬師如来様。東寺の薬師如来様は薬壺をお持ちではないのですが、非常に優しい眼差し。夜桜ライトアップでは今年も正面の扉が開かれると思うので、是非ご拝顔ください。
夜桜ライトアップのチケットの色の違いは、大人用と中学生以下用。
全国的に寒かった、2017〜2018年の冬。急激に暖かくなり、梅と桜が同時に見られるのでは?との期待も高まります。
桜が恋しい限りです。
【追記】2018年も夜桜に行ってまいりました。
東寺は魅力的な場所がいっぱい。ぜひお気に入りを探して歩いてみてくださいね。
東寺の北総門から徒歩2〜3分で辿り着ける、六孫王神社も桜の名所。
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